大人になってから髪がうねり出したとか、くせ毛になったとか、髪質が変わったという人は少なくありません。
うねり毛やくせ毛は広がりやすくてまとまりにくく、スタイリングするにも時間がかかりますよね。
しかもツヤがないため、見た目も傷んでいるように見えてしまいます。
大人になってから髪がうねったりくせが強くなったりする原因は、髪のダメージです。
髪の外側にあるキューティクルが剥がれたり、髪の内部の水分や栄養などのバランスが崩れたりすることで、髪にうねりが生じてくるんです。
誰でも10代や20代までは何もしなくてもお肌も髪も水分が保たれ、潤いとハリがありますが、30代くらいになると肌や髪が乾燥しやすく、潤いとハリが失われてきます。
そこで今回は、大人になってからのうねりやくせ毛をどうにかしたい人に向けて、ホームケアでくせ毛を改善していく方法をお伝えしていきましょう。
Contents
くせ毛の仕組み
くせ毛は毛穴が円形ではないため、髪の形状を変えることはできません。
ですが、きちんとしたヘアケアをしていくことで、髪の広がりを抑えてまとまりやすくしたり、扱いやすくしたりすることはできます。
そこでここでは、くせ毛の種類や仕組みを詳しく説明していきましょう。
日本人の7割はくせ毛?
日本人の7割~8割は、多かれ少なかれくせ毛だという調査結果が出ているとのこと。
そのため、くせ毛は珍しいことではないということです。
くせ毛は髪が生える毛穴の形が楕円形などのため、生えてくる時点で既に真っ直ぐではありません。
そのため、毛穴の形が変わらない限り根本から改善することはできませんが、広がりってまとまりにくい髪を、扱いやすくてキレイな髪に改善していくことは可能です。
そこで大切なことは、年齢や髪に合ったヘアケアをすれば、うねり毛やくせ毛でも、諦めなければ扱いやすい髪になるということです。
くせ毛の種類
くせ毛にはそれぞれ種類があります。
・くせが強くてチリチリでクルクルした髪質の縮毛。
・髪が部分的に捻じれている捻転毛。
・波のように大きなウェーブ状の波状毛。
それぞれくせの強弱はあっても、上記3種類のくせのどれかに当てはまります。
ただどれにしても上手に扱えるようになると、くせ毛を厄介者扱いするのではなく、個性の1つとして生かしていけるのではないでしょうか。
くせ毛の原因
くせ毛は大きく4つの原因に分けることができます。
①遺伝によるくせ毛の場合は、両親や祖父母などの親族関係者にくせ毛の人がいる場合、その遺伝子を受け継ぐ傾向が高いです。
②加齢や③外的要因によるくせ毛の場合は、老化やパーマ・カラーなどのダメージによってうねり出したことが、髪質変化の原因です。
④ホルモンバランスの変化などで、髪質が変わる人はたくさんいます。
特に産後にホルモンバランスの影響で髪質が変わったという女性は少なくありません。
体調や体質の変化で髪質も変わるということです。
ホームケアでくせ毛改善
くせ毛やうねり毛を改善して扱いやすくするためには、髪の内側と外側からの両方でケアしていく必要があります。
毎日のヘアケアの積み重ねで、髪はキレイになっていきます。
ではここからは、くせ毛やうねり毛を改善する方法をお伝えしていきましょう。
バランスの良い食事
食事をする際に重要なことは、バランスがとれていることです。
好きなものや食べやすいものばかりを摂取するのではなく、野菜や果物を中心にして、全ての栄養素をバランス良く摂取していくことが大切です。
食べる時間帯は睡眠の質を上げるためにも、寝る3時間前までには食事を終わらせておくようにすると良いでしょう。
そして満腹になるまで食べるのではなく、腹八分目を目安にしてください。
食べすぎは消化器官の負担になり、消化不良を起こすと頭に血が回らなくなり、薄毛やパサつきの原因になります。
また逆に、ダイエットなどで食事を制限して栄養不足になっても、髪が乾燥してパサついたり、うねりが酷くなったりしますので気をつけましょう。
女性は30半ばを過ぎると女性ホルモンが減少していきます。
そのため、ホルモンの影響で髪質も体質も変わることがあります。
ただ、大豆に含まれている大豆イソフラボンが女性ホルモンに似た働きをしてくれますので、豆腐や納豆やきなこなどの大豆製品を摂取することで、髪のツヤやハリなどの美しさをサポートしてくれます。
1日に1パックの納豆を食べるだけでも違いますので、大豆製品は継続して積極的に食べていきましょう。
質の良い睡眠
睡眠不足や浅い睡眠は健康な髪を作ることを阻害します。
人間は寝ている間に成長細胞が活発化し、ダメージを修復しますので、熟睡してしっかりと身体も脳も休ませることが、健康で美しい髪を育てることに繋がります。
