薄毛改善は早く始めたもの勝ち。
ヘアサイクルと薄毛になるメカニズムを理解しよう。
近年、日本人の生活スタイルは、時代が進むにつれて大きく様変わりしました。
「女性らしさ」という言葉から、「自分らしさ」という言葉が主流となり、人々の考え方も大きく変化してきました。
「女性は結婚がゴール」という考え方は古いものとされ、多くの女性が「自分らしく」社会で活躍するようになり、今や各分野でなくてはならない存在となっています。
大変すばらしいことですが、同時に女性へのストレスもこれまで以上のものとなってきています。
ここでは薄毛やコシ・ツヤがなくなるといった髪の毛のトラブルの原因となるストレスと、改善までにかかる時間に着目して話を進めいきます。
Contents
薄毛の原因
社会人として決して軽視してはいけない身だしなみである「髪をとかす・整える」という行動は、誰しもが毎朝行う行動の代表的な行動の1つです。
人は必ず初対面で相手の顔を見ます。
その時の表情は、印象を左右する大事な要因の1つですが、併せて髪型も大事は判断材料となります。
同じ商品を扱っている、別の会社の営業マンが2人、あなたを訪ねてきました。
2人とも笑顔が素敵です。
ですが、1人は髪型がボサボサ、もう1人はピシッ整えられている人だったらどちらが印象がいいでしょうか。
答えは言わずもがな、後者の人です。
そんな大事な髪型(髪の毛)ですが、
「最近櫛に絡む髪の毛の量が多い気がする」
「ボリュームが足りない」
「セットしたはずなのにすぐにぺちゃんこになっている」
なんて思ったことはありませんか。
女性の薄毛の原因は、
・頭皮へのダメージ
・ホルモンバランスの乱れ
・栄養バランスの乱れ
の3つが主に影響しているとされています。
それをれの要因について、もう少し詳しく見ていきましょう。
頭皮へのダメージ
毎日ヘアケアをしているつもりが、そのケアのせいで頭皮が傷ついてしまい、結果薄毛につながってしまうということがあります。
以下は地肌の炎症ダメージによる薄毛の原因5項目です。
当てはまるものはないでしょうか。
・乱暴なブラッシング
・爪を立ててシャンプーをする
・洗髪時のすすぎ残し
・ヘアケア剤が肌質に合わない
・汗を放置してかぶれる
・紫外線に当たる
自分では丁寧にやっているつもりでも、頭皮は大変デリケートです。
ちょっとした傷でも毛根にとっては大きなダメージとなり、結果抜け毛が増え、薄毛につながってしまうのです。
ホルモンバランスの乱れ
女性の美しさや若々しさには、女性ホルモンが大きく関係していますが、髪の毛も例外ではありません。
薄毛とホルモンは、大きく関係しています。
女性ホルモンには、発毛を促進し、成長を維持するはたらきがあるからです。
ですが、そんな大事な役目を担っているにもかからず、妊娠・出産や更年期、婦人科系の疾患、そのほかの要因により、その分泌量は大きく変動してしまいます。
人生の中でも重要で大事なイベントともいえる妊娠・出産や、避けては通れない更年期、婦人科系の疾患は女性ホルモン減少の要因として挙げられ、結果薄毛につながってしまうのです。
また、そのほかの要因として、喫煙習慣の有無や睡眠不足も考えられます。
薄毛改善を目指すのであれば、ホルモンバランスの改善は必須と言えるでしょう。
栄養バランスの乱れ
1日3食、食事をしっかりとっていますか。
・眠いから
・食欲がないから
・ダイエット中だから
といった理由から、食事を抜いている人はいませんか。
「食事を抜く」という行為は、栄養バランスの乱れにつながります。
そして、そのことが薄毛という結果を招くことになります。
なぜ栄養バランスが薄毛の原因となるのか…それはホルモンバランスの仕組みと同じく、体の仕組みに大きく関係してきます。
人の頭には「毛母細胞」という細胞存在しています。
文字から少しお察しできるかもしれませんが、髪の毛のお母さん的な細胞です。
髪の毛は毛母細胞から生まれます。
この細胞たちが働くための栄養をもってきてくれているのが、体の中を流れている「血液」です。
血液が運んできた栄養を、毛母細胞が受け取ることで、健康的な髪の毛が作られるのです。
自分たちの体の中で細胞ががんばっていると意識すると、目には見えない細胞でも、少しだけ可愛く感じられませんか。
ところが、「食欲がない」「ダイエット」という理由で食事を抜くことが続くと、運ぶ栄養がないため、毛母細胞にも栄養が行き届かなくなります。
すると髪の毛はどうなるのでしょうか…だんだんと髪の毛が細く弱くなってきてしまい、栄養がない不健康な髪の毛ができあがってしまうというわけです。
女性として、見た目は大変気になることの1つです。
誰しも人に良く思われたいですし、どうせなら「素敵な人だな」と思われたいです。
ですが、見た目を気にするあまり、意図せず不健康な方法を選択してしまい、結果外見に表れてしまっては元も子もありません。
早めの改善を
