女性の薄毛

女性の薄毛にいい漢方薬は?

薄毛にいい漢方薬は?

薄毛が気になるけど、病院で治療したり薬を飲むのも避けたい。
でも薄毛をなんとかしたい、という女性に人気なのが漢方薬です。

薬だけど生薬なので、副作用も少なめで飲むだけなので手軽にケアできると人気になっています。

今回はそんな漢方薬について

・漢方薬で薄毛に効果があるのか?
・薄毛におすすめの漢方薬は?
・漢方薬を飲む時の注意点は?

などをご紹介したいと思います。

薄毛にいい漢方薬がある?

漢方薬は西洋医学の薬のようにピンポイントに効く薬ではありません。

病気や症状の元を改善したり、体のバランスを整えることで改善させるものなので、1回飲んだからといって効果のあるものではありません。

少しづつ時間をかけて全身を整えるので、期間はかかりますがその分副作用も少ないのが特徴です。

漢方薬の特製から、「薄毛に効果がある」漢方は存在しません。冷え性の人は血行をよくする漢方を服用することで、血行をよくし、血行をよくすることで血液中の栄養や酸素を髪の毛や頭皮に届けることが出来る、そして抜け毛や薄毛に効果がでてくる、という考え方になります。

ですので、薄毛にいい漢方というよりは「薄毛の原因を改善する」漢方薬といったイメージですね。

薄毛に効果のある漢方薬は?

先程もお話した通り、薄毛の原因を改善することで効果を発揮します。
薄毛の原因も色々。

これから薄毛の原因別に効果のある漢方薬をご紹介します。

加齢による薄毛に効く漢方薬は?

加齢による薄毛には「八味地黄丸(はちみじおうがん)」がいいでしょう。

八味丸、腎気丸、八味腎気丸とも呼ばれています。
疲労や倦怠感に効果があります。

<八味地黄丸(はちみじおうがん)>

・地黄(ジオウ)
・山茱萸(サンシュユ)
・山薬(サンヤク)
・沢瀉(タクシャ)
・茯苓(ブクリョウ)
・牡丹皮(ボタンピ)
・桂皮(ケイヒ)
・附子末(ブシ末)

名前の通り8種類の生薬が配合されています。

徳川家康も愛飲していたとされています。

ストレスによる薄毛に効く漢方薬は?

ストレスによる抜け毛や薄毛には「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」

「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」がいいでしょう。

<桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)>

・桂皮(ケイヒ)
・薬(シャクヤク)
・大棗(タイソウ)
・牡蛎(ボレイ)
・竜骨(リュウコツ)
・甘草(カンゾウ)
・生姜(ショウキョウ)

イライラに効く漢方薬です。神経の高ぶりを穏やかにしてくれる効果があります。
不安定な気持ちを落ち着かせてくれるので、不眠症の人にも効果があるとされれいます。

<柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)>

・柴胡(サイコ)
・ 半夏(ハンゲ)
・ 桂皮(ケイヒ)
・ 茯苓(ブクリョウ)
・黄芩(オウゴン)
・大棗(タイソウ)
・人参(ニンジン)
・牡蛎(ボレイ)
・竜骨(リュウコツ)
・生姜(ショウキョウ)

不安な気持ちを抱えている人に効果のある漢方薬です。

ホルモンバランスの乱れによる薄毛に効く漢方薬は?

ホルモンバランスが乱れがちな人には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がいいでしょう。

<当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)>

・当帰(トウキ)
・芍薬(シャクヤク)
・川きゅう(センキュウ)
・沢瀉(タクシャ)
・茯苓(ブクリョウ)
・蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)

女性に処方されることの多い漢方です。
生理痛、生理不順、PMSなどにも効果があります。冷え性にも効果があるので、抜け毛にもいい漢方薬ですね。

ホルモンバランスの乱れによる更年期障害にも処方される比較的メジャーな漢方薬です。

貧血や鉄分・ミネラル不足による薄毛に効く漢方薬は?

貧血や鉄分・ミネラルが不足している場合、おすすめなのが「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」と「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」です。

<十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)>

・当帰(トウキ)
・川きゅう(センキュウ)
・芍薬(シャクヤク)
・地黄(ジオウ)
・蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
・茯苓(ブクリョウ)
・人参(ニンジン)
・桂皮(ケイヒ)
・黄耆(オウギ)
・甘草(カンゾウ)

名前の通り、10種類の生薬を配合して作る漢方薬です。

抗がん剤などの強い副作用の軽減のために処方されることもあります。

<人参養栄湯(にんじんようえいとう)>

芍薬(シャクヤク)
桂皮(ケイヒ)
陳皮(チンピ)
遠志(オンジ)
五味子(ゴミシ)
甘草(カンゾウ)
人参(ニンジン)
黄耆(オウギ)
当帰(トウキ)
地黄(ジオウ)
白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)

栄養の高い人参を軸に配合してあるので、虚弱体質の人にも向いています。
ここでいう人参というのは、私たちが普段食べているスーパーマーケットに並んでいる人参ではありません。

・高麗人参
・田七人参
・西洋人参
・竹節人参

などの生薬の人参のことを指しています。

漢方薬を服用する時の注意点

比較的副作用の弱いとされている漢方薬ですが、服用に際しては注意点があります。

・副作用がないわけではない
・持病がある人は医師または薬剤師に相談する
・漢方にも飲み合わせがあるので注意
・基本的に空腹時に服用する
・アレルギーが出ることもある

などがあります。

ドラッグストアでも購入することができますが、あくまで既製品。お値段は少し張りますが、漢方薬局なら一人ひとりの症状に合わせ、処方してもらえます。

漢方薬は空腹時に飲むのが一般的です。そのため、食前やおやつの前の時間などに服用しましょう。

効果がすぐにはでません。しかし、ずっと効果がない場合はその漢方薬との相性が悪い可能性も。

長くても2ヶ月ほど様子を見て、変化がないようだったら他の漢方を試してみてもいいでしょう。

保管方法は?

市販のものは一包ずつ小分けになっていますので、そのまま保管すれば湿気などによる品質の管理にも問題はありません。

調剤薬局でも、「ワンドーズ」にしてください、とお願いすれば1日分の薬をまとめて小分けにしてれますので管理に自身のない方でも大丈夫ですね。

直射日光の当たらない、冷暗所で保管しましょう。

消費期限は?

一般的に漢方薬の消費期限は3年〜5年と言われています。小分けになったものならパッケージに処方してもらった日付を書いておけば間違わずに済みますね。

粉も錠剤もある

漢方薬には粉のものの他に錠剤もあります。1番多いのが粉のタイプ。
粉は飲みにくいと感じる人は、薬局でカプセルにいれて飲んでみるのもいいですね。
空っぽのカプセルだけが販売されています。

またオブラートなどを利用してもいいでしょう。調剤薬局で処方された漢方薬なら、有料で処方の際にカプセルに入れてもらうことも薬局によっては可能です。

錠剤のものは「剤」がつく名前になっています。錠剤が苦手な人は処方の際に一言伝えると同じ効果が期待でき、粉の状態のものを処方してもらうことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は薄毛に効果のある漢方薬をご紹介しました。

ピンポイントで薄毛に効果、ではなく薄毛によくない原因を改善し、髪の毛を生成・育成するサポートをしてくれる漢方薬。

ぜひ、取り入れて薄毛・抜け毛予防をしてみてください。髪の毛だけではなく、体のバランスを整えてくれるので一石二鳥ですね。