以前と比べ夏の暑さが非常に厳しくなったため、熱中症になったり、食欲がなくなったりだるさを訴えるなど、夏バテに悩む方も増えてきています。
実は夏バテは、髪の健康状態や薄毛や抜け毛にも関わってきますので、くれぐれも注意が必要です。
では夏バテを防ぎ薄毛にならないようにするためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
そこで今回は、夏バテと薄毛の関係やその原因、夏バテによる薄毛や抜け毛を防ぐためにはどのようにすればよいのかについて詳しく見ていきたいと思います。
夏バテと薄毛の関係とは?
成人の体の約5~6割は水分でできています。
しかし毎日の生活の中で汗や尿などにより2リットル以上の水分が体内から失われるため、髪や体を健康な状態に保つためには、多くの水分摂取が必要となります。
水分不足などにより夏バテをすると、自律神経が乱れ体内のさまざまな機能が正常に働かなくなったり、血液がドロドロになり血流が滞ったりします。
そうすると、血流によって頭皮に運ばれるはずの髪の成長に必要な酸素や栄養素が行き届かなくなり、薄毛や抜け毛の原因となります。
また夏バテによる食欲不振で、体に必要な栄養素を十分に摂取できなくなってしまうと、やはり薄毛の原因となってしまいます。
夏バテによる薄毛の原因とは?
以下では、なぜ夏バテになると薄毛や抜け毛が起こりやすくなるのか、その原因について詳しく見ていきたいと思います。
紫外線と湿気
紫外線な一年中地上に降り注いでおり、特に夏場は紫外線を浴びる量が急激に増加します。
日焼けなどの紫外線のダメージを受けると、それが蓄積されていき頭皮は老化していきます。
特に、髪の分け目やつむじのあたりは日焼けしやすいため注意が必要です。
また近年の高温多湿の気候により、大量に汗をかいたり皮脂の分泌量が増えることで頭環境が悪化し、薄毛や抜け毛の引き金となります。
エアコンの使用
食事により摂取した髪の成長に必要な栄養素は、血液の流れにより毛根に届けられますが、頭皮の血行が悪化すると当然栄養素が届きにくくなります。
またエアコンにより体が冷えると血流が悪化し、頭皮に栄養が行き渡りにくくなります。
さらに外と室内の温度差により自律神経が乱れて血管を収縮させ、やはり頭皮まで十分に栄養が届かなくなることもあるため注意が必要です。
熱帯夜による睡眠不足
夜もなかなか気温が下がらず、熱帯夜のため夏は睡眠不足に悩まされるという方も多いのではないでしょうか。
睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが崩れることにより血液の循環やホルモンバランスが乱れ、薄毛や抜け毛の原因となります。
質の良い睡眠を取ることは薄毛対策には非常に重要であるため、できるだけ睡眠不足にならないように心がけましょう。
体の栄養不足
体そのものが栄養不足になると、髪の成長にも悪影響を与えるようになります。
暑さにより食事の量が減り栄養が足りなくなると、髪の成長のために欠かせないたんぱく質やビタミン類、ミネラルが不足しがちとなってしまいます。
さらに栄養不足の状態が続くと、髪のハリやコシ、ツヤなどが失われ、抜け毛や薄毛につながってしまうため気をつけましょう。
塩分の過剰摂取
夏場は汗をかくため、どうしても味の濃い食べ物が欲しくなり、塩分を取る機会が多くなります。
しかし塩分を摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が高くなり血管を傷つけてしまう可能性があるため要注意です。
髪の成長に必要な栄養素を運ぶために重要な頭皮の毛細血管はダメージに弱く、一旦傷ついてしまうと血液の流れに支障が出て栄養素や酸素の供給がうまくいかなくなってしまいます。
ですから抜け毛が急激に増えたり、薄毛の原因になってしまうためくれぐれも注意が必要です。
特に外食やスナック菓子などは、塩分が強く濃い味のものが多いため気をつけてくださいね。
夏バテによる抜け毛を防ぐ!水分の摂取方法とは?