薄毛やコシ・ツヤがないなと感じたら、早めに原因を探り、改善することをお勧めします。
ここからは「なぜ早めの改善が必要なのか」を、ヘアサイクルの概念とともにお話します。
原因をはっきりさせる
まず、大事なことですが、原因を明確にするために、現在の生活スタイルを見直してみましょう。
頭皮へのダメージが原因なのに、ホルモンバランス改善や栄養バランスの見直しを行ったとしても、大した成果は得られません。
なので、しっかりここはリサーチしましょう。
ヘアサイクルを理解しよう
薄毛改善の対策を行うためには、ヘアサイクルを理解することが大きな鍵になってきます。
ヘアサイクルとは
髪が生えて、抜け落ち、また生えるという循環(毛髪の寿命)のことです。
女性のヘアサイクルは通常5~6年周期とされていますが、薄毛の人はヘアサイクルが短いことが多いです。
ヘアサイクルの流れは以下のとおりです。
・成長期 : 髪が伸びている時期(太くなる)
・退行期 : 髪の成長が終わり毛球が縮小(徐々に老化)
・休止期 : 髪は生えているが成長はしていない(成長の停止)
・終 期 : 次の髪が生えるための準備期間、髪は生えない(抜ける時期)
上記で難しい言葉でサイクルを記載しましたが、簡単に言うと
生える→長くなる→太くなる→抜ける
の工程を、繰り返していることになります。
最初の3工程は成長期の段階で行われており、5~6年かけて行われます。
ですが、薄毛の人にはある工程が欠けています。
それは3つ目の「太くなる」という工程です。
太くなる工程がないために、細い髪の毛のまま、ただただ長くなり、寿命を迎え抜けてしまいます。
その結果、髪の毛の量は十分あるのに、1本1本が細いために「薄毛に見える」という状態になってしまうのです。
薄毛は時間との勝負
先程「生える→長くなる→太くなる」の3工程は通常5~6年かけて行われるとお話しました。
この時点で、なぜ「薄毛は時間との勝負」といったのかお察しいただけているかと思います。
髪の毛の成長は5~6年かけて行われます。
今生えている髪の毛は、細胞が死滅したものであると言われています。
つまり、薄毛対策の効果が表れるのは次の成長期のサイクルの中で生まれた髪の毛であり、今生えているものに対しては目に見えるような効果は現れないのです。
その為ヘアサイクルの仕組みを理解したうえで、早めの対策が必要となってくるのです。
人間も成長期にどのように過ごしたかが重要であるように、髪の毛も成長期にどのように過ごしたかによって、健康的な髪の毛になるか、薄毛になるかどうかが決まってくると言えます。
正しい改善方法で、健康的な髪の毛を取り戻す
原因により改善方法も変わってきますが、ここでは最初に挙げた主な原因に対しての改善方法を記載していきます。
正しいヘアケアで頭皮環境に整える
頭皮環境を整えることは、物理的にすぐ改善することが出来る、最も簡単な方法だと思います。
難しいことは何もありません。
髪のとかし方やシャンプー方法を見直すだけでも効果を発揮しますが、併せて頭皮マッサージなどで血行促進することにより、より効果が現れます。
また、洗髪後の髪の毛のかわし方も正しく行うことで、より頭皮環境は改善され、髪の毛が育ちやすい環境となります。
生活環境の改善で、女性ホルモンを活発化
生活環境が乱れている場合は、何がその要因となっているのか、まずは見直してみましょう。
女性ホルモンの減少原因を、妊娠や出産、更年期、婦人科軽の疾患とお話しましたが、ここで挙げたものは簡単には改善できるものではありません。
妊娠や出産、更年期は体の仕組みとして、避けようがありません。
また、疾患についても、簡単に改善出来るものではありません。
そういう場合は、サプリメントと同じで、栄養剤や育毛剤をうまく利用することも考えてみましょう。
ただし、他の要因として挙げた喫煙習慣や睡眠不足によるホルモンの減少は、簡単か難しいかは一旦置いておくとしても、行動にはすぐ移せます。
気になったらまずは改善を行ってみましょう。
しっかり食事をとる
1日3食しっかりととるだけでも、結果は変わってきます。
最初にお話ししたように、髪の毛は毛母細胞によって作られています。
その毛母細胞は、血液が運んでくる栄養を取り込むことによって活発化します。
美味しいものを食べると、なんだか元気が出てきませんか。
それと同じで、細胞も栄養を与えれば頑張って働き、その結果健康な髪の毛を作ってくれます。
人間が健康を保とうと頑張れば、細胞も頑張ってくれるのです。
まとめ
ヘアサイクルの仕組みから、薄毛改善に時間がかかることがお分かり頂けたと思います。
ローマは1日にしてならず…薄毛改善も1日にしてならずです。
といっても、ローマ帝国のように700年という時間はかかりませんが、少なくとも数か月はかかります。
生活習慣やヘアケア方法を見直し、早めに薄毛を改善し、楽しいヘアライフを送りましょう。