太陽の光による日焼けは、顔や体の皮膚だけでなく実は頭皮や髪にまで影響を与え、薄毛を引き起こす可能性があることをご存知でしょうか
そこで今回は、日焼けが頭皮や髪に与える影響や、特に日差しが強い夏に行うべき頭皮ケアの方法などについて、詳しく見ていきましょう。
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日焼けが薄毛の原因になる?
頭皮は太陽の光を直接当たる場所であるため、髪には体の他の部分よりも2~3倍も負担がかかると言われています。
太陽の光に含まれる紫外線には、実はUVA、UVB、UVCの3種類に分かれています。
UVAは、私達が日常生活の中で浴びている紫外線であり、UVBはオゾン層で吸収されなかった紫外線です。近年このUVBが増加傾向にあり、問題となっていると言われています。
ちなみにUVCはオゾン層で全て吸収されてしまうため、地上までは届きません。
この中でも特にUVAは毛根が存在する真皮まで到達するため、毛母細胞や破壊される可能性があり、抜け毛や薄毛の原因になるとも言われています。
また太陽の強い日差しが頭皮に当たると、皮膚のバリア機能が破壊され炎症を引き起こす可能性があります。
炎症を起こした場合、毛根もダメージを受けて健康的な髪が育たなくなる場合があるため、くれぐれも注意が必要です。
さらに頭皮に紫外線が当たると、肌を守るために皮脂の分泌量が増加します。
その皮脂により毛穴が詰まりやすい状態となり、脂漏性脱毛症などを発症し薄毛の引き金になるケースもあります。
最も日焼けしやすい時間帯とは?
最も紫外線が強く日焼けしやすい時間帯は、10時~15時の間であると言われています。
この時間帯には一日の紫外線の約5割が降り注いでいると言われており、特に正午前後は日差しが一番強いため、短時間の外出でも自分で思っている以上に日焼けしてしまうこともあるため注意が必要です。
ですからできるだけ日焼けしたくないという方は、この時間帯の外出を避けたり、出かける際には特に念入りに紫外線対策をする必要があります。
ちなみに日の出から9時ぐらいまでの時間帯に太陽の光を浴びることは、体内時計を整え代謝機能を向上させると言われており、健康に良いとされています。
ですから朝に散歩やウォーキングをするという方は、この時間帯にするのがおすすめです。
頭皮や髪の日焼けを防ぐ方法とは?
以下では、頭皮や髪の日焼けを効率的に予防する方法について詳しく見ていきます。
日傘や帽子を使用する
直射日光を防ぐために、日傘や帽子を使用することをおすすめします。
日傘や帽子を選ぶ場合には、黒や赤、紺などの濃い色を選ぶとより効率的に紫外線をカットすることできますよ。
特に黒は、99%近く紫外線をカットすることができると言われています。
UVカットスプレーを使用する
特に髪の分け目は紫外線のダメージを受けやすいため、髪専用のUVカットスプレーなどを使用して日焼けを防ぐようにしましょう。
また日焼け止めは皮脂や汗で落ちやすいため、外出先でも2~3時間ごとにつけ直すといいですよ。
さらに最近では日焼け止め効果のあるスタイリング剤もあるため、そちらを使用するのもいいでしょう。
日焼け予防に効果的な食べ物とは?
日焼け対策は日傘やUVスプレーなどの外側からのケアはもちろんですが、食べ物などによる内側からのケアも非常に重要です。
そこでここでは、日焼け防止に必要な栄養素や食べ物などについて見ていきたいと思います。
日焼け予防にはビタミンが効果的
日焼け予防にはビタミンCやビタミンE、ビタミンAやリコピンが効果的であると言われています。
特にビタミンCには抗酸化作用があり、紫外線に含まれる活性酸素を抑える効果があるとされています
ですから外出する際の朝食のメニューには、イチゴやパパイヤ、柿などビタミンCが多く含まれているフルーツを取り入れるのがおすすめです。
イチゴの場合はだいたい5〜6粒を、加熱してしまうとビタミンの成分が破壊されるため、そのまま食べるとよいでしょう。
また食後のデザートとしてに食べると、さらにビタミンの吸収がよくなると言われています。
日焼け予防や対策から見て、朝でも夜のどちらでもよいのでぜひ摂っておきたいのがアセロラジュースです。
アセロラにはビタミンCが多く含まれており、加えてアセロラに含まれているポリフェノールの中のアントシアニンには抗酸化作用があるため、日焼けによる活性酸素とメラニンの生成を抑えてくれます。
ちなみに柑きつ類にはソラレンという光毒性の成分が含まれており、紫外線を吸収してしまう性質があるため、できるだけ朝には食べない方がよいでしょう。
ビタミンEやビタミンAに期待できる効果とは?
アボカドやイクラなどの魚卵、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれているビタミンEは抗酸化作用が高く、ビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果が期待できます。
また血行促進や新陳代謝アップの働きもあるため、日焼けした後には特におすすめです。
さらにホルモンバランスを整える役割もあり、女性にとって欠かせない栄養素であると言えます。
鶏や豚レバー、うなぎやニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれているビタミンAは、抗酸化作用に加え、乾燥肌の予防などにも高い効果が期待できます。
また免疫力アップ効果もあり、日焼けした後のダメージを受けた頭皮や髪には必要不可欠な栄養素であると言えるでしょう。
リコピンの髪や頭皮に対し期待できる効果とは?
トマトや、スイカ、ニンジンやパパイヤ、柿 などのフルーツや野菜に含まれているリコピンは抗酸化作用が高く、特に紫外線を浴びた際には活性酸素の発生を抑制する効果が期待できます
その中でもトマトは、ジュースなどの加工した商品の方がリコピンが多く含まれており、加熱した方がより効果的に成分を摂取することができると言われています。
夏に日焼けしてしまった場合に行うべき頭皮ケアとは?
万が一夏に頭皮が日焼けしてしまった場合は、どのようなケアを行えばよいのでのしょうか。以下で詳しく見ていきたいと思います。
とにかく頭皮を冷やす
日焼けはやけどの一種ですので、とにかく少しでも早く冷やすことが大切です。
氷水で濡らしたタオルや保冷剤を頭に当てるなどして、冷やすようにしましょう。また、冷水のシャワーをかけるのも効果的です。
頭皮用ローションを塗る
頭部を十分に冷やしたら、抗炎作用のある日焼け用ローションなどを使い保湿するようにしましょう。
頭皮に潤いを与えることで、炎症を抑えて乾燥も防ぐことができます。
もしローションがなければ普段使用している化粧水を使用してもいいですが、美白タイプやアルコールが含まれたものは刺激が強いため避けた方がよいでしょう。
日焼けの症状がひどい場合には病院へ
我慢できないほど頭皮がヒリヒリ痛んだり熱を持っている場合は、頭皮の皮下組織にまで炎症が起こっている可能性があるため、念のため皮膚科などの専門医を受診し、薬を処方してもらうなどしましょう。
まとめ
日焼けはやけどの一種であり、特に頭皮には直接太陽の光が当たるため、少しでも早く適切な対処をする必要があります。
ですから冷やしたり保湿をしたりするなど、すぐにケアを行うようにしましょう。
また、外出時には紫外線によるダメージを最小限に抑えるためにも、帽子や日焼け止めなどで対策することをおすすめします。
また日焼け予防に効果的な食べ物を摂るのも体の内側から日焼け対策ができるため、生活の中に取り入れてるとよいでしょう。