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始めに
水族館や動物園には多くの女性が働いています。
ひと以外の生き物は、ひとの持たない感染症ですが人畜共通の感染症を持っていることがあります。
それらに人間が感染することも可能性としてあります。
また、動物や魚などの排泄物は体に付着したり、髪の毛の中にまで入ってくることもあります。
また、炎天下で仕事をするため、日焼けにも気を付ける必要があります。
このように、髪の毛にも頭皮にも負荷がかかり易いのです。
飼育員さんはなぜ薄毛や皮膚トラブルがあるのか?
人間の持っていない病原菌を持つ動物も沢山存在します。
爬虫類やコウモリやオウムやサルなどは人間に有害な人畜共通の感染症を持っていたりと危険な職場です。
飼育員さんに少し切り傷があると、そこから感染することもあります。
頭の上からフンや動物の体毛が付着すると、頭皮に感染症を起こす可能性もあります。
水族館で水槽に入ると髪に大変!?
水槽の外と中は別世界
水族館の水槽を外から見ると、綺麗な魚たちが泳いでいてとても美しいものです。
ですが、水槽の中は魚のフンやその他排出物、食べ残しなどが沢山水槽をフヨフヨと漂っていることが分かります。
家や学校で金魚やメダカを飼うと、水換えをするときに汚れが沢山流れます。
ポンプで水替えをすると、驚くほど砂底から汚れが出たことに驚いた経験は多いはずです。
このように、水族館の水槽の汚れは大変な量です。
それらを飼育員さんが掃除をすることで、美しい水槽が保たれるのです。
もし、定期的な掃除がないと水槽は緑色になり、魚たちも死に、腐った匂いが立ち込めることになるでしょう。
なぜ髪の毛に関係があるのか?
水槽に入ると、体はウエットスーツに守られますが、頭などは守られていない場合もあり、髪と髪との間魚のフんや老廃物などが挟まってしまうことがあります。
そうすると、頭皮にカビとその温床などの塊を乗っけていることになり、個人差がありますが、大変頭皮に悪い影響が出ます。
痒くなったり、おできが出たり、フケのようなものが出たりと、美しい水槽には飼育員さんの苦難のかいがあるのです。
また、就職してしばらくすると、どうしても魚の匂いが染みつきます。
それだけ魚の飼育をしているという勲章ですが、染みついているからと洗髪をおろそかにしてしまうと、頭皮トラブルにも繋がります。
染みついているということは、どこかにその匂いの元があるわけです。
なので、しっかりと、洗髪をおこなう必要があります。
頭皮トラブルの被害は他にも影響する!
頭皮トラブルに飼育員さんが陥ることもですが、飼育されている魚や動物にも良い影響はありません。
菌などは人間を媒介とすることで、魚に悪い影響を与えることもありますので、気を付けなければなりません。
水族館では定期的に水槽の中を消毒をするなど、魚や動物たちに悪い影響をなるべく防ごうとしているので、気を付けなければならないのです。
大規模な掃除を行うことも
年に3、4回ほど、大きな水槽は水と魚を抜いて、大規模な掃除を行います。
向かれた状態で水槽内を見ることにより、破損や亀裂な度を見たり、いつもの水の入っている状態では見落としやすそうなものもしっかりと観察します。
また、魚たちの健康管理もチェックを行います。
大規模な掃除中は、他の時よりも頭皮に熱がこもるので頭皮トラブルの危険性が上がります。
最期に水槽に水を入れ、魚を死なせずに戻し、いつもと同じように美しく済ます。
動物園で檻に入ると大変!?
動物の飼育は大変
動物園には、猛獣から爬虫類やサルや触れ合えるモルモットなど、さまざまな動物が飼育されています。
飼育員さんに人畜共通の感染症いかかるリスクのある動物から、観覧する子供からお年寄りに対して感染するリスクのある動物など、さまざまなリスク管理が求められています。
炎天下で働き、日焼けをする!
水族館と違い、多くは青空のもとで飼育されている動物たちを管理するので、紫外線を沢山浴びます。
日焼け止めを塗ることができますが、なかなか塗りなおす時間は持てません。
そして、汗でもどんどん落ちていくので効果がどんどんなくなっていきます。
象などは泥で日焼け止めをしますし、カバは自分の汗で日焼け止めをしますし、好きな時間に塗り直しも出きます。
それなのに人間は、塗りなおしができないので、頭皮トラブルや髪の毛の日焼けを起こしてしまいます。
動物は人間の持っていない菌などを持つことも
動物は人間のもっていない菌を持ち、それらを別の動物やひとに移します。
動物が媒介となったり、菌などの変異が起きるキッカケになったりもします。
鶏とブタを一緒に育てると、新種が出来上がります。
なので、動物の飼育は気を付けなければなりません。
これは飼育員さん以外にも、家で買っている犬や猫からかまれたり、引っかかれたりすると、運が悪ければ大病に罹り、生涯に尾を引くことにもなりませんので、注意しましょう。
さまざまな菌を保有する動物について
動物園は柵があり、一般の観覧なら問題がありませんが、飼育員さんには気を付けなければならない動物も存在します。
コウモリについて
例えば、「コウモリ」ですが、沢山の菌を保有しています。
外国では、狂犬病からさまざまなものを媒介しています。
少し前にバンドのパフォーマンスでコウモリを食べるパフォーマンスを行いましたが、それによって半年注射を打つ羽目になりました。
さまざまな病気を発症させないためです。
このように、コウモリにかまれると致死率の高い病気にかかることもあります。
また、コウモリのフンには有害なコウモリ自身の滞納や、寄生虫が付いています。
そのため、飼育員さんは、コウモリの世話後はしっかりといつもよりも丁寧に入浴をしなければなりません。
もし、頭にフンが埋もれていたら、頭皮にとても大きな影響になります。
また、コウモリの抜けた体毛だけでも大きな汚染源になります。
コウモリとノミやシラミなどのカクテルが体に付着することになるからです。
観覧する側への配慮について
観覧するお客が感染症にならないために、さまざまな対策が取られています。
子供が好きな、動物と触れ合えるコーナーでは、モルモットやウサギに触ったあとに、手を石鹸で洗う洗面台が置かれており、すぐに手を洗うことができます。
すぐに洗えると、他の体の部分、髪の毛や顔などに触れる前に手を洗うことができるので、感染症のリスクを抑えられます。
また、触れ合うときに、ひざの上にタオルを置かされるところもあり、服などに動物の体毛やフンが付くことを防ぐことができます。
膝の上のみなど、触るときのルールを決めている場所もあります。
「顔に近付けない」ことで感染症のリスクを減らしています。
子供は大人よりも免疫力が低いので、このようなさまざまな感染対策により、感染するリスクから守ることができます。
ルールをきちんと守ることで、感染症のリスクを減らせます。
終わり
ここまで、飼育員さんはさまざまな脅威のなかで、感染に気を使い、自分自身で防御していることが分かりました。
また、観覧する側からでも、子供からお年寄りまで安心して動物や魚と触れ合える場であることもわかりました。
動物や魚の世話をするときは、動物園でなく、家で飼育している犬猫であっても、触れ合ったらその都度手を良く洗いましょう。