当然ですが、頭皮も身体の皮膚の一部であるため、身体や顔同様に一枚の皮膚で繋がっています。
ただ、頭皮は身体の他の部分と違って皮脂腺や汗腺も多く存在するため、皮脂や汗で汚れやすく、毛穴もつまりやすいのです。
普段、どんなに顔や身体の肌ケアを念入りにやっている人でも、頭皮も同じように毎日ケアをしている人というのは少ないのではないでしょうか。
他の部分よりも汚れやすいにも関わらず、シャンプーをしただけで終わっている人もいるかもしれません。
同じ身体の皮膚の一部でありながら、お手入れの仕方が全く違うのは何故でしょうか。
実は美しい髪を保つには、頭皮がとても大切です。
髪にばかり注目するのではなく、頭皮のお手入れこそ、美髪に繋がる大切なポイントでもあるんです。
また、顔のたるみやシワも頭皮が関係しているため、顔だけ頑張ってケアしていても、頭皮ケアをしていなと効果はなかなか出ないままに終わることも少なくありません。
そこで今回は、頭皮も顔と同じ身体の皮膚の一部であるということと、それぞれの肌の状態から分かる頭皮と髪のケアについてお伝えしていきましょう。
Contents
頭皮も顔と同じ身体の皮膚!
顔の皮膚は頭皮と繋がっています。
そのため、顔にたるみがあるときは、頭皮にもたるみがあると考えて良いでしょう。
また、顔が乾燥していたり、脂っぽくなっていたりするときは、頭皮も同様の状態と思っていてください。
顔と頭皮は繋がっているため、お互いに影響しあっています。
そのため、顔のお手入れだけでなく頭皮もお手入れすることで、初めて肌にも髪にもハリやツヤが出てくるんです。
ではここでは、頭皮と顔の肌の関係を詳しくお伝えしていきましょう。
頭皮と肌の関係
顔の皮膚同様に、頭皮もターンオーバーによって細胞が分裂し、新しい細胞に押し上げられて、古い細胞は角質としてフケやアカになって剥がれ落ちます。
もしかして顔のケアを一生懸命していても、顔のたるみやシワがなかなか改善されないという人もいるかもしれません。
これは、顔と繋がっている頭皮が原因です。
そのため、顔のシワやたるみばかりにアプローチしても、改善はされません。
頭皮がたるんでいる場合は、頭皮の弾力自体が弱くなっているため、血行不良になっていることも少なくありません。
その場合は顔も影響を受けます。
スキンケアをしているにも関わらず顔にツヤはハリがない状態や、血色が悪い状態になったりするでしょう。
簡単に言うとスキンケアだけをしていても、頭皮ケアがされていないと肌の状態はもちろん、顔のたるみやシワの改善は難しいということです。
肌質と頭皮状態
化粧水や乳液などを選ぶとき、自分の肌に合ったものを選びますよね。
肌が乾燥しがちな人は、乾燥肌用にしっとりタイプなどの潤いを与える成分が配合されているものを選んだり、脂性の人はさっぱりタイプなどの脂が浮くのを抑制するような成分が配合されているものを選んだりして、日々使っていますよね。
では、頭皮ケアをするときはどうしているでしょうか。
自分の頭皮が乾燥しているのか脂っぽいのか、すぐに判断できるでしょうか。
実は頭皮の状態は、顔や身体の肌からあるていど予測が可能です。
例えば顔や身体の皮膚が乾燥しがちな人は、頭皮も乾燥しやすく皮脂分泌が少ない状態と言えます。
乾燥しがちな頭皮は顔などの肌同様に水分を保つ力が低くなっていて、外部からの刺激に弱いことが特徴です。
そのため、頭皮にピリピリとするような痛みがあったり、フケや痒みなどの症状が起こったりします。
逆に顔などの肌が脂性の人の場合は、頭皮も皮脂分泌量が多い状態と言えます。
普段の皮脂の分泌量が多いと、髪を洗ってもベタつきやすい傾向にあります。
そのため、髪もベタっとして重く頭皮に張り付きやすい状態になりがちです。
頭皮と顔の肌の違い
頭皮と顔の肌は繋がっている1枚の皮膚でできています。
そのため、顔の肌が荒れているときは、頭皮の状態も悪くなっている場合が多いでしょう。
ただ頭皮は、顔の皮膚とは違う特徴も持っています。
頭皮は他の皮膚と違って皮脂腺が多く、顔のTゾーンの2倍あると言われています。