睡眠時の熟睡できる環境作りも大切になりますので、身体に負担のないパジャマや、寝心地の良い寝具を整えましょう。
また、寝室の電気は全て消して、スマホなども寝る1時間前には見ないようにしてください。
明かりや物音で脳が起きると眠りは浅くなってしまいます。
適度な運動
運動は新陳代謝を高めて血流を良くしてくれるため、健康な髪を作るには大切です。
特別な運動をしなくても、ウォーキングからでも良いので、身体を動かすことを心掛けていきましょう。
通勤時に1駅分歩くだけでも代謝は上がりますので、試してみてください。
頭皮マッサージ
洗髪前に頭皮をオイルでマッサージすることで、全体的に血行を良くして頭皮も柔らかくしてくれます。
頭皮が硬くなると、毛穴も変形してくせ毛やうねり毛になりやすくなります。
頭皮の毛細血管の隅々まで血を通わせて、酸素と栄養をしっかりと行き渡らせるよう、指の腹を使ってゆっくりと頭皮を揉んでください。
また、オイルを使用することで毛穴の汚れもしっかりと浮き上がらせながら、頭皮や髪の乾燥も防いでくれるため、髪にとって良いことばかりですので、マッサージは習慣にしていくと良いでしょう。
身体を温める
身体が冷えると血流が悪くなり、内臓機能も低下し、髪に必要な栄養や酸素が末端まで行き渡らなくなります。
身体を温めるには、シャワーで終わらせずに湯船にお湯をためて浸かるようにすると良いでしょう。
少し温めのお湯で半身浴をすると、身体の芯からしっかりと温めることができます。
身体が芯からゆっくりと温まると、リラックス効果もあり、熟睡にも繋がります。
そして、普段の食事や飲み物も、温かいものを選ぶようにしましょう。
洗い流さないトリートメント
洗髪後に洗い流さないトリートメントを使用してから髪を乾かすと、髪を保湿してパサつきを抑え、うねりや広がりも落ち着かせてくれます。
ドライヤーの熱で髪がダメージを受けるのを防いでくれますし、トリートメントの潤い成分が浸透して内側からケアしてくれますので、おススメです。
くせ毛やうねり毛には、オイルタイプの軽いものよりも、クリームタイプのものの方が重みもできて髪の広がりを抑えてくれます。
シャンプー
シャンプー選びの際、おススメなのがアミノ酸シャンプーです。
髪はケラチンというアミノ酸を多く含んでいるため、アミノ酸シャンプーは髪と同じ栄養成分を与えながら優しい洗浄力の作りになっています。
また、くせ毛やうねり毛などの髪にもツヤを出し、しっとりとまとめる効果もあります。
シャンプーは毎日のように使うものですので、化粧品同様にシャンプー選びは慎重に行ってください。
ドライヤーの使い方
髪を洗ってタオルドライしたら、できるだけ早く乾かしましょう。
何故なら、髪は濡れているときがダメージを受けやすい状態だからです。
そしてドライヤーをかけるときは洗い流さないトリートメントを付けて、髪を保護してから乾かしましょう。
何もつけないと髪が乾燥しすぎてパサつきや広がりが酷くなります。
ドライヤーをかける順番としては、根本から乾かし、中間・毛先の順になります。
髪は8割程度乾いたら自然乾燥に任せて大丈夫です。
最後までしっかりドライヤーをかけると、逆に乾燥しすぎてパサつきの原因になります。
髪のキューティクルを閉じるため、最後は冷風で乾燥させてください。ツヤのある髪に仕上がります。
スタイリング
くせ毛やうねり毛はパサついて、髪の内部の水分や栄養に偏りがある状態です。
そのため、髪をキレイに見せるためにはツヤ感を出すことが大切です。
スタイリングの際に洗い流さないトリートメントなどを使って、髪の水分を整え、重みを出すことで落ち着かせて、ワックスなどでツヤを出していきましょう。
髪の根本を少し引っ張るようにドライヤーをかけると、真っ直ぐになりやすいです。
まとめ
今回は、うねり毛やくせ毛をどうにかしたい人たちに、ホームケアでくせ毛も改善する方法をお伝えしました。
大人になってからの髪のうねりやくせ毛は、ダメージや加齢、ホルモンのバランスの変化によって起こります。
肌が年齢とともに乾燥していくように、頭皮や髪も手入れをしないと乾燥していきます。
毎日使う化粧品と同じように、シャンプー選びは大切です。
また、常に髪に不足しがちな水分や栄養をトリートメントで補っていくことも必要です。
何よりも毎日の食事や睡眠状態も髪に影響してきますので、若いころのままの不摂生は通用しなくなってきます。
毎日の内側と外側からのケアで、うねりやくせ毛をまとまりの良いキレイ髪にしていきましょう。