最近固形シャンプーが注目を集めているのをご存じでしょうか。
シャンプーバーとも言われている石鹸のシャンプーは頭皮に優しく、また従来の液体のシャンプーのように容器に入れる必要がないため、エコロジーの観点からも人気を集めています。
そこでここでは、固形シャンプーに含まれている成分や、使うことによるメリットやデメリットについて、またその効果や使い方について詳しく見ていきたいと思います。
Contents
固形シャンプーに含まれている成分とは?
以下では、固形シャンプーに使われている主な成分について詳しく見ていきます。
オリーブオイル
根本から毛先まで髪をしっかりコーティングして、髪の主な成分であるタンパク質のケラチンを保護する役割があるのがオリーブオイルです。
また傷んだ髪を補修してキューティクルを整え、頭皮や髪の潤いやツヤを取り戻す効果も期待できます。
またクエン酸の含まれているレモン果汁などと組み合わせることで、頭皮の古い角質や余分な皮脂を除去し、フケ予防にも高い効果があります。
さらにオリーブオイルの含まれているシャンプーは、使い続けることで指通りの良いサラサラの髪を作ることができます。
ココナッツオイル
髪の健康を保つために欠かせないタンパク質やミネラル、ビタミンを豊富に含んでいるのがココナッツオイルです。
またココナッツオイルの中鎖脂肪酸は粒子が細かく、髪や頭皮にしっかりと栄養を届けて保湿してくれるため、頭皮に潤いを与えたツヤのある髪へと導いてくれます。
さらに非常に保湿力に優れているため、特に髪の乾燥や傷みの気になる方は、ココナッツオイルが含まれている固形シャンプーを選ぶといいでしょう。
アルガンオイル
アルガンオイルは、モロッコに自生するアルガンツリーの実から抽出されたオイルです。
ビタミンEやオレイン酸などが多く含まれており、保湿効果の他にも、抗酸化作用や抗炎症作用なども期待できます。
また紫外線や熱によるダメージから髪を守り、ツヤのある柔らかな髪にしてくれます。
保湿成分が多く含まれており、しかも皮脂の分泌量を抑えてくれる効果も期待できるため、乾燥肌の方にはもちろん、オイリー肌の方にもおすすめです。
ホホバオイル
人間の皮脂に非常に近い成分であると言われているホホバオイルは、肌への浸透性が高いため、皮脂のバランスを調整してくれる働きがあります。
特に頭皮へと抗炎症作用や殺菌効果が期待でき、さらに保湿力に優れているため、頭皮の乾燥に悩まされている方におすすめとなっています
固形シャンプーのメリットやデメリットとは?
以下では、固形シャンプーのメリットまたはデメリットについて、詳しく見ていきます。
固形シャンプーのメリット
頭皮や髪に優しい
動物性や植物性の天然の界面活性剤を使用しているため、頭皮や髪に優しアトピーなどのアレルギーがあり肌が弱い方や敏感肌の方でも安心して使用することができます。
また一般的なシャンプーに比べて皮脂汚れをしっかり落とすことができ、さっぱりした洗い心地であるため、頭皮の匂いが気になるという方、皮脂の分泌量が多い方にもおすすめです。
さらに固形シャンプーは、頭皮だけではなく体や顔にも良い影響を与えると言われています。
ひどい肌あれや背中ニキビに悩んでいた方が、固形シャンプーを使ってみたら改善したという声も多いようです。
髪にハリやコシが出る
市販されているシャンプーやトリートメントの多くにはシリコンが使われており、ノンシリコンシャンプーにもオイルが配合されています。
そのため使い続けると髪が全体的に重くなり、髪本来のハリやコシが出にくくなり、髪のボリュームダウンにつながることが多いようです。
一方で固形シャンプーは、コーティング剤や髪を柔らかくする成分などが含まれていないため、髪にハリやコシがでてボリュームアップが期待できます。
環境に優しい
液体シャンプーの場合、容器に毎回詰め替える必要がありますが、箱入りの固形シャンプーであればゴミも少なくてすむため、地球に優しい商品であると言えるでしょう。
固形シャンプーのデメリット
髪がきしみやすくなる
固形シャンプーを使うと髪が一時的にアルカリ性に近づいてしまうため、キューティクルが開きやすく、髪がきしみやすくなってしまいます。
キューティクルが開いた状態のまま放置すると、髪が傷みやすくなってしまいます。
ですから痛んでいる髪には不向きであり、カラーやパーマが落ちやすいという点があります。
また一般的なシャンプーよりも泡立ちが良くないため、しっかり泡立ててから使用しないと髪にカスが残りやすいというのがデメリットであると言えるでしょう。
ですから固形シャンプーを使う際にはできれば泡立ててから使い、洗い流す際にはしっかりとすすぐ必要があります。
固形シャンプーの使い方とは?
