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女性のおやつはカカオ入りを選ぼう!薄毛にもストレスにもオススメ

女性にとって、おやつは悩ましいですよね。食べたい…でも太りたくない…でも食べたい!

そんな女性におすすめなのが、カカオ入りのお菓子。

最近はカカオが身体に良いということで、カカオ入りを強調したチョコレートなども販売されていますよね。

しかも、カカオは髪の毛の成長にも良いのです。

カカオの秘めたるパワーをご紹介しましょう。

カカオってどんなもの?

カカオはアオイ科の常緑樹で、原産は紀元前1900年頃、現在のメキシコあたり(メソアメリカ)だといわれています。

当時から現地では飲料として使用されていた形跡が残っていますが、実際に世界に広がったのは17世紀頃からです。

現在はコートジボワールやインドネシア、ガーナ、ナイジェリアなどが主な生産地です。

カカオは「神様の食べもの」と呼ばれるほど貴重なもの

カカオは年間を通して高温多湿の熱帯地域で育てられますが、生育途中は日陰でないとうまく育たないという特徴があります。

そのため、広い農地でカカオだけを育てることができず、大量生産は難しいといわれています。

また、1年中花を咲かせ1本で10,000個もの花をつけますが、そのうち実をつけるのは100個に1個前後です。

そんなところから、「神様の食べもの」と呼ばれているのです。

果実はラグビーボールほどの大きさに育ち、その中にカカオの種子が数十個入っています。

それを発酵させたものが、カカオとしてココアやチョコレートに使われます。

カカオから作られる加工品

カカオは焙煎された後、以下のような加工品になります。

・カカオマス…胚乳部分だけを粉砕、焙煎したもの
・カカオバター…カカオマスを分離して取れる脂肪分
・ココアパウダー…カカオマスを脱脂、粉砕したもの
・カカオニブ…カカオ粉末を発酵させ焙煎したもの

ココアやチョコレートに使用されるのはカカオマスで、通常私たちがココアと呼んでいるものはカカオマスを砕いたココアパウダーです。

カカオとコーヒー豆は全く別物

カカオとコーヒー豆は見た目が似ていることもあり、同じものだと思っている人もいるかもしれません。

しかし、この2つは全くの別物で、カカオはアオイ科、コーヒー豆はアカネ科です。

しかし、どちらも「豆」ではなく果実の中の種子であることは同じです。

成熟した果実から中の種子を取り出し、カカオの場合は数日間発酵させます。

その後どちらも焙煎してから様々に加工されるのです。

カカオに含まれる成分

カカオには、健康に良いとされる成分がたくさん含まれています。

五大栄養素+食物繊維

カカオには、糖質、タンパク質、脂質、食物繊維のほか、豊富なビタミンとミネラルが含まれています。

ビタミンは主にビタミンB群で、B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などです。ビタミンB群は種類を多く摂るほど相乗効果が高く、脳や神経、皮膚などの健康を維持する働きがあります。

また、ミネラルも種類が豊富で、特に日本人女性が不足している鉄や銅、亜鉛のほか、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどを含んでいます。

食物繊維もリグニンやセルロース、デキストリンなど数種類が含まれており、不溶性のほうが多くなっています。

健康効果がある特殊な成分も豊富

・ポリフェノール
カカオポリフェノールにはカテキンやプロシアニジン、エピカテキンなどの種類があり、これらを総称してフラバノールと呼ばれます。自身を酸化させることで活性酸素の活性化を食い止め、消去する働きがあります。

・テオブロミン
カカオの苦み成分で、血管を拡張させて血流を促進させる作用があります。またこの作用によって体温を上昇させます。
さらに、大脳を刺激して記憶力や集中力を向上させる効果や利尿効果、食欲を抑えたり副交感神経を活性化させたりする作用もあります。

・フェニルエチルアミン(フェネチルアミン)
神経伝達物質の一つで、集中力を高めたり前向きな気持ちになったりする作用があります。
また、恋愛するとこの物質が分泌されるといわれ、「恋愛ホルモン」とも呼ばれています。

・アナンダマイド(アナンダミド)
これも神経伝達物質で、脳内麻薬物質の一つです。様々な働きが確認されており、その中には幸福感や快感、鎮痛、免疫作用、睡眠調節などがあります。

