女性の薄毛

雨が女性の薄毛を招くって本当?噂の真偽と対策をご紹介

雨が降ったけれど、たまたま傘を持っていなかったので髪が濡れてしまった、また突然にわか雨が降ってきて雨に当たってしまったという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

実は、雨が薄毛や抜け毛の原因となるという話があることをご存知ですか。

そこで今回は、なぜ雨が薄毛を招くのか、その要因や具体的な対策方法について詳しく見ていきたいと思います。

なぜ雨に濡れると薄毛を招くのか?

髪の構造は大きく3つに分かれており、それぞれ内側からメデュラ、コルテックス、キューティクルというの層構造になっています。

特に一番外側にあり、毛先に向かってうろこ状に層が重なっているキューティクルには、髪を紫外線やホコリなどの外部の刺激から守る働きがあります。

そのためキューティクルは、普段はすき間なくぴったりと張り付いていますが、雨に濡れ水を含んだ状態になると、ちょっとした刺激でもすき間ができはがれやすくなってしまい、ダメージを受けやすくなってしまいます。

シャンプーした後にドライヤーを使いきちんと髪を乾かさないと、髪のパサつきがひどくなることがありますが、これも雨に濡れた場合と同様に、髪のキューティクルが開いたままの状態になり、髪が傷んでしまっている可能性があります。

またキューティクルには髪を保湿する役割もありますが、雨に濡れはがれやすくなると、髪の水分が失われ乾燥しやすい状態になります。

髪は乾燥すると切れ毛や抜け毛など引き起こしやすくなり、結果的に薄毛につながってしまうため要注意です。

雨が薄毛の引き金となる原因とは?

ここでは、雨が薄毛の原因となる理由について、詳しく見ていきたいと思います。

頭皮の冷えによる血行不良

雨により髪や頭皮が濡れると頭皮が冷えます。

頭皮の冷えは血行不良の原因となり、薄毛に抜け毛につながる可能性があるため注意が必要です。

髪の毛根にある毛母細胞が分裂を繰り返すことにより、髪は成長していきます。

健康的な髪を育てるためには、血液の流れにより必要な栄養素をしっかりと頭皮の毛根まで届ける必要があります。

しかし血行が悪くなると、血流が鈍くなり頭皮まで十分な栄養素が行き届かなくなるため、髪の成長を遅らせたり頭皮環境の悪化につながります。 

そうすると抜け毛や薄毛が起きやすくなるため、くれぐれも注意が必要です。

頭皮の蒸れにより雑菌や細菌が繁殖しやすくなる

雨で濡れた際に湿気で髪が蒸れると、皮脂などをエサとして雑菌が繁殖しやすい状態となります。

そうすると頭皮環境が悪化してかゆみや炎症を引き起こし、薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。

大気中の有害ガスや汚れが毛穴に詰まる

実は雨は上空から地上に落ちてくるまでの間に、空気中のホコリや排気ガスなど、人体に有害な物質を吸収していると言われています。

これらが頭皮に付着すると頭皮トラブルが起こる可能性がありますし、特に化学物質過敏症があるという方は、雨に濡れるだけで症状が起こる場合があるため気をつけましょう。

酸性は髪によくないという噂は本当?

自動車や工場、また発電所などで石油や石炭を燃やしたり、火山活動や森林火災などによって発生する二酸化硫黄や窒素酸化物などの有毒ガスは、大気中で硫酸や硝酸などの酸性の化合物に変わります。

それらが雨や雲、霧などに溶け込み、通常よりも酸性の強くなった雨のことを酸性雨と言います。

酸性雨は河川や土地を酸性にしてしまうため生態系に悪影響を与える他にも、金属にさびつかせたりコンクリートを溶かすなど、自然だけではなく建物などの人工物にも悪影響を与えるとも言われています。

一時期はこの酸性雨が頭皮や髪にもよくないという噂が広がりましたが、今では実は酸性雨が薄毛の直接的な原因になることはほとんどないとされています。

ただし雨で濡れた髪を放置しておくと、先程も述べたように頭皮の冷えにより血行不良が起こったり、雑菌が繁殖しやすい状態となってしまうため注意が必要です。

雨により薄毛にならないための対策とは?

ここでは雨が原因による薄毛を引き起こさないようにするにはどのようにすればいいのかについて、詳しく見ていきます。

雨の降り始めには特に注意する

実は雨は、降り始めた最初の頃が一番汚れていると言われているため、特に突然雨が降り出した際などには特に注意が必要です。

その場合はどこかに雨宿りして雨が止むのを少し待つか、頭皮や髪が濡れないように傘を買うなどすることをおすすめします。

雨に濡れた髪はすぐに拭く

雨に濡れたまま髪を放置すると、先ほど述べたように 頭皮の血行不足 や蒸れなどが起こり、頭皮トラブルにつながる可能性があります。

そのようなことを防ぐためにも、雨に濡れたらすぐにハンカチやタオルなどを使い、髪や頭皮を拭くようにしましょう。

その日のうちにシャンプーして汚れを落とす

雨で髪が濡れてしまった際に最も一番重要なのが、できるだけ早いうちにしっかりシャンプーを行い汚れを洗い流すということです。

髪や頭皮には、目に見えない汚れや体にとって有害な物質が付着している可能性があり、皮脂が酸化して頭皮が荒れたり頭皮の臭いの原因となってしまいます。

髪を洗う際には、シャンプーを髪につける前に、必ずシャワーのお湯だけで洗う湯シャンを行うようにすると、汚れをスムーズに落とすことができます。

またシャンプー後にすすぎ残しがあると、フケやかゆみなどさまざまな頭皮トラブルを起こす原因となるため、しっかりと洗い流すようにしましょう。

さらに濡れた髪は自然乾燥ではなく、きちんとタオルドライした後にドライヤーを使用して、しっかり乾かすようにすることが重要です。

ドライヤーをかける際には、根元に水分が残っているとうねりや広がりの原因となるため、頭皮に温風を当てるようなイメージで行うようにしましょう。

またキューティクルの向きに逆らわないように、上から下に向かって風を当てるようにするといいですよ。

ドライヤーを髪からだいたい20cmぐらい離し、同じところにばかり風が当たらないように、小刻みに動かながら乾かすことも大切です。

髪が乾いたら最後に冷風を当て、キューティクルを引き締めて髪の痛みを防ぎましょう。

入浴して頭皮を温める

頭皮を健康的に保つためには、血流を促すことも大切です。

髪の成長には血液によって運ばれるたんぱく質やミネラル、ビタミン類などの栄養素が必要不可欠です。

しかし血行が悪くなると栄養素が十分に行き届かなくなり、髪がうまく育たなくなったり抜け毛が増える原因となってしまいます。

ですからシャワーだけで済ませるのではなく、入浴する際にはしっかり湯船に浸かり、頭皮も含めた体全体の血流を促ようにしましょう。

まとめ

雨に濡れたからといってすぐに薄毛につながるわけではないため、あまり過剰に心配する必要はありません。

しかし雨により頭皮が冷えて血行が滞ると、髪の成長を阻んだり薄毛の原因となってしまうため注意が必要です。

雨の影響による薄毛を防ぐためには、雨に濡れたらすぐにタオルなどで頭皮や髪の水気を拭き取ることや、その日のうちに髪についた汚れをしっかりシャンプーして落とすことが大切です。

またスカルプケアできるシャンプーの使用を検討してみることもおすすめですよ。