女性であれば、誰でも美しい髪の状態のまま、歳をとっていきたいと思うでしょう。
だからこそ、薄毛にも注意しつつ、生活していくことが大切です。
トラブルが起きる時には色々な兆候が見られますが、中でも頭皮のべたつきは、美しい髪を維持するためにも注意しておかなければいけません。
頭皮がべたついていると感じた時
髪を触った時に、手がべたついて感じることは、1度や2度は誰にでも経験があるでしょう。
汗をかいた後などに感じる場合もありますし、前日髪を洗えなかったりしても起きるときがあります。
整髪料をつけすぎて、張り付いてしまうような手触りになる時もあるはずです。
さほど珍しいことではないと感じるかもしれませんが、状況によっては非常に大きな問題を抱えている可能性が出てきます。
特に気をつけなければいけないのは、特別何か問題のあるような原因が考えられない時です。
問題がないように見えて、実は普段の生活の中で大きな問題を作ってきた可能性が出てきます。
頭皮がべたつく原因は、皮脂の分泌が考えられます。
頭皮の乾燥から守るために常に一定量の皮脂が分泌されるのが特徴です。
皮脂が守っているものには様々な外力がありますが、目に見えるものだけではありません。
紫外線や頭皮に住み着いている細菌が起こす感染症などからも、皮脂が守ってくれています。
ところが、現代のシャンプーは非常に強力で、この皮脂を落としすぎるのです。
落としすぎてしまえば、頭皮を守るものがなくなります。
これでは、外力に負けてしまい、頭皮が異常をきたしてしまうことになるでしょう。
頭皮としては困る状況となるので落とされてしまった皮脂を補給するのです。
生理現象としては当然の流れですが、さらにべたつきが出てくるようになり、また洗い流そうとします。
触った時にべたべたとするのですから、綺麗に洗えていないのではないかと思うのが当然だからです。
これを繰り返していくと、やがて皮脂の過剰分泌につながります。
落としても分泌し、分泌すれば落としていくため、思っている以上に多くの皮脂がされるからです。
これがやがって髪のべたつきへと変わり、対処しきれなくなる状態につながります。
適切な量をの必死になるように保つためにも、シャンプーなど頭皮ケアは正しい知識をもって対処していかなければいけません。
日常生活でも起こりうる
そもそも頭皮がべたついた感じがなければ、過剰に洗いすぎることも起きません。
べたつくには原因があるため、何が起きているのか理解する必要が出てきます。
皮脂が分泌されるとしても、勝手に作り出されるわけではありません。
必要以上に体の中に油があり、過剰に分泌され始めたのがスタートかもしれないのです。
人間の体の中にある油は、食事として摂取されてきたものが多くを占めます。
脂っこいものを普段から食べていると、体に蓄積されてしまい、頭皮にも分泌されていくようになるのです。
忙しい毎日を送っている人にとって、インスタントラーメンやファーストフードなどは大変便利ですが、油が多く含まれているのも間違いありません。
こうしたものばかり食べていると、過剰分泌の引き金を引くのを理解しておく必要があるでしょう。
また、体の変調によって起こる場合も考えられます。
日常的にストレスがかかりやすい環境にいると、ホルモンバランスが崩れてしまい、皮脂が分泌されやすくなるケースがあるのです。
これはストレスだけではなく、睡眠のバランスなどにも影響を受けます。
加齢によっても起こる可能性があるため、普段からストレスがかかっても発散できるようにするとともに、日常生活のリズムを崩さないようにしなければいけません。
規則正しい生活をするとともに、リラックスできる時間も作る必要があります。
血行不良も影響してくるため、冷えやすいからだから改善するのも対策となるでしょう。
皮脂の過剰分泌と薄毛の関係
なぜ皮脂が過剰分泌されると、薄毛になりやすいかといえば、頭皮が健康な状態ではないためです。
皮脂が過剰分泌されている状態は、頭皮が炎症を起こしやすく、発毛に対してネガティブな状態を作ります。
炎症を起こせば痒みも出て、無意識に頭皮を引っ掻いてしまうようなことも起きるのです。
これがかさぶたなどの原因にもなり、頭皮環境はさらに悪化してしまいます。
あまりに過剰な状態になると、脂漏性皮膚炎を引き起こします。
少々の炎症ではなくかなり厄介な状態で、洗っても簡単にすっきりしない状態が出来上がるのです。
頭皮ニキビができるようにもなり、湿疹やかさぶたなども深刻な状態へと変化します。
抜け毛も増えてくるようになり、皮脂が毛穴につまり出し、発毛の環境としてもダメージを受けることになるでしょう。
毛根も細くなっていくため、髪はどんどん力を失います。
脂漏性皮膚炎が現れやすい特徴としては、思春期以降の年齢層が当てはまります。
高温多湿な気候条件が揃い、紫外線も強い夏場も頭皮への刺激が強く、悪化してしまう可能性が高まるのです。
このような状態は、病気であることも理解する必要があるでしょう。
カビの一種である真菌が原因の場合もある
脂漏性皮膚炎で強いのは、原因に真菌と呼ばれているカビが隠れている場合です。
誰でも持っている常在菌の一つではありますが、これが皮脂をエサとしていたずらをしている可能性が出てきます。
炎症は頭皮だけで済まなくなり、やがて顔や首にも広がっていくケースも少なくありません。
非常に広範囲なトラブルとして進んでしまうのも、この真菌がいたずらをしているためです。
見分け方としては、フケが白っぽい状態ではなく、黄色味を持っている時には十分に注意しなければいけません。
皮脂を多く含んでいるため、普段とは違う状態となるのです。
頭皮にニキビもできるようになり、強いかゆみや痛みを生じたときには、専門の病院で検査を受けたほうがいいでしょう。
洗えば治ると簡単に考えても、病気なのですから改善は見込めません。
脂漏性皮膚炎の治療方法は
脂漏性皮膚炎の原因が新品の場合、抗真菌薬を使った治療が行われます。
他にもステロイドを投与して改善する場合もあるため、状況を見て判断することになるでしょう。
ただし、ステロイドは強い副作用を持っています。
頭皮に使用する場合も同様ですが、長期間にわたる場合には注意しなければいけません。
そこで弱いステロイドを使うといった方法がとられる場合がありますが、一定期間は使用しなければ効果が見込めなくなります。
医師の処方されたよー量や回数をしっかりと守り、途中で変更をしたり止めたりしないようにしなければいけません。
抗真菌薬の場合には、ステロイドのような副作用はないので安心して利用できます。
問題はこの抗真菌薬が効くかどうかであり、状況をよく判断しなければ効果をあげられません。
医師と相談の上、ステロイド以外の選択肢がないかどうか聞いてみることも良いでしょう。
他にも抗生物質やビタミン剤で対処できる場合もあります。
カビによる脂漏性皮膚炎でなければ、尿素配合のローションなどで対応できる場合もあるのです。
そのためにもしっかりとした検査を受け、いったいどのような状態なのか把握する必要があります。
医師の診断を含め、日常生活の改善も考えなければいけません。
まとめ
脂漏性皮膚炎は、日常生活だけで起こるわけではありません。
どうして頭皮がべたついているのか、いろいろな原因を探りながら対処しなければいけない状態です。
悪化してしまえば、薄毛の原因にもつながります。
病気であるということも理解し、医師と相談の上、適切な方法を取るようにしていきましょう。