ここでは、固形シャンプーの使い方について詳しく見ていきます。
・しっかり守をブラッシングをしてゴミや埃などを落としておきます。
・シャンプーをつける前にシャワーのお湯でで頭皮や髪を丁寧によく洗っておきましょう。
・固形シャンプーを直接髪に擦り付けるか、泡立ててからよく洗う。泡立てる際にはキメ細かい泡を作れば、毛穴の汚れを落としやすくなります。
しかし泡立ちが悪いと感じても、シャンプーを付けすぎないように注意してください。
・頭皮と髪を指の腹でマッサージをしてから、シャワーで丁寧によく洗い流しましょう。
酸性のリンスが必須アイテム
先ほども述べたように固形シャンプーを使うと髪がアルカリ性に近くなるため、酸性のリンスを使用する必要があります。
また固形シャンプーを使用した後は、洗い流さないトリートメントやヘアオイルなどを使い、しっかりヘアケアを行うようにしましょう。
お酢のリンスもおすすめ
弱アルカリ性である固形石けんで髪を洗うと、キューティクルが開いてしまい髪がゴワゴワしてしまうことがあります。
そんな場合は、お酢を入れたお湯をリンスとして使用し中和することにより、キューティクルを閉じ髪を守ることができます。
洗面器一杯分のお湯に酢を大さじ1程度加えてよく混ぜて、少しずつ流しかけるか、髪を洗面器にひたしましょう。
お酢の匂いがが気になるという方は、アップルビネガーやハーブビネガーを代わりに使うといいですよ。
最後にお酢が髪に残らないように、しっかりシャワーで洗い流してください。
固形シャンプーが泡立ちにくい理由とは?
初めて固形シャンプーを利用すると、髪がごわついたりなかなか泡立たないという話をよく耳にします。
これは、今まで使っていた液体シャンプーやリンスに含まれている合成界面活性剤やシリコンなどの化学物質が、頭皮や髪に蓄積しているためであると言われています。
そうした化学物質が髪から抜けるまでには時間がかかるりますが、根気よく使い続けることで徐々に泡立ちがよくなり、髪にツヤやハリが出てきます。
ただしその期間には個人差があり、早い方でだいたい2週間、人によっては数ヶ月かかる方もいるようです。
特にパーマやカラーなどで髪が痛んでいたりキューティクルが開いてしまっている方は、そこに固形シャンプーが入り込みやすいため、カスがつきやすくごわつきやすいとされています。
ですから固形シャンプーは、気長に使い続けることが大切であると言えるでしょう。
まとめ
今回は固形シャンプーに使われている成分や、そのメリットやデメリット、また使い方などについて具体的に見ていきました。
主に原料として使われている天然オイルや精油には、使い続けることで髪や頭皮の健康、また髪質の改善効果が期待できます。
液体シャンプーが頭皮に合わなくて悩んでいる、髪に優しい成分の含まれているシャンプーを探しているという方は、ぜひ一度固形シャンプーを試してみてはいかがでしょうか。