ヘアケア

リラックスしたい女性におすすめ。香りの癒し効果。

抜け毛が増えてきた、髪の毛のツヤが無くなってきたと気になっている方はいらっしゃいますか?

女性ホルモンの減少が肌の潤いや髪の毛の成長にも大きな影響を与えることで有名ですが、女性ホルモンは加齢に伴って減るだけではありません

「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の二種類に分けられ、プロゲステロンは特に生理周期と共に分泌される量も変わります。生理不順があるという方は、このホルモンの分泌サイクルが乱れていると考えられます。

エストロゲンは肌や髪の潤いを維持することや、脳や自律神経にも働きかけるので、女性の心身の健康に大きく関わるとされています。

加齢以外でも乱れた生活習慣がホルモンの分泌量に影響があると言われています。

主に以下のようなものがあげられます。

①過度なストレス
②バランスの悪い食事
③睡眠不足

順に説明していきましょう。

①過度なストレス
 ストレスを感じると自律神経が乱れるといわれています。ストレスの影響でホルモンが正常に分泌される指令が出されなくなってしまうことがあると考えられます。

②バランスの悪い食事
 偏った食事を続けることにより、身体が健康な状態を保てず正常に作動できなくなりホルモンを作り出し分泌させる働きも乱れてしまうと考えられます。

③睡眠不足
 良質な睡眠がとれない状態が続くと、自律神経が乱れ身体が正常に働かなくなります。睡眠中は成長ホルモンも多く分泌されますが、身体が休まらず浅い眠りの状態が続くと成長ホルモンの分泌量にも影響が出てきます。

食事は意識して栄養を考えて摂る事が必要ですが、ストレスや睡眠の対処については副交感神経を優位にさせることが良いとされ、身体をリラックスさせることが必要です。

リラックスする方法は様々ありますが、効果的な方法の一つに「天然のアロマ」があります。

アロマの有効作用

 
・ホルモンバランスの働きを整える
・ストレス解消、血流改善にも繋がる
・頭皮の抗炎症作用も期待される
・保湿効果がある
・殺菌作用も期待できる

アロマが女性ホルモンの分泌量を増やすという研究結果が、日本アロマ環境協会から報告されたこともありました。

アロマを嗅ぐことで、嗅覚から自律神経やホルモンバランスを司る視床下部に直接働きかけ、自律神経やホルモンバランスを整え気持ちを落ち着かせてくれると言われます。

また、強い洗浄成分で弱ってしまった頭皮を保護したり、乾燥予防にも効果的なので外側からの発毛ケアができるとも考えられます。

合成と天然の違い

生活の中には様々な香りが存在します。

天然香料・・・自然界に存在する動植物から抽出された香料
合成香料・・・主に二種類に分けられます
          *香り成分を調合し作られる本物に似た香り
          *石油系原料を使い作られる自然界には存在しない香り

自律神経などに働きかける効果があるのは天然の香料です。

合成香料は化学物質で嗅ぐことにより体調が悪くなる場合もあります。

値段的に天然の方が明らかに高くなるので、物の良し悪しを見分けるのに信頼できるメーカーかどうか判断し、値段で見分けることもできます。

安価で空間のニオイや製品の香りを調節できるという点では、合成香料も私たちの生活には欠かせないものになっていることは事実ですが、健康面を考えた時には天然の香料が良いとされます。

アロマとお香

アロマ・・・天然由来の植物や果実を元にエッセンスオイルを抽出したもの
お香・・・天然由来の香木や植物などを乾燥させて作られたもの

お香はスティックやコーン、渦巻きタイプや匂い袋などが一般的です。

アロマはオイルという性質上、より多くの種類や使用法があります。

卓上スティック、アロマポットなどが一般的です。

お香は、直火式のものには炎の揺らぎによる癒しもあり、お部屋に置いて目で見て癒されるというメリットもあります。

アロマは、ハンカチなどに垂らすだけでも香りを簡単に携帯できるといメリットがあります。

双方にメリットがありますので、好みや状況に応じて使い分けてもいいですね。

嗅覚と自律神経

お香でもアロマでも、香りを嗅覚で感じ取ることで副交感神経が刺激されリラックス効果が期待されると言われます。

香りの種類によって抗不安作用や鎮静作用、抗うつ作用でストレス軽減効果が期待されるものも見つかっています。

リラックスに有効とされる香り

ゆっくり眠りたい・・・ネロリ・レモンバーム・ラベンダー・ベルガモット他
落ち着きたい  ・・・マンダリン・ネロリ・イランイラン他
イライラを鎮めたい・・・イランイラン・ラベンダー・ベルガモット・カモミール他
明るい気持ちになりたい・・・タイム・ジャスミン・レモン・サンダルウッド他
集中力を高めたい   ・・・ローズ・レモングラス・ジンジャー・オレンジ他

日常生活の中でも、そういえば落ち着く香りだなと思いつくものがあります。

例えばコーヒー。

コーヒーの香りにもリラックス効果があると言われています。

朝起きてきてコーヒーの香りがリビングに漂っていると何とも言えない気持ちよさがありますね。

他には、温泉に行ったときのヒノキの香り。

ヒノキもアロマの世界では貴重な香料で、抗菌作用やリラックス・リフレッシュ効果があるとされています。

森林浴をイメージしてください。イライラした気持ちもどこかに飛んで行ってしまいそう。

この香りでリラックスできるなら使ってみよう…とは言っても、必ず好みの香りとは限りません。

一番大切なのは、自分で気に入った落ち着く香りを見つける事です。

香りは長続きするものとそうでないものがあります。

トップノート⇒30分から2時間
ミドルノート⇒2時間から6時間
ベースノート⇒6時間から数日間

初めての香りを試すとき、自分の好みの香りを探す場合は、トップノートから試してみてもいいですね。

嗅覚だけでなくマッサージにも

アロマオイルはマッサージにも使えます。

頭皮は成分の吸収率がとても高いです。

アロマオイルには保湿効果や殺菌効果もあるとされますので頭皮の環境を整え尚且つホルモンバランスも整えるという一石二鳥の効果が期待できます。

柑橘系のオイルには抜け毛予防・毛根を刺激し髪の毛の成長を促進させることが期待されます

ラベンダーやベルガモットはリラックス効果と頭皮環境改善、ゼラニウムはホルモンバランスを整え血行促進効果と神経鎮静効果があるとされます。

専門店では上手にプロがブレンドしてくれることもあると思いますので、アロマオイル専門店で相談してみるのもいいかもしれません。

アロマオイルを決めるのが億劫だという方は、アロマオイル入りオーガニックシャンプーを使ってみてもいいですね。

シャンプーを使う時も、オイルマッサージをする時と同様に気を付けたいことは、リンパの流れを意識し優しくマッサージすること。

生え際や耳周りがリンパが集中している部分です。頭皮には自律神経を整えるとされるツボもあります。(頭頂部の百会というツボ)

さいごに

普段の生活の中に一つ取り入れるだけでグッと雰囲気が変わる「香り」

アロマやお香をリラックスしたい時に使ってみてください。

自分にとって好きな香りでも、他の人にとっては好みではない場合もありますので、外に出かける際に身に着けたり、同乗者のいる乗り物の中で使う場合など状況に応じて配慮は必要かもしれません。

使いづらければ使うこと自体がストレスにもなってしまうので、無理なく使える、そしてご自身の好みに合った香りを是非探してみてください。