ヘアケア

頭皮がヒリヒリ痛むのは薄毛の前兆?女性でも注意が必要

頭皮がヒリヒリと痛むなどという場合には、今後日常生活に支障をきたしたり薄毛の引き金になる可能性もあるため、女性でもくれぐれも注意が必要です。

そこでここでは、頭皮の痛みの原因やその対処方法などについて具体的に見ていきたいと思います。

頭皮がヒリヒリ痛む時に考えられる原因

ここでは、頭皮がヒリヒリと痛む場合に考えられる理由について詳しく見ていきたいと思います。

頭皮の乾燥

頭皮が乾燥することにより、ヒリヒリと痛むこともあります。

頭皮には保湿したり外部からの刺激から守るために、適度な皮脂が分泌されています。

しかし、洗浄力の強すぎるシャンプーや自分の頭皮に合わないものを使用していたり、頭皮を保湿するために必要な皮脂まで洗い流されてしまうことで、頭皮が炎症を起こすなどして痛みを感じることがあります。

かゆみやフケなどによる刺激

不規則な生活習慣やストレス、間違ったヘアケアなどを行うことにより、頭皮環境が悪化して炎症が起こりかゆみが起こると、頭皮をかいてしまうことで痛みを感じる場合があります。

またフケが多く出ると、やはりその刺激により頭皮がヒリヒリ痛む可能性もあるため注意が必要です。

ストレスの影響

人間はストレスを感じると自律神経のバランスが乱れやすくなり、頭皮の血管が収縮してしまいます。

そうなることで頭皮への血流が悪化し、髪の成長に欠かすことのできない酸素や栄養素が毛母細胞に届きにくくなり、肌の生まれ変わりであるターンオーバーに乱れが起こることにより、頭皮がヒリヒリ痛むことがあります。

紫外線による日焼け

紫外線を浴びると、特に日差しの強い夏場などは頭皮も日焼して炎症を起こし、ヒリヒリ痛んだり頭皮の毛根がダメージを受けて髪の成長に悪影響を与えることができます。

シャンプーによる頭皮への刺激

ドラッグストアやホームセンターなどで販売されている高級アルコール系シャンプーや石油系シャンプーは洗浄力が強いため、頭皮に刺激を与え痛みを引き起こす場合があります。

特に敏感肌の方や普段から肌が乾燥しやすいという方は、それらの商品を使用することにより炎症が起きやすいため注意が必要です

ドライヤーの使用によるダメージ

シャンプー後に髪を乾かす際に、長時間頭皮にドライヤーを当てていたり、あまり近づけて使用すると、頭皮が乾燥し痛みが起こるだけではなく髪へもダメージを与えてパサつきがちになります。

パーマやヘアカラー

パーマヘアカラーに使用される薬剤には頭皮に刺激を与える成分も含まれているため、髪や頭皮にダメージを与えたり痛みを引き起こすことがあります。

また頭皮に合わない場合は薬剤がヒリヒリと染みるように感じたり、体質に合わない場合にはアレルギー反応を起こす可能性もあり、重症になるとかゆみや痛みだけではなく湿疹ができたり、頭皮環境が悪化する場合もあるため気を付けるようにしましょう。

