女性の薄毛

女性の薄毛対策は日ごろから!食事と髪の関係を考える

人間の髪はいきなり作り出されてくるものではありません。

体の中で栄養を使い、細胞分裂して伸びていきます。

この栄養がとても重要な意味があるのは誰でも分かるところですが、薄毛にならないようにするためにも知識を深めていかなければいけません。

髪は体の中で作られている爪と変わらない

人間の髪は体の中で作り出されています。

頭皮の中にある毛母細胞が細胞分裂を起こし伸びていくのです。

毛母細胞は、血液から栄養を受け取りそれをエネルギーとして細胞分裂をしていきます

生み出された髪はどんどんと古い髪を押し出すので、髪は伸びて行くのです。

この時の髪は細胞としてみた時に死んでいる状態になります。

分かりにくい部分もありますが、体の中で似ている組織として爪を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

爪も細胞分裂によって生み出されていきますが、押し出している過程では既に細胞は死滅している状態です。

これ以上成長することはなく後ろから押し出されて伸びていきます。

つまり、伸びた状態のものは成長するような要素は持たず、傷ついても自分で治すことはできません。

新たな部分が伸びてきて入れ替わるのを待つしかないのです。

この状態を考え直してみなければいけません。

生み出された髪は悪化することはあっても良い方向に変わるものではないのです。

二度と成長できない状態になっている以上、髪質が悪化したからといって、改善する方法はありません。

トリートメントなどで一時的にコーティングしたりはできますが、細胞というレベルで見たときにはこれが限界と言えます。

大事なことは成長する段階で健全な紙を生み出していく必要があるというポイントです。

少しでも健やかで丈夫な髪を作り出さなければ、薄毛になったりするような可能性も出てきます。

しっかりとした栄養を摂取し、生活リズムを整えていかなければ薄毛に繋がるのは必然と言っていいでしょう。

髪を構成している栄養素は何か

食事で薄毛対策を講じて行く前に、髪はどのような栄養素で構成されているのかを考えなければいけません。

その栄養素に合わせて食事も考えていく必要があるからです。

髪はケラチンと呼ばれるタンパク質から構成されています。

このタンパク質は食べ物から摂取してすぐに構成されるわけではありません。

食品として摂取されたタンパク質は、一度アミノ酸に分解され、必要な場所でタンパク質として再構成されるからです。

この時に必要なアミノ酸は、18種類確認されています。

このアミノ酸が決まった順序でつながっていくと、髪を作るケラチンとして再構成されるのです。

その中でも重要な役割をしていうのがシスチンと呼ばれているアミノ酸になります。

シスチンがなければ髪は太くハリのある状態にはなりません。

しっかりした髪として生み出されていくためにシスチンが必要となるのです。

シスチンがどのような役割をしているのかを知るためにはパーマ液の存在がポイントになります。

癖をつけるためにパーマ液はシスチンの結合を切断するのです。

結合が解かれてしまった髪は、力のない状態へと変化してしまいますが、自在に曲がつけられるような状態にもなります。

パーマ液の2液でこのシスチンの結合を戻し、つけた癖を固定するのです。

それだけ大事な役割を持っているのがこのシスチンと言えるでしょう。

メチオニンが多く含まれる食材

良質なタンパク質やシスチンを摂取する必要があるのは間違いありません。

どのような食材に多く含まれているのかを考えてみると、薄毛対策とする食事がだんだんと見えてきます。

シスチンは体内で合成することもできなくはありませんが、必要となる栄養素がメチオニンです。

このメチオニンがなければ構成できませんが、問題は体内で合成することができません。

つまり、メチオニンを摂取しておかなければ、シスチンも作り出せないことになります。

必須アミノ酸と呼ばれるものの一つですが、大豆や全粒粉、牛乳、レバー、卵、魚などから摂取できるのです。

一般的に髪に良いと言われている食品とは少し違うことが見えてきます。

大豆はイソフラボンの力によって薄毛対策に良いとされてきました。

女性ホルモンと同じような働きをするイソフラボンですので薄毛対策に繋がるのです。

しかし、力はそれだけではないということになります。

大豆の中に含まれている必須アミノ酸のひとつとして食事から摂取していかなければ、シスチンを作り出すことができません。

人間にはこの必須アミノ酸のうち、8種類は体内で合成することができないのです。

これを不可欠アミノ酸とも呼びますが、これらをうまく摂取しなければ髪も生えてこないと言い換えてもいいでしょう。

美しい髪を作り出そうと思っている時も、シスチンが合成できるような状況を作らなければいけません。

ですが、メチオニンだけではシスチンを合成することはできません。

他にも必要な栄養素があるからです。

それが亜鉛などのミネラルやビタミンです。

亜鉛やビタミンも必要

タンパク質を合成するためには様々な栄養素が必要になりますが、亜鉛ビタミンもなければいけません。

ビタミンB類があって初めて細胞分裂を手伝ってくれますし、ビタミンaがなければ頭皮を健康に保てないのです。

亜鉛などのミネラルは、新陳代謝を促してくれます。

日本人はこの亜鉛の摂取量が少ないと言われ、髪が健やかに育ちにくい状態が出来上がってしまうのです。

亜鉛を摂取するためには、牡蠣がよく知られています。

しかし、いつも牡蠣を食べるわけにはいきません。

高価な食材ですし、いつでも手に入るようなものではないからです。

そこでよく知られているのはカシューナッツなどのナッツ類です。

これらは摂取しやすい食品で、簡単に手に入れることができるでしょう。

他にも牛もも肉に多く含まれていることは知られています。

なかなか牛もも肉も食べる機会が多いわけでもありませんので、積極的に摂取していく必要があります。

注意しなければいけないのは、亜鉛は必要量が決まっている点です。

必要以上に摂取してしまうと、人間の体は過剰反応を起こすことになります。

過剰摂取と呼ばれる状態になるため、サプリメントなどは気をつけなければいけません。

普段の生活で食品から過剰摂取になるようなことはありませんので、注意しながら利用していく必要があるでしょう。

スナック菓子などは危険性がある

仮に質の悪い食事をしていたらどのようなことが起きるのかも考えてみる必要があります。

栄養が足りなくなり、髪を作り出せなくなるのは単純に理解できますが、どのような食事が該当するのかは知らなければいけません。

亜鉛の吸収を阻害してしまうと考えられているのが、食品添加物糖類です。

これらを摂取すると亜鉛の吸収が悪くなり、結果としてシスチンなどのタンパク質の結合が遅れていきます。

よく含まれてるのはスナック菓子なので、塩分も多いため血行の悪化を招く可能性があるのです。

勘違いしてはいけないのは、糖分の中でも白砂糖は亜鉛の吸収に悪影響を及ぼします。

新陳代謝を悪化させる要因にもなるため、注意しておかなければいけません。

食品添加物という点では、リン酸塩が挙げられます。

一般的に摂取しているもので、長期保存するために活用されるケースが多く、ハムやベーコン、ウインナーに使われることもある食品添加剤です。

これらも亜鉛の吸収を阻害するため、薄毛につながる可能性が出てきます。

まとめ

毎日の食生活は色々と考えていかなければいけません。

これがいいと決めつけてそれだけを摂取していても、健康な体は維持できないのです。

人間の体にはさまざまな栄養素が必要となるため、多くの食材を摂取しつつ、あげたような食材を意識的にとってみるのが予防となるでしょう。