髪の毛のベタベタや乾燥によるカサカサの頭皮のトラブルは、加齢とともに増加します。
頭皮から過剰な皮脂が分泌して起こるものや乾燥での炎症の結果に、フケやかゆみに、嫌なにおい…。
なかなか打ち明けずらい頭皮の悩みは、ご自身では一生懸命ケアしているつもりでも、実は間違ったケアをしている場合も少なくない．．．
なかにはそのトラブルを繰り返す、またはさらに悪化させてしまう場合もあります。
例えば、頭の表面の皮脂は年とともに増え、どうしても脂性のフケが出るようになりますよね。
そして、そのフケで毛穴が詰まり毛根部分に栄養が行き渡りにくなって、結果的に栄養障害を起こし頭皮環境は悪化して薄毛の原因になってしまいます。
しかし、ほとんどの方はその根本にある原因を考えることなく、フケがやたらに増えているから、そのフケ自体が原因と考えてしまいます。
今回は、なぜ頭皮の表面に脂質がたまってしまうのか？その根本になる原因を探ってみることで、頭皮に与えるダメージを減らすことができるのではないかという視点で見ていきたいと思います。
Contents
頭皮への悪影響を考えると
まず考えられることに、皮膚が緊張状態になることが挙げられます。
頭を構成するのは頭蓋骨になります。
この頭蓋骨は周囲を帽状腱膜でおおわれ、その間を走る血管が頭の皮膚緊張でゆとりがなくなると血液循環が悪化して栄養障害が起こってしまいます。
また、現代社会は途方もないほどのストレス社会と言われて、このストレスが末梢神経や毛細血管をマヒさせて頭皮環境を悪化させて薄毛になるということもあります。
頭皮にダメージ与える本当の原因を正確に知りたいし、知ることでダメージへの回避が具体的に絞れて、当然結果だって出しやすくなりますね。
それでは今回は徹底的に探ってみましょう！
ホルモンとの関係を考えてみると
皆さんにひとつ思い出していただきたいことがあります。
それは、髪の毛には女性ホルモンのエストロゲンのバランスが大きく関係しています。
つまり、髪の毛は女性ホルモンの支配領域にあることが重要なポイントなんですね。
それから、もう一つあります。
難しい説明は省略しますが、髪の毛の形成過程での皮脂腺に存在するホルモンと、血管を通じて毛母細胞を通じての酵素などが、皮脂腺の肥大化に関係していることなんです。
このホルモンというのは、皮脂腺の肥大化で分泌量が変化するらしいです。
従って、薄毛の根本的な原因は皮脂腺の肥大化です。
根本的な原因ではありますが、原因の一つで他にもあるということをお忘れなくお願いします。
次に考えなければならないことに、皮脂腺の肥大化はどんな原因で起こるのでしょうか？
皮脂腺の肥大化の原因には？
皮脂腺が肥大化する理由を考えてみると、私たちが生きる上で最も基本となること、つまり食生活ですね。
私たちが健康な身体を築くには、三大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質と多くのミネラルにビタミンが必要です。
昔は確かに食料事情から必要な栄養素の摂取が困難な時代もありましたが、現代社会では過剰な栄養の摂取によりカロリーオーバーの傾向が強く、その過剰な分が皮脂腺の肥大化につながってしまったようです。
従って、皮脂腺の肥大化は私たちが毎日食べる食生活にポイントがあります。
皮脂腺の肥大化は、簡単に言いますと皆さんが普段の生活でケーキやチョコレートなど脂質を含むものを食べ過ぎた時に、肌に吹き出物ができた経験があると思いますが、あれも皮脂腺の肥大化の結果と言えば分かりやすいでしょう。
西洋人と東洋人の生活水準の違いによる薄毛について
ずっと昔は西洋人は東洋人に比べ薄毛が少ないと言われていた通り、これは生活水準にあったようですね。
東洋人の主食は、お米や麦に野菜の菜食で、脂質と言えば植物性油や魚類から摂取したもので、当時の食の考え方では比較的質素なものであったようです。
しかし、この質素な食生活が結果的には、摂取カロリーを低く抑えられて肝心の皮脂腺は肥大化することがなく低い状態を維持が可能であった、まさに現代的にみれば理想的と言えるのではないのではないでしょうか。
薄毛だけでなく身体全体の健康維持も理想と言っていいですよね。
そして、日本人のような東洋人は昔から、西洋人の金髪のしなやかさに憧れも強いようですが、実は東洋人に比べて毛包が小さいと考えられていますので、髪の毛自体も細く、その分髪の毛は抜け落ちやすいので薄毛になりやすくなります。
健康な頭皮環境にするには
家庭菜園の畑にたとえるならば、肥料が不足してしまえば野菜は成長しませんが、肥料のやり過ぎは野菜を枯らしてしまいます。
髪の毛も同じでほどほどが大切になるわけです。
食生活と髪の毛には密接な関係があり、特に、動物性脂肪は皮脂腺の肥大化につながり頭皮環境は乱れ薄毛になってしまいます。
従って、髪の毛に悩んでいる方は、そのことをご自身が自覚しなければなりませんね。
例えば、勤務先での宴会にでも高脂肪食には注意が必要ですが、ついその雰囲気に影響されてしまってなかなかコントロールは難しいという方は、ご家庭での食生活を注意すべきです。
今まで自宅で食べていたデザートは控えていけばかなり効果的なのですが、どうしてもやめられない方なら、食後のデザートを食前にしてみると、先に血糖値が上がるために、食事の際にあまり炭水化物を食べたくなくなるものです。
皮脂腺が肥大化したら
皮脂腺が肥大化してしまったら、当然、皮脂がたくさん分泌されてしまうので、頭皮はベタベタ状態で湿性のフケが出てしまいます。
すると皮脂やフケが毛穴について髪の新陳代謝が機能せずに頭皮内は細菌増殖し、より皮脂腺の肥大化につながってしまうのです。
この場合はしっかり入浴してシャンプーで頭皮の皮脂を取り除くことが大切です。
その際に使用するシャンプー選びがひとつのポイントです。
脂質の多い頭皮の方におすすめは、アルカリ性の脂質を洗い流せるシャンプーになります。
まとめ
いかがでしょうか？
頭皮を家庭菜園で考えれば畑になります。
野菜に必要なものは豊かな土壌になります。
その最適な土壌を手に入れるには適度の肥料が必要なように、私たちの髪の毛も頭皮環境が整わなければ、それなりの髪の毛の成長はありません。
特に注意しなければならないことに皮脂質腺の肥大化でした。
その肥大化の最大の原因に私たちの食生活にありました。
いくら皆さんが外からのケアをしても、その原因となる食生活を改善しない限りその努力は無駄になってしまうかもしれませんね。