ですから自宅でヘアカラー剤を使用する際には、事前に腕などでパッチテストを行うことをおすすめします。

頭皮の痛みで考えられる病気

以下では、頭皮の痛みを感じる場合に考えられるさまざまな症状について詳しくみていきたいと思います。

接触性皮膚炎

接触皮膚炎とは、何らかの物質が触れたことによりアレルギー反応などが起き皮膚に炎症が起こることをいいます。

痛みの他にもかゆみや湿疹、ひどい場合には水ぶくれができることがあるため注意する必要があります。

脂漏性皮膚炎

何らかの原因で頭皮の皮脂が過剰に分泌されることにより、常在菌であるマラセチア菌が異常繁殖して炎症が起きる場合は、脂漏性皮膚炎である可能性が高いと言えます。

頭皮の痛みやかゆみ、フケなどを伴い、悪化すると脱毛が起こり薄毛になることもあるため気をつけましょう。

粃糠性脱毛症

細かく乾いたフケが多く出る場合には、粃糠性脱毛症が考えられます。

フケが毛穴をふさぐことで菌が増殖しやすい状態となり、炎症を起こしてかゆみや痛みの引き金となります。

皮脂欠乏症湿疹

加齢やシャンプーのしすぎなどにより、頭皮を保湿するために必要な皮脂が不足すると、乾燥により皮脂欠乏症湿疹を発症して痛みを感じることがあります。

頭皮がヒリヒリ痛む際の対処方法

ここでは、頭皮がヒリヒリする場合の対処法について具体的に見ていきたいと思います。

これまでの生活習慣を見直す

睡眠不足や栄養の偏った食生活など、不規則な生活が続頭皮の痛みの要因になることがあるため、しっかり質の良い睡眠を取るように心がけたり肉類や魚類などのたんぱく質を摂るようにし、過剰摂取には注意するようにしましょう。

また亜鉛や鉄などのミネラル、緑黄色野菜やフルーツなどビタミン類が多く含まれている食品を摂取するようにすると、頭皮を健康な状態に保ち頭皮トラブルを防ぐことができます。

ストレスを溜めないようにする

ストレスや疲労が蓄積すると、頭皮の血流が悪くなり頭皮のかゆみや痛みなどの炎症を引き起こします。

ですからできるだけストレスを発散するようにして、頭皮の血流を促すために肩や首のストレッチを行うのもおすすめです。

シャンプーのしすぎに注意する

一日に2回以上シャンプーを行うなどすると、頭皮の乾燥が進行してかゆみや痛みを引き起こす可能性が気をつける必要があります。

またシャンプーのしすぎは、頭皮を保湿するために必要な分の皮脂まで洗い流してしまうだけではなく、バリア機能の低下にもつながるため注意しましょう。

正しい方法でシャンプーする

シャンプーする際にはしっかりブラッシングして、ある程度髪や頭皮についた汚れや皮脂を落としておくようにしましょう。

またシャンプーを髪につける前にぬるま湯で予洗いすることにより、頭皮の汚れの半分以上を落とすことが可能です。

シャンプーは直接頭皮に付けるようなことはせずに、手のひらで泡立てから指の腹を使い優しく洗っていきましょう。

それからシャンプーの泡が残らないようにしっかりとすすいでください。

リンスやコンディショナー、トリートメントなどのすすぎ残しは頭皮へ刺激を与えてしまい、かゆみや痛みの原因となるため気をつけてください。

トリートメントなどを頭皮に付けると毛穴の詰まりの要因となるため、毛先を中心に付けてシャンプーと同様にしっかり洗い流しましょう。

タオルドライする際には、髪同士を擦り合わせるのは避け、タオルで髪を挟んでポンポンと軽く叩くようにして水気を拭き取りましょう。

その後は自然乾燥させずに、すぐにドライヤーを使い髪や頭皮を乾かすようにしてください。

ただしあまり頭皮に近づけすぎると乾燥の原因となるため、20~30cmほどドライヤーを離して乾かすようにしてください。

頭皮の紫外線対策を行う

長時間外出する際などには、帽子や日傘などをうまく活用するようにしましょう。

また頭皮専用の日焼け止めスプレーなどを使用して、日焼け予防するのも効果的です。

まとめ

頭皮がヒリヒリと痛むという場合には、頭皮の乾燥やフケなどによる刺激、ストレスや自分の頭皮のタイプに合わないシャンプーを使用していることなどが考えられます。

症状が長引いたり大量のフケなど他の症状が一緒に見られる場合には、接触性皮膚炎や脂漏性皮膚炎の可能性もあるため、できれば皮膚科などの専門医を受診することをおすすめします。

また不規則な生活習慣を改善したり、正しい方法でシャンプーを行うことにより血行を促して、頭皮環境を良好に保つことも大切であると言えるでしょう。