毎日のように髪を洗っても、何度すすぎをしても、ドライヤーで乾かしても、何故かサラサラにならずに髪がベタつく・・・
そんな状態に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
それはもしかして、シャンプーが自分に合っていないことが原因かもしれません。
トリートメントもスタイリング剤も一切使っていないのに、髪がベッタリとしてしまう理由には、合わないシャンプーを使い続けることで頭皮環境が崩れ、頭皮の皮脂が過剰分泌されている可能性があります。
しかも皮脂分泌が過剰になると皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、雑菌が繁殖して臭いにも繋がります。
そこで今回は、シャンプーをしても髪がベタつく理由と、ベタつく髪の改善策をお伝えしていきましょう。
Contents
髪や頭皮がベタつく原因
頭皮に分泌される皮脂には、皮膚を保湿して外部の刺激から保護する役割があります。
そのため適切に皮脂が分泌されていると、髪も頭皮も適度な潤いが保たれています。
しかし、分泌される皮脂の量が多くなると、頭皮や髪のトラブルの原因にも繋がるんです。
そこでここでは、頭皮に必要な皮脂が過剰に分泌される原因を、詳しく説明していきましょう。
シャンプーが原因
髪を美しく保つには、頭皮環境が重要です。
頭皮の皮脂や水分バランスが崩れると、髪が美しく育つことができなくなってしまうからです。
そして頭皮の環境に影響を与えるのが、普段使用しているシャンプーです。
たくさんのシャンプーが市販されていますが、シャンプーに含まれる成分によっては、頭皮に合っていない場合もあります。
【洗浄力が強すぎる】
安価で販売されている界面活性剤を使用しているシャンプーは、洗浄力が強いため、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮が乾燥してフケや湿疹などのトラブルの原因になることもあります。
そして必要な皮脂まで取り除かれた頭皮は、危険な状態と判断することで失われた皮脂を取り戻そうと過剰に皮脂分泌を行います。
すると逆に頭皮が脂っぽくなってべた付きます。
【洗浄力が弱すぎる】
頭皮に汚れが詰まっている状態で、洗浄力の弱いシャンプーを使用していると、洗ってもキレイに汚れが落ちきれないため、髪がベタつきます。
洗浄力が弱いシャンプーで洗ったあとに、落ちきれなかった汚れがついたまま髪を乾かすと、残った皮脂や汚れから雑菌が繁殖して臭いの原因にもなりますし、サラサラのキレイな髪の状態にはなりません。
要は、頭皮で保たれている皮脂や水分のバランスが崩れることで起こるトラブルだということです。
シャンプーを選ぶ
シャンプーは基本的に頭皮の清潔を保つために使用するものです。
そのため、頭皮に合ったシャンプーを使用しないとトラブルの原因になります。
女性は常にお化粧をするので分かると思いますが、敏感肌の人は特に、肌に合った化粧品を使用しないと肌荒れが起こる人も少なくありません。
乾燥肌の人と脂性肌の人が同じ化粧品を使用しても効果が全く違うように、頭皮も体の皮膚の一部ですから、顔や体と同様に使うシャンプーにも自分に合う合わないが存在します。
また、髪のツヤを出すためにシリコンを使用したシャンプーも多いです。
シリコンはすすぎ残しから成分が残りやすく、毛穴にも詰まりやすいため、頭皮トラブルになることも少なくありませんので使用の際は気をつけてください。
シャンプーのやり方が原因
シャンプーを変えてもなかなかベタ付きが治らない場合、シャンプーのやり方に問題がないか確認をしてください。
髪がベタつくことが気になって、頭皮や髪を、爪を立ててゴシゴシと乱暴に洗っていないでしょうか。
爪を立てて洗っては、頭皮に傷がついてしまいます。
また乱暴に髪を洗うと髪も摩擦で傷みます。
洗髪の基本は、頭皮をマッサージするように指の腹で揉みながら洗っていくことです。
頭皮を揉み込むことで血流もよくなり、健康な髪が生えやすい状態になっていきます。
髪をすすぐときは、充分に時間をかけて丁寧にすすいでください。
シャンプー成分が頭皮に残っていると、毛穴の詰まりやベタ付きの原因になりますので注意が必要です。
そして、ベタつきが気になるからといって一日に何度もシャンプーをするのは、逆効果になります。
洗いすぎることで頭皮や髪を守る適切な皮脂や水分まで取り除かれ、乾燥することがよけいに皮脂分泌を増やすことに繋がってしまいます。
シャンプーは1日に1度で充分です。
その際、お湯の温度は38度程度で、すすぎに重点を置いて、頭皮を丁寧に揉み洗いすることを心掛けていきましょう。
