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鬱と薄毛の関係性
うつ病は現代においてとても身近な病気になりつつあります。
男性は10人に1人、女性はなんと5人に1人がうつ病といわれています。
通院している人の割合なので、実際はもっと多いかもしれません。
そんなうつ病と薄毛の関係について今回はお話していきたいと思います。
うつ病になりやすい人について
まず、うつ病になりやすい人の特徴についてお話していきます。
うつ病になりやすい人の特徴は
・真面目な人
・神経質な人
・責任感の強い人
・完璧主義の人
・道徳観の強い人
です。
真面目なので人に何かを頼まれたら断れなかったり、責任感が強いため、人に頼れず全部1人でやり遂げようと思ったり。
こうしなければいけない、という気持ちが強い人ほど、うつになりやすい傾向があるようです。
そういうストレスが心の負担となり、うつ病を発症してしまうのです。
うつ病で現れる主な症状と薄毛の関係について
では、うつ病で現れる主な症状はどんなものがあるのでしょうか。
そして、その症状はどのように薄毛に関係してくるのでしょうか。
不眠
うつ病の代表的な症状である不眠。
睡眠時間は不足すると、ホルモンバランスが崩れ、髪の毛の育成に必要な成長ホルモンの分泌が減少します。
薄毛や抜け毛予防には8時間以上の睡眠が必要だと言われていますので、不眠で長く眠れない、夜中に何度も起きてしまうなどの症状があると薄毛、抜け毛の原因になってしまいます。
昼夜逆転
髪の毛の毛根には毛乳頭細胞と毛母細胞があり、この2つが活動することによって髪の毛が生えてきたり、伸びたりします。
毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、新しく出来た細胞によって押し上げられるのが髪の毛なのです。
成長ホルモンは私達が寝ている間に分泌されます。
そして分泌された成長ホルモンが毛母細胞に働きかけます。
毛母細胞は22時から夜中の2時までの間に活発になると言われています。
寝てから30分くらいで分泌され始め、睡眠後3時間がピークなので、薄毛予防にはその間に眠って成長ホルモンを分泌させる必要があります。
食欲低下
うつ病になると食欲の低下が起こります。
食欲が落ちると必要な栄養素が必要な量、摂取できません。
すると、髪の毛や爪など、末端のもので生命の維持に直接関係のない部分から栄養供給がカットされてしまいます。
その結果、髪の毛や頭皮に必要な栄養が行き渡らず、抜け毛や薄毛の原因となります。
意欲の低下・無気力
うつ病の症状には無気力・意欲の低下があります。
何もする気が起きず、食事や入浴といった日常生活すら困難になる場合もあります。
そして、身だしなみにも気を遣わなくなり、清潔な状態も保てなくなります。
頭皮や髪の毛の状態も悪くなり、抜け毛、薄毛の原因となります。
体重の減少
うつ病の症状のひとつに体重の減少があります。
私達人間の体は体重が減少すると、生命を維持するためになるべくエネルギーを使わないようにしようと本能的にセーブモードに切り替わります。
すると、生命の維持に関係のない、髪の毛に送られる栄養は真っ先にカットされてしまい、ヘアサイクルが短くなったり、抜け毛、薄毛の原因になってしまうのです。
ホルモンの乱れ
うつ病になるとホルモンバランスが乱れたり、ホルモンの分泌が減少したりします。
月経異常などもうつ病のときにみられる症状です。
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類あります。
エストロゲンは肌や髪の毛のツヤ、ハリなどを保ち髪の毛の育成をサポートし、プロゲステロンは髪の毛の寿命を伸ばす働きがあります。
この2つの女性ホルモンが減少すると、これらの働きも低下するので抜け毛、薄毛の原因となってしまいます。
便秘
うつ病になると便秘になる女性も多くいます。
うつではないときに比べ、運動量も急激に落ち、食事の内容、量ともに気を遣わなくなるためです。
便秘になると栄養の吸収率も悪くなります。
ですので、必要な栄養も効率よく吸収できなくなるため。薄毛や抜け毛の原因になると考えられています。
発汗
うつ病になると発汗しやすくなるといった症状が出ることがあります。
これは運動する汗とは違い、自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうために起こる発汗です。
発汗により、頭皮が常に湿った状態だと雑菌も繁殖しやすく、薄毛の原因になってしまいます。
薄毛の原因について
女性の薄毛の原因は主に
・ホルモンバランスの乱れ
・生活習慣の乱れ
・食生活の乱れ
・頭皮の乾燥
・頭皮が不衛生
・ストレス
・血行不良
などです。
鬱と薄毛の共通点について
薄毛の原因と、うつ病に起こる症状についてお話してきましたが、この2つにはどんな共通点があるのか、見ていきたいと思います。
・ホルモンバランスの乱れ
・食生活の乱れ(食欲低下)
・生活習慣の乱れ(不眠、運動不足)
・ストレス
・頭皮の不衛生
が薄毛、うつ病に共通するということがわかりました。
卵が先か、ニワトリが先か
ではうつ病になったからその症状のせいで薄毛になってしまうのか、
薄毛のせいでうつ病になってしまうこともあるのか、
考えていきたいと思います。
うつ病が原因で薄毛になることがある
これまで説明してきた通り、うつ病の症状は薄毛、抜け毛の原因となることがわかりました。
うつ病だから薄毛になるのではなく、うつ病になると運動不足になる、すると血行も悪くなり、その結果薄毛の原因になってしまうといった間接的な原因になってしまうのです。
薄毛が原因でうつ病になることがある
うつの原因はひとそれぞれです。
女性にとって薄毛はとてもデリケートな問題で、薄毛になったことがストレスとなり、うつ病を発症してしまうこともあります。
うつ病のお薬の副作用について
うつ病に処方されるお薬は色んな種類があり、その人の症状によって処方されるお薬も違います。
しかし、お薬の中には副作用として脱毛症が報告されている薬もあり、注意が必要です。
また、副作用に抜け毛などの症状がなくても、太りやすいなどの副作用が間接的に薄毛の原因となることもあります。
うつ病と薄毛、共通の対処方法について
うつ病と薄毛の原因に共通点がたくさんありましたね。
ということは、予防法や対処法にも共通点があるのでしょうか。
第一にうつ病にも抜け毛にもストレスは大きな原因となります。
ストレスを溜めないように、少しでも疲れたな、辛いなと思ったら、早めの対処が必要です。
食生活の乱れ、生活習慣の乱れもうつ病と薄毛を引き起こします。
睡眠時間が短いとうつ病を発症する確率もあがるというデータもあります。
睡眠不足は薄毛にも天敵です。
バランスのよい食事を心がけ、夜ふかしはなるべく避けて、睡眠時間を確保するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
一見関係のないように思える、「うつ病」と「薄毛」。
こんなに共通点もあり、お互いの原因にもなるということがわかりました。
うつ病にも薄毛にもならないように、生活習慣と食生活には気を配って、ストレスも早めに解消するように心がけましょう。