女性の薄毛

フケが多いと女性は薄毛になりやすい?その理由と改善策をご紹介

きちんと毎日シャンプーしているはずなのにフケが出て悩んでいる、実はそんな方は男女問わずに意外と多く見受けられます。

フケの発生にはいくつ原因があり、場合によっては抜け毛が増えたり薄毛になりやすくなるとも言われているため、注意する必要があります。

そこで今回は、フケが多くなると薄毛につながりやすくなる理由や、フケが増える原因、そして改善方法などについて具体的に見ていきます。

フケと抜け毛・薄毛の関係性

フケの量が増えたら、フケや今の自分の頭皮の状態をしっかりチェックする必要があります。

フケは身体の新陳代謝により、頭皮の表面の古い角質細胞が老廃物となりはがれ落ちたものです。

ヘアサイクルが正常に機能している場合には、シャンプーで落とせる程度のフケが発生します。

ですから誰でもフケが出るのは当然と言えますが、急にフケが増えて目立つようになってきたという場合には、代謝に何らかの異常が起きている可能性があるためくれぐれも注意が必要です。

フケが大量発生するのは、頭皮が乾燥しているか、皮脂が過剰分泌しているかどちらかであることが多いと言われてます。

このように頭皮環境が悪化すると抜け毛が多くなり薄毛になるとされています。

フケの種類とは?

フケには、乾燥性と脂性のふたつのタイプがあります。

白くカサカサしていてパラパラと落ちる乾燥性のフケは、皮脂の分泌量の減少や、洗浄力が強いシャンプーを使うことにより皮脂が不足して頭皮が乾燥した際に現れます。

またシャンプー後にドライヤーで髪を乾かさずに自然乾燥させると、水分が蒸発する際に頭皮や髪を保湿するための水分も奪ってしまうため、乾いたカサカサのフケが出ると言われてます。

一方で脂性のフケは、脂肪分の多い食事を取るなど食生活の乱れや、ストレスにより免疫力が低下している時などに出やすくなります。

また一日に何度もシャンプーを行うなどして、頭皮を保護するために必要な皮脂まで取ってしまったため、乾燥により皮脂が過剰分泌されることもあります。

どちらの場合も頭皮環境が悪化している状態であると言えるため、注意する必要があります。

フケが多く発生してしまうと、シャンプーしても髪や頭皮に残りやすく、頭皮の毛穴をふさいでしまうこともあります。
   
そうすると頭皮の血行が悪くなるため、毛根に髪の成長に必要な酸素や栄養が行き届きにくくなってしまい、抜け毛が増え薄毛になるリスクが高くなってしまいます。

ちなみに男女では元々皮脂量に違いがあるため、女性は乾燥性のフケ、男性は脂性のフケが多いと言われています。

男性ホルモンの一種であるアンドロゲンは、皮脂を作る役割を担っています。

ストレスなどで男性ホルモンが過剰分泌されると皮脂の分泌量も増加するため、女性でも脂性のフケが発生してマラセチアなどの菌が繁殖する場合もあるため注意する必要があります。

乾燥性や脂性のフケが発生する理由

普段から乾燥肌だという方は、乾燥性のフケが出やすいと言われています。

このタイプのフケが発生する理由としては、冬の空気の乾燥や、使用しているシャンプーやヘアケア製品が自分の頭皮と合っていない可能性も考えられます。

反対に脂っぽくベタベタしていて、黄色っぽい大きなかたまりとなっていることの多い脂性のフケは、毛穴を詰まらせたりカビの一種であるマラセチアという常在菌が繁殖しやすい状態になるため、炎症などの頭皮トラブルが起きやすくなります。

さらに悪化すると、脂漏性皮膚炎を発症するきっかけにもなるためくれぐれも注意が必要です。

フケを防ぐためのシャンプーの方法とは?

ここでは、フケを防ぎ薄毛を予防するためのシャンプーの方法について具体的に見ていきます。

ブラッシングした後に予洗いを
シャンプーする前に、まずはブラッシングをして髪についたホコリや汚れを取り除いておきましょう。

さらにシャンプーを髪につける前にぬるま湯だけで予洗いすると、髪の汚れのほとんどは落ちると言われています。

指の腹で優しく頭皮を洗う
シャンプーは直接髪につけず、適量を手に取ったらよく泡立てから使うようにしましょう。

はじめに髪の根元から毛先に向かって、優しくマッサージするように洗っていきます。

耳の周りなどは指を細かく動かしながら、頭全体は指をジグザグに動かして襟足から頭頂部に向かってシャンプーするようにしてください。

すすぎ残しがないようにしっかり洗い流す
シャンプーの成分が髪や頭皮に残ると、ダメージを与え頭皮環境を悪化させる原因になるため、すすぎ残しがないようにしっかりシャワーで流すようにしましょう。

コンディショナーやトリートメントは頭皮につけないように注意する
コンディショナーやトリートメントには、髪の表面を保護する役割がありますので、頭皮につける必要はありません。

頭皮に付けると毛穴の詰まりなどの原因になるため、根元から5cmぐらいのところから毛先にかけて、髪全体に行き渡るようにつけ、やはりしっかり洗い流すようにしてください。

日常生活の中でフケ予防のために気をつけるべきこととは?

以下では、フケの大量発生を防ぐために普段から注意すべきことについて詳しく見ていきたいと思います。

規則正しい生活を心がける
外食や脂肪分の多い食事を取る機会が多いという方は、できるだけ肉や魚、野菜、フルーツなどをバランスよく食べようにしましょう。

また髪を育てるためには髪の原料となるたんぱく質やビタミン類、ミネラルなどの栄養素を積極的に摂取することも大切です。

また質のよい睡眠をとることや適度にストレスを発散することは、髪の成長サイクルを整えることにつながり、フケ予防にも役立ちます。

さらに適度な運動をすることで、基礎代謝をアップさせたり頭皮の血行促進などが期待でき、フケの発生による薄毛を防ぐことにもつながります。

飲酒や喫煙習慣を見直してみることも大切であり、フケによる薄毛を防ぐためにはできれば禁煙することをおすすめします。

髪や頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使う
フケが気になる場合には、これまで使っていたシャンプーを見直すことも非常に重要です。

乾燥性や脂性のフケに悩まされているという方には、頭皮や髪への刺激が少ないアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。

またシャンプーする際には、頭皮の乾燥を悪化させないように、35〜39℃くらいのぬるま湯を使い洗うようにしまししょう。

さらにシャンプーやトリートメントのすすぎ残しにも注意し、その後は雑菌などの繁殖を防ぐために、自然乾燥ではなくタオルドライしたらすぐにドライヤーで髪を乾かすようにしてください。

頭皮の保湿を行う

頭皮の乾燥によるフケを防ぐためには、保湿を心がけることが非常に大切です。

頭皮にうるおいを与えることで乾燥を防ぎ、外部の刺激から頭皮を守ることができます。

べたつきのあるクリームタイプのヘアケア製品よりも、頭皮用の化粧水などを使うようにしましょう。

ドライヤーで髪を乾かす前に髪に付けておけば、温風から頭皮を守り乾燥を防ぐことができます。

まとめ

フケが増えたからといってそれがすぐに薄毛につながるわけではありませんが、そのまま放置しておくと、悪化して粃糠性脱毛症などを発症する可能性もあるため、くれぐれも注意が必要です。

フケを防ぐためには、シャンプーの選び方やその方法、また生活習慣や食生活を見直すことも必要となるため、普段から自分の髪や頭皮の状態に気をつけ、きちんとヘアケアを行うことも大切であると言えるでしょう。