カカオの様々な健康作用

このように様々な成分を含有するカカオは、摂取することで以下の健康作用があるといわれています。

ストレスを軽減する作用

カカオに含まれるフェニルエチルアミンやアナンダマイド、テオブロミンなどには、交感神経を活性化してやる気を出したり、副交感神経を活性化して精神を安定させたりする作用があります。

この二つが自律神経のバランスを良くし、ストレスに負けない心身を作ることに役立ちます。

また、カカオには微量のカフェインが含まれています。コーヒーの約1/10なので興奮はしない程度の量で、気分を向上させてストレスを軽減してくれます。

血行を良くして冷えを改善する作用

筋肉が動くことで熱が発生し、それを血液が全身へと運んでいます。

しかし女性は男性と比べると筋肉が少ないため、冷え性になりやすいのです。

カカオのテオブロミンには血管を拡張し、体温を上げる働きがあります。

血液がスムーズに回るため熱が生まれ、さらにそれを全身に届けてくれるのです。

アンチエイジング作用

カカオポリフェノールは活性酸素を消去する働きがあります。

活性酸素は本来ウイルスや細菌の侵入を防ぐ働きがありますが、増え過ぎると健康な細胞まで攻撃し、劣化させてしまいます。

劣化した細胞は新陳代謝機能が衰えてしまい、これが老化につながるのです。

カカオを摂ることで活性酸素の増加を抑制すれば、アンチエイジング効果が期待できます。

動脈硬化を予防する作用

活性酸素によって酸化したコレステロールは、血中に入り込むと血管壁にへばりついて狭く硬くしてしまいます。

これが動脈硬化で、悪化すると狭心症や心疾患、脳疾患などの原因となります。

カカオポリフェノールには活性酸素を抑制してコレステロールが酸化するのを防ぐ働きがあり、血管の柔軟性を保ち動脈硬化を予防します。

髪と頭皮にも働きかけるカカオの作用

カカオの働きは、髪や頭皮の様々なトラブルを回避してくれます。

例えば、以下のような効果が期待できるのです。

抜け毛や薄毛の大きな原因となるストレスを緩和

女性の薄毛の最も大きな原因の一つが、ストレスです。

ストレスを受けると体内では自律神経の交感神経が活性化を始め、筋肉や血管を収縮して闘いに挑もうとします。

すると血行が悪くなり、頭皮に充分な血液が届かなくなるため、髪が栄養不足を起こし抜けやすくなったり細くなったりするのです。

カカオには副交感神経を活性化して心身をリラックスさせる働きがあるので、血管の緊張が解けて血行が良くなり、頭皮にも充分な栄養が送られるようになります。

血流促進で頭皮に栄養と酸素が届く

頭皮は心臓から離れているため、血液が届きにくくなっています。

薄毛や細毛の原因の一つは栄養不足によるもので、充分な血液が届かないために起こります。

カカオのテオブロミンは血流を良くする作用があるので、頭皮の毛母細胞にも届き、髪の成長を促進する効果が期待できます。

抗酸化作用で毛母細胞や幹細胞が劣化するのを防ぐ

活性酸素は、増えれば増えるほど全身の細胞を劣化させてしまいます。

特に頭皮は浴びる紫外線量が非常に多いため、外部からの影響によって発生する活性酸素が最も多い部分と考えられます。

すると、毛母細胞はもちろん毛母細胞を生み出す幹細胞まで劣化してしまうため、毛母細胞自体が減ってしまい、髪の量が減ってしまう危険性があります。

カカオポリフェノールには強力な抗酸化作用があるため、毛母細胞や幹細胞を保護し新陳代謝や増殖機能の維持をサポートしてくれます。

その結果、健康な髪が育ちやすくなるのです。

おやつにカカオ入りを選びましょう

ちょっと疲れた時や小腹が空いた時は、カカオを食べましょう。

砂糖添加量が少なめのチョコレートを食べたり、砂糖抜きのココアを飲んだりするだけでOKですから、簡単ですよね。

特に適量はありませんが、ビターチョコレートなら1~2片、ココアなら1杯程度でも健康効果があるといわれています。

しかも、カカオマスには中性脂肪やコレステロールが蓄積されるのを予防する効果もあるといわれていますから、食べ過ぎなければ太る心配もありません。

カカオを効果的に摂って、健康や薄毛予防、アンチエイジングに役立てましょう。