シャンプー以外のベタつきの原因
シャンプーを変えてシャンプーのやり方に気を付けても、それでもベタつく髪が改善されない場合は、生活習慣に問題がないか確認してみる必要があるでしょう。
普段の生活が乱れていると、頭皮や髪にも影響がでてきます。
そこでここでは、シャンプー以外の髪がベタつく原因を、お伝えしていきましょう。
生活習慣の乱れ
頭皮や髪のベタつきが改善されてない原因の1つとして、食事や運動が関わっています。
【食生活】
普段の食事内容が、脂質の多いものや、糖質の多いものを好んで摂取していないでしょうか。
食生活での栄養バランスが崩れると、身体だけでなく髪にも影響がでてきます。
そのため、野菜や果物を普段から多く摂取するよう心掛けると良いでしょう。
【運動】
普段全く運動をしていないと、代謝が落ちて血行不良になりがちです。
血流が悪い状態では、取り入れた栄養素や酸素を、身体の隅々まで充分に行き渡らせることができません。
すると、冷え性や肌荒れを起こすだけでなく、健康な髪を作ることもできなくなってしまいます。
普段汗をかかない生活をしていると、汗腺の機能が低下して、ベタっとした汗がでやすい傾向になります。
運動することで代謝を上げて、血行を良くして汗を流すことで、サラサラの汗に変えることができます。
ベタっとした汗が頭皮にまとわりつくことで頭皮状態が不衛生になると、余計に髪のベタつきが増しますから、生活の中に適度な運動を取り入れるようにしていきましょう。
皮膚疾患が原因
頭皮や髪のベタ付きを改善しようとシャンプーを変えたり、生活習慣を正したりしていても改善されない場合は、皮膚疾患にかかっている場合もあります。
もし頭皮に痒みや臭いやフケなどの症状が出ているなら、一度皮膚科に行って相談して診察してもらうことも大切です。
皮膚疾患の場合は、医師の診断で処方される薬などを使用して治療していく必要があるため、状況が改善されない場合は一度通院してみた方が良いでしょう。
ベタつき改善策
頭皮や髪がベタつくのは、見た目だけでなく、気分もあまり良くないですよね。
病気である場合以外は、普段のヘアケアからベタつく頭皮を改善していくことが可能です。
そこでここからは、ベタ付く髪の改善策をお伝えしていきましょう。
頭皮マッサージ
シャンプーをする前に、オイルなどを使用して頭皮マッサージをすると良いでしょう。
頭皮の血行も促進されますし、オイルマッサージによって毛穴に詰まっていた汚れや皮脂も浮かせることができます。
そのため、シャンプーをしたときに毛穴の汚れを洗い流しやすくしてくれます。
週に2~3回で構いませんので、実施してみてください。
ホームケア方法
【ブラッシング】
シャンプー前のブラッシングは重要ですので、丁寧に行ってください。
ブラッシングを行うことで、汚れやホコリの半分は落ちます。
【予洗い】
シャンプーをつける前にお湯だけで髪を濡らしてしっかりと洗い流してください。
先のブラッシングと予洗いだけでも、ほとんどの汚れは洗い流すことができます。
【シャンプー】
シャンプーは液体をそのままつけず、ワンプッシュを泡立ててから洗ってください。
頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。
【コンディショナー】
コンディショナーやトリートメントは頭皮に付着しないよう、毛先を中心に揉み込むようにつけましょう。
【すすぎ】
シャンプーやトリートメントなどのすすぎ残しがないよう、しっかりと頭皮をすすいでください。
流し残しがあるとベタつきの原因になりますので注意しましょう。
【乾燥】
タオルドライをしっかりと行ってから、ダメージ防止にヘアオイルなどを使ってドライヤーで乾かしてください。
熱い風を長時間使用すると髪も頭皮もダメージを起こしますので、低温ドライヤーなどを使うと良いでしょう。
ヘアオイル使用の際、頭皮に付着しないよう気をつけてください。
毎日のシャンプーのやり方に気をつけるだけでも、ベタ付きが改善されますので試してみてください。
まとめ
今回はシャンプーしても髪がベタつく理由はとベタつき改善策をお伝えしました。
頭皮や髪のベタつきは、皮脂分泌が原因です。頭皮の皮脂や水分のバランスが崩れることで起こるトラブルです。
しかもそれは、毎日のようにしているシャンプーが原因のことが多いです。
そのため、使用しているシャンプーを変えたり、シャンプーの仕方を変えたりすることで改善されることが多いです。
ただ、どんなに頑張っても髪のベタつきが治らない場合は、皮膚疾患である場合もありますので、一度医師に診てもらうことも検討してください。
頭皮から清潔を取り戻し、サラサラのキレイな髪を目指してヘアケアしていきましょう。