女性の薄毛

頭皮がべたつくときは要注意!女性にもある脂漏性皮膚炎と薄毛

女性の薄毛の原因にはいろいろなものがありますが、その中でも注意しておかなければいけないのが 脂漏性皮膚炎薄毛の関係です。

脱毛症に繋がる状態で、注意しなければいけない状態とも言えます。

なぜこのような状態になるのか、そこから予防を講じていく必要があるでしょう。

脂漏性皮膚炎とは何か

そもそも脂漏性皮膚炎とは、洗っても洗っても頭皮がべたついているような状態で、頭皮の皮脂が大量に分泌してしまっている状態です。

洗っても皮脂が分泌されているという状態が問題で、べたつきが出てきて初めて気がつくことがあります。

皮脂が過剰分泌するとどうなるのかといえば、大きなフケができるようになり、吹き出物が目立つようになってくるのです。

炎症を起こしているからですが、部分部分で赤くなっているような状態が目立ち、湿疹が出てくるようになります。

痒みがあることからもかいてしまったりしますので、かさぶたが出来上がってくるのです。

この状況のまま終われば済むのですが、悪循環に陥るところが脂漏性皮膚炎の問題と言えます。

湿疹ができて痒みが出てそれを掻き崩し、さらに炎症が広がって止まらなくなるという悪循環です。

これが悪化していくと、やがて毛根にも影響が広がり抜け毛が多く目立つようになります。

気がついたときにはかなり進行している状態なのも、この悪循環からの影響と言えるでしょう。

どこかで断ち切らなければいけないのですが、なかなか判断がつきにくい部分があり、頭皮がべたつく抜け毛が出てくるようになって初めて対処を考えるケースが多いのです。

皮脂の過剰分泌が起こる原因は

なぜ皮脂の過剰分泌が起こるのか、このスタートが重要なポイントを握っています。

元々頭皮には一定量の皮脂が分泌されなければいけません。

皮脂がなければ頭皮は乾燥してしまい、状態が悪化してしまうのです。

そこで一定量を保つように働くのですが、問題は皮脂がなくなると分泌するようにできている点にあります。

一定量を保たなければいけないため、強引にでも落としてしまえば過剰分泌をするようになっていくのです。

つまり、脂っぽいと感じて強力なシャンプーなどをで皮脂を落とせば、頭皮は減った分を補うように分泌しなければいけません。

これが正しい働きなのですから、余計な刺激を与えないようにする必要があります。

この皮脂は、マラセチア菌と呼ばれる常在菌が分解しているところも重要です。

人間の皮膚にはさまざまな菌が住み着いており、良い結果をもたらしてくれています。

このマラセチア菌が分解してくれたことで刺激から守られるのですが、皮脂が過剰分泌していくとマラセチア菌も以上に繁殖し始め刺激が出てくるのです。

一定量であれば手助けしてくれる大切な存在も、多くなりすぎればそれだけダメージを出してしまう存在に変わります。

皮脂の過剰分泌は、落としすぎたから発生するというだけではありません。

油っぽい食事を繰り返していった結果、皮脂に変わってしまったというのは当然考えられる状態です。

他にも飲酒や喫煙と言ったことが影響しますし、高カロリーの食事がダメージを与えていく状況もあります。

成長ホルモンをはじめとするバランスの影響もありますので、健康的な生活を送るように努力しなければいけないのです。

洗いすぎたことによって皮脂が過剰分泌される可能性がある反面、洗い残したことが印象につながるのも確かです。

頭皮に古い皮脂が残り続けてしまえば、環境は悪化するしかなくなります。

だんだんとダメージを蓄積してきて、マラセチア菌も増えてしまうのです。

これが炎症につながる流れですが、女性の薄毛で目立つ加齢を原因とするものとはかなり違いがあるといえるでしょう。

予防しようと思えばできることが多数あるからです。

生活習慣の改善からスタート

脂漏性皮膚炎を起こし頭皮がべたつき薄毛になりそうな状態の時には、生活習慣を改善するところからスタートしなければいけません。

かつて日本人の食生活は、現在と同じようなカロリー摂取をしていましたが、脂肪の含まれる量がかなり少ない状態でした。

現在は脂肪の含有量がとても多く、脂っぽい高脂質高カロリーの食事に繋がっています。

この食生活から改善していかなければいけません。

油はできるだけ少なくしつつ、カロリーも抑えるバランスのよい食事が大切です。

野菜もできるだけバランスよく摂取するようにし、新陳代謝も高められるようにしていく必要があります。

肌に対する刺激性の強い食事も皮脂の調節の邪魔になるため、食事から覗くようにする必要があるでしょう。

さらに抗酸化物質をもち、抗炎症作用でも知られているビタミン類などを多く摂取できるようにしながら、海藻類などのミネラルも摂取するようにします。

これで脂漏性皮膚炎のもとになる皮脂の過剰分泌を避けられるようになるでしょう。

ただし、食事による影響は、いきなり出てくるわけではありません。

ゆっくりと時間をかけて改善していくものになるため、できるだけ早い段階から改善を務めていく必要があります。

変わってきただと感じても、そのまま止めずに続けていくのが大切です。

髪の洗い方も変える

体の内部から変えていく過程と共に、髪の洗い方も見直していかなければいけません。

皮脂の過剰分泌を促すような刺激の強いシャンプーはできるだけ使わず、肌にも優しいものを選ぶ必要があります。

どうしても脂っぽい状態を取り除こうと洗浄力の強力なシャンプーを選びがちですが、これも止めなければいけません

アミノ酸系シャンプーなどは刺激が弱いため、手のひらで一旦泡立ててから髪に乗せて、指の腹で頭皮を優しくマッサージをしながら洗っていくといいでしょう。

これだけで刺激を抑えられますし、ダメージも少なく髪を洗えます。

そして、大事なこととして、シャンプーは綺麗に洗い流す必要があります。

どんなに優れたシャンプーであったとしても、頭皮にとっては刺激性のある物質でしかありません。

香りを残したいと思いゆるくすすぐ人もいますが、頭皮にとっては迷惑な行為です。

刺激のあるものを意図的に残してしまっているのですから、ダメージが増えてしまう原因を作ります。

洗うよりも時間をかけてすすぐといった意識が必要となりますので、徹底的に落とすとイメージしていくといいでしょう。

医師への相談も必要

どうしても脂漏性皮膚炎を改善できない時には、病気である状態を改善しなければいけません。

自分の手で改善できない以上、病院に相談し適切な薬によって処置する必要が出てきます。

生活改善や髪の洗い方を変えても、いきなり変化が生まれるわけではありません。

それどころかかなり緩やかな変化にしかならないため、早めに治したいと思う人は、生活改善などをしながら病院に相談するのがポイントです。

脱毛専門のクリニックなどに話をすれば、すぐにどのような問題があるのか判別してくれます。

マラセチア菌の繁殖を抑えるための皮膚炎用の薬もあり、これ以上ダメージを増やさないように管理できるのです。

自分で思っている以上にさまざまな薬が開発され、医師の処方のもとで使われてきていますので、対処できないと思ったらすぐに相談しなければいけません。

まとめ

髪がベタつくと感じた時には、脂漏性皮膚炎かどうか考えてみる必要が出てきます。

鏡を見るだけでも違いがはっきりとわかる状態も出てきますので、日頃から観察しておくことが大切です。

もしも、自分が想像している以上にダメージが認められるときには、できるだけ早く対処方法を活用していきましょう。