また、頭は脳を守る役割もあるため、温度調整をするために汗腺も他の皮膚よりも多く存在しています。
頭部には360個の汗腺があり、手のひらや足の裏に次ぐ多さとのこと。
暑い時に顔よりも頭部から汗が多量に流れ落ちてくるという人もいると思いますが、これは顔よりも頭の方が、汗腺数が多いことが影響しています。
また、頭皮は髪の毛があるため、他の場所の皮膚と違って熱がこもりやすく湿度が高い状態になりがちです。
そのため、熱が放出されずに湿っていると、雑菌が繁殖して炎症などを起こし、トラブルの原因にもなります。
また、顔や身体を洗うときはキレイに洗えますが、頭皮は髪が邪魔して汚れが毛穴に残りやすいと言えます。
顔の肌状態から分かる頭皮と髪の扱い方
顔の肌状態と同じように、頭皮状態に合わせたケアをしていくことが大切です
顔と頭皮のケアをして始めて、スキンケアもヘアケアも効果を発揮するからです。
ではここでは、顔の肌状態から予測して、乾燥肌と脂性肌の人の頭皮と髪の扱い方を、それぞれお伝えしていきましょう。
乾燥肌
乾燥肌の人は、顔のケアをするのと同じように頭皮も保湿するようにしましょう。
頭皮用の保湿ローションも市販されていますので、普段の頭皮ケアにも使用して、乾燥から頭皮を守ることが大切です。
また、頭皮が乾燥しがちな人は、使っているシャンプーの洗浄力が強くて頭皮に合っていない場合もあります。
頭皮には必要な皮脂もあるため、強い洗浄力で洗い流されてしまうと頭皮環境が崩れます。
乾燥しがちな頭皮の人は、石油系の界面活性剤入りのシャンプーよりも、アミノ酸系のシャンプーを使用すると、必要な皮脂を頭皮に残すことができます。
脂性肌
脂性の人は、皮脂の分泌量が多いため、頭皮もベタつきやすくて髪がぺったりとしがちです。
ただ、頭皮が脂っぽいからといって、シャンプーのときにゴシゴシと過剰に洗ったり、1日に2回もシャンプーしたりすることは、逆効果になります。
頭皮は皮脂を洗い流されすぎると、失った分を補うために余計に皮脂分泌量を増やす仕組みになっています。
そのため、洗いすぎることは逆に皮脂量をふやして髪をベッタリとしてしまう結果となるんです。
シャンプーをする前にぬるま湯でしっかりと予洗いするだけで、汚れや皮脂は随分と落ちますので、シャンプー液を必要以上にたくさん使いすぎず、洗いすぎないことが大切です。
また、コンディショナーやヘアケア剤を使用する際、油分の少ないタイプを選ぶようにすると良いでしょう。
頭皮ケアのポイント
頭皮の清潔保持は丁寧なシャンプーと頭皮ケアによって保たれます。
シャンプーの前にしっかりとブラッシングをしたり、予洗いしたりすることで、汚れの80%は落ちます。
そのため、必要以上にシャンプー液を使用したり、何度も洗髪したりする必要はありません。
また、頭皮の血行を促進して健康な状態を保つには、洗髪する際に頭皮マッサージをすると効果的です。
頭皮の血流が良くなると、顔の血行も改善されて肌ツヤが良くなっていきます。
そして髪を洗ってお風呂を出たあとも、きちんと髪を乾かしてください。
できれば低温ドライヤーなどを使用して髪をダメージから守ると良いでしょう。
まとめ
今回は、頭皮も顔と同じ身体の皮膚の一部であることと、肌状態から分かる頭皮と髪のケア方法をお伝えしました。
毎日スキンケアをしているのに、もしシワやたるみの改善効果がなかなか現れていない場合は、頭皮のケアがされていない場合があります。
頭皮も顔や身体の皮膚ですから、乾燥していたり脂っぽい状態になっていたりと、トラブルを抱えています。
顔ばかりに注目して懸命にスキンケアしても、頭皮がほったらかしになっていては肌トラブルも起こりやすくなります。
自分の頭皮の状態は、顔の状態と同じだと予測できます。
そのため、乾燥肌の人は乾燥肌用のケアを、脂性肌の人は脂性肌用のケアをしていくことが必要です。
頭皮が改善されると顔にもツヤやハリが戻りますので、頭皮ケアを怠らないよう、スキンケア同様に毎日頭皮ケアを行うようにしていきましょう。
また、頭皮環境が整うと自然と美髪にもなりますので、女性にとって嬉しい効果ばかりです。