夏は自分でも気がつかないうちに体から多くの水分が失われているため、喉の渇きを覚える前に意識してコップ1杯の水を飲み、水分を摂取するようにしましょう。
実は腸で吸収されやすい水の温度は、だいたい5~15度ぐらいであると言われています。
また冷たい飲み物ばかり摂っていると、胃や腸に負担がかかり消化不良や下痢などの原因にもなるため、常温の水を飲むようにしましょう。
水分補給する際に大変手軽で便利なスポーツドリンクですが、飲みすぎてしまうと糖分の過剰摂取につながるため、スポーツ以外の時に飲む場合は2~3倍ぐらいに薄めるようにしてください。
ちなみに甘いジュースなどで水分を摂取すると、糖分の過剰摂取となりかえって食欲が落ちたり、夏バテの原因となることもあります。
そんな時には、ミネラルが豊富に含まれている麦茶を飲むようにするといいですよ。
就寝前前や朝起きてからの水分摂取は、熱中症の予防や血液がドロドロになるの防ぐ効果もあるためおすすめです。
夏バテによる薄毛や抜け毛への対策とは?
以下では、夏バテが原因の薄毛や抜け毛を防ぐためにはどのようなことに気を付ければいいのか詳しく見ていきたいと思います。
栄養バランスの良い食事を取る
髪のほとんどは、ケラチンという18種類のアミノ酸で構成されたタンパク質でできています。
これらは体内で合成することができないため、毎日の食事でしっかり補う必要があります。
アミノ酸はアジやイワシといった青魚や豆腐や納豆などの大豆製品、鶏ささみなどに多く含まれているため、これらの食品を積極的に取るようにすると良いでしょう。
健康的な髪を育て薄毛を防ぐためには、その他にもビタミン類や亜鉛などのミネラルも多く摂取しましょう。
できるだけ温かいものを食べる
夏はどうしても冷たいものばかり食べたくなったり、そうめんなど口あたりのよい食事を取ることが多くなってしまいます。
しかし冷たい食べ物は消化器系の働きを悪くし、内臓を疲れやすくしてしまうため、できるだけ温かいものを毎日の食生活に取り入れるようにしましょう。
そうめんを食べる際には、鳥のささみや野菜、豆腐なども一緒に摂るようにするのもおすすめです。
例えば麺の上にトマトやきゅうりなどの野菜やモロヘイヤなどを乗せてつゆをかけて食べると、一度に多くの食材を摂ることができますよ。
塩分の代わりに酸味のある調味料を使う
塩分の摂り過ぎを控えるためには、普段の食生活から薄味を心がけることが大切です。
塩分摂取を減らす方法として、料理に酢やポン酢など酸味の強い調味料を使うのもひとつの方法です。
酸味には食欲を増進する効果もあるため、夏バテによる食欲不振を解消し、塩分を抑えて味付けもすることができます。
しょうゆの代わりにポン酢を使うだけでも、かなり塩分摂取を抑えられるのでぜひ試してみてくださいね。
紫外線による日焼け対策を行う
夏の強い紫外線による日焼けで頭皮にダメージを与えないように、帽子をかぶったり日傘を使用するなど紫外線対策に努めましょう。
また日焼け止め用のUVスプレーを使うのもおすすめです。
ただし帽子を長時間かぶり続けていると汗で蒸れてしまうため、時々帽子を取り熱を逃がすようにしましょう。
頭皮を清潔に保つ
夏は一年中で最も汗をかく時期であり皮脂の分泌量が増えるため、雑菌に雑菌が繁殖するなどして炎症を起こし、頭皮環境が悪化して薄毛や抜け毛につながります。
ですから毎日シャンプーを行い、頭皮を清潔に保つように心がけましょう。
ただし一日に何度もシャンプーをすると、逆に頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥やフケの原因になるため、多くても一日に1~2回に留めておくようにしてください。
まとめ
夏バテによる水分不足や栄養不足は頭皮へ髪の成長に必要な栄養素が行き届かなくなる原因となり、薄毛を引き起こします。
また紫外線によるダメージやエアコンの使用、さらに寝不足や塩分の摂りすぎなどもその引き金となるため注意が必要です。
さらに夏の水分補給も髪にとって非常に重要です。冷たい水は胃腸に負担をかけるため、なるべく常温の水を飲むようにしましょう。
糖分の取りすぎを防ぐためにスポーツドリンクを薄めて飲むようにしたり、甘いジュースなどで水分を摂取するのは避けるようにしてください。
夏バテを防ぎ薄毛を予防するためには、栄養バランスの取れた食事を摂り、酸味の強いメニューを取り入れるなど塩分を抑えるように注意することも大切です。
その他にも紫外線対策やシャンプーなどをしっかり行い、薄毛や抜け毛にならないように気をつけましょう。