日本は四季がはっきりとしているので、それに合わせてお肌のケアは変えるのに、髪のケア、特にシャンプーは変えるべきか?
ふと疑問に感じる人もいると思います。
お化粧品売り場は、季節によってラインナップが変わりますよね。
チークやアイメイク、リップはもちろんのこと、スキンケアもその季節の温度と湿度を考えて変わります。
それならば、髪に対してもケアを変えるべきと考えるのが普通。
そこで今回は、季節によってシャンプーを変えるべきか否かをお伝えしたいと思います。
更に、シャンプーにプラスするヘアケアについてもお話しますよ。
季節によってシャンプーは変えるべき!
よく目で見て触れることのできる肌を観察すれば分かりますよね。
その季節の空気によって変化します。
空気とは、温度と湿度の変化を言います。
髪の話に戻りますが、お顔と髪の土台となる頭皮は、皮一枚でつながっていますので、当然無関係ではありませんよね。
同じように、湿度と温度に影響されるのです。
ですからまずは、シャンプーも季節にあったものに変えるべきという意見をご紹介したいと思います。
具体的に対策が必要なのは、まずは夏です。
言うまでもなく、日本の夏は高温多湿になります。
すると、頭皮は大量の汗をかき、皮脂分泌が多くなり、全体的に脂っぽくベタベタになります。
それに従って、髪もベトつきますよね。
するとやはり、洗浄力が強めで、洗い上がりのさっぱりとしたシャンプーがお勧めですね。
メンソール配合のものや(男性用シャンプーだけではなく、女性向けもあります)、頭皮の皮脂汚れをしっかり落とすことを目的としたクレンジングシャンプーも良いですね。
逆に冬になると、気温が下がり、湿度が落ちてカラカラに乾燥します。
当然、髪も頭皮もカサカサになりますよね。
それゆえに、汚れとして気になるのは、汗や皮脂ではなく、静電気によるホコリなどになります。
よって、シャンプーの表示をよく確認し、しっとりとした仕上がりや静電気を抑える効果のあるものを選んだ方が良いですね。
天然素材のシャンプーといった頭皮の皮脂を落としすぎず、洗浄力のマイルドなものがお勧めですよ。
ただし、トリートメントは話が別です!
元々トリートメントは、頭皮に作用するものではなく、髪に栄養補給するためだけのものです。
季節ではなく、あなたの髪の状態を観察して(例えばダメージはどの程度か?パサついている?まとまりがない?ツヤがない?等)、選ぶようにしましょう。
必ず、シャンプーとセットでなければいけないわけではありません。
頭皮がベトつくなら、さっぱり洗い上げるシャンプーを。
髪がダメージを受けているなら、補修効果があり、潤いやツヤを与えてくれるトリートメントという具合で決めれば良いのです。
以上、季節によってシャンプーを変えるべきとお話してきましたが、次はシャンプーは変えなくて良いという意見をご紹介します。
季節によってシャンプーは変えなくて良いけど…
日本の四季は数ヵ月で移りゆきます。
更に変化するタイミングも、年により差があるものです。
季節ごとにタイミングよくシャンプーが終わるように使うのはなかなか難しいですよね。
かといって、使いかけのシャンプーを翌年の同じ季節まで放置しておくのも、劣化してしまうため良くありません。
ならば年中同じシャンプーをを使いたい、そんなお気持ちも理解できます。
そんな方のために、シャンプーは変えずに、季節によって加えるべき対応策をご紹介します。
・冬場の乾燥と静電気を対策
シャンプーは夏場と同じものを使いつつ、乾燥する冬だけ頭皮専用のローションをつけます。
すると、皮脂を取りすぎてしまってもローションで潤うので、かゆみ等のトラブルを避けることができますね。
また、マッサージを取り入れるのもお勧めですよ。
元々頭皮は筋肉が少ないため、人の手で動かしてやることで初めて柔らかくなります。
それにより血行も良くなるため、じんわりと温まり、乾燥を防ぐことができますよ。
別の方法として、アウトバストリートメントを活用するというのもあります。
冬の乾燥でパサついた髪に、ヘアミルクで水分や栄養分を補給してまとまりを良くしたり、ヘアオイルで油分を補い、潤いやツヤをを与えてやるのもお勧めです。
その他にも、静電気を抑えるスプレー等もありますね。
・夏場の汗と皮脂対策
実は、いかなる洗浄力のシャンプーを使うということよりも、シャンプー後に素早く乾かすことが最も重要なのです。
髪が濡れたまま放置しておくと、頭皮には雑菌がわき、いやな臭いを発生させたり、かゆみや炎症を引き起こしたりして、季節柄より一層の不快感を増殖させてしまいます。
まずは、洗髪後に乾いたタオルで水分を拭き取り、滴が垂れなくなったら、すぐにドライヤーで頭皮と髪を完全に乾かします。
それにより、雑菌の繁殖を防ぎ、髪のベタつきも防止できますね。
別の方法としては、原始的ですが、やはりヘアスタイルを変えるのが一番です。
長さや量を変えるだけでも、汗や皮脂汚れといった不快症状をかなり抑えることができるのは事実ですね。
・その他の方法として
もし、年中同じシャンプーをお使いになるなら、是非アミノ酸系のシャンプーをお勧めします。
その人にとって最適な皮脂量に整えてくれるので、乾燥肌の方にもオイリーな肌の方も使うことができますよ。
日々シャンプーは進化しています。
研究は進み、常識は変わってきています。
ずっと同じシャンプーをお使いなら、それを変えるだけでも、髪や頭皮が良い方向に変化する可能性があります。
是非、定期的にシャンプーを見直してみて下さいね。
では次に、もしかしたらこの季節だから乾燥するのかも、この季節だから頭皮がベタつくのかもと思っていたら、それは勘違いかもしれないというお話をしたいと思います。
あなたの髪や頭皮の変化は季節によるものだけではないかも
先に記述した通り、季節による温度や湿度の変化によって髪や頭皮が影響を受けることは確かです。
ただし、あなたが感じている違和感はそれだけではないでしょう。
年齢を重ねていくと、新陳代謝が衰えることで頭皮のターンオーバーが遅くなり、ホルモンバランスが乱れることで髪の成育が悪くなり、血流が悪くなることで頭皮環境は悪化していくのです。
髪も頭皮も刺激に弱く、乾燥しやすいデリケートな状態に変化していきます。
ただ単に汗をかきやすい季節だからと、洗浄成分の強いシャンプーに変えてしまうと、乾燥を進ませてしまい、より頭皮環境を悪くしかねません。
また、頭皮は皮脂を取りすぎると、防衛本能で皮脂を異常分泌してしまうことさえあるのです。
このベタつきは、夏の暑さで皮脂汚れが溜まりすぎているから、と一概に言えないわけですね。
よって、もしあなたが髪や頭皮のトラブルに悩まされているなら、その原因は何かをきちんと把握することが一番大切になります。
まとめ
いかがでしたか?
もちろん季節に合わせてシャンプーを変えることは理想です。
もし、それは無駄が多いと思われるなら、季節に合わせてヘアケアをプラスしてやれば良いのです。
そして何より大切なのは、今あなたの髪や頭皮の状態を把握することです!
それは、季節によるものなのか、加齢によるものなのか、それとも両方なのか冷静に判断すべきですよ。
季節でシャンプーを使い分けたり、または刺激の少ないシャンプーに全面的に変えてみたり、更にプラスして、保湿ケアを行う等して、どの季節でも健やかな髪と頭皮でお過ごし下さいね。