ヘアケア

雨や雪に濡れた髪。そのままにしていてはキケン?女性薄毛の原因にも。

冬の時期は雪が降って、温かくなってくれば雨も降り、髪の毛が濡れてしまう経験は誰しもあるでしょう。

そんな時皆さんは、その後の対処をどのようにしているのでしょうか。

自然に乾くし問題ないだろう。出先だとどうにもできないし…。

でも、どの様に対処するべきか、雨をなぜ気にしなければならないのか、知っているだけでも違うと思いませんか?

酸性雨について

雨が抜け毛の原因になっているのか。

結論から言うと全く関係ないとは言えないでしょう。

雨で髪の毛が濡れるのとシャワーで髪の毛が濡れるのと、何が違うのでしょうか。

昔から「酸性雨」は髪に良くないと言われていました。

今でも酸性雨が降っているのか気にしたことはありますか?

これは、降水のpHが関係してくるのですが、気象庁による2019年の平均値は5.24だったそうです。

酸性度が強いほど数値は小さくなり、純水(中性)のpHは7だと言われます。

降水には大気中の二酸化炭素が含まれると考えて人為起源の大気汚染が無かったとしてもpHは7より低くなると考えられます。

二酸化炭素が十分に含まれていたと想定し酸性雨の基準は5.6だと言われます。

数値は観測する場所により若干の違いはあります。

シャワーの水質もまた地域によって異なる為一概には言えませんが水道水が平均して5.8~8.6だと言われています。

近年の降水は、酸性雨の基準値よりやや低く、水道から出る水よりは酸性だとみられますね。

ですがこれが抜け毛に直接関係してるとはいえないのではないでしょうか。

むしろ5.24なのであれば弱酸性だとも言えるのではないでしょうか。

雨や雪が髪に悪影響があるといえるのは、「酸性雨」かどうかという点ではなく、大気のほこりやちりが雨や雪にくっついて頭皮に降ってきているということ、そして濡れた髪の毛への対処の仕方が問題なのではないでしょうか。

雨や雪の頭皮への影響

酸性雨の影響は今は特にみられないということがわかりましたが、大気中のちりやほこりが雨や雪に乗って頭皮に付く、もしくは濡れた髪の毛にごみが付着しやすいという理由で、それらは毛穴のつまりにもなり頭皮のトラブルに繋がると考えられます。

シャワーの後にはしっかり髪を乾かすことが頭皮環境を整えることに繋がると言われています。

要するに、雨や雪に濡れた後も勿論、そのまま放置しておくのは良くないのです。

頭皮が濡れたままになっていると、髪の絡まりの原因になったり、頭皮が蒸れてしまってカビなどが繁殖しやすい状態を作り出してしまいます。

更に、雨がよく降る時期は湿度が強い時期だと考えられます。

よってヘアセットも難しいですよね。

乾燥のせいで静電気が起きるのも嫌ですが、湿度は髪のうねりなどの原因になり、普段よりワックスやスプレーを多めに使ってはいませんか?

整髪料が付いている状態で雨に濡れると、流れて頭皮までついてしまうと考えられます

そして、もしその場合しっかりと洗い流さないと髪の毛や頭皮に残った状態になってしまうので、炎症を引き起こす事に繋がってしまう恐れもあります。

紫外線について

雨が降っている時、雪が降っている時、お日様が出ていないのだから紫外線の問題は無いのだろうと思っていませんか?

一般的に紫外線の髪の毛への影響はこのようなものがあげられます。

*皮脂を酸化させ、毛根を委縮されるので成長が抑えられてしまう
*キューティクルが傷んでしまう
*メラニンの酸化が進んで赤っぽくなりやすい

紫外線について騒がれる真夏と違って冬や梅雨の時期に紫外線対策をしっかりしていない人は多いかもしれません。

雨や雪の晴れ間には紫外線が多いので注意です。

梅雨の時期の話をしますと、9月中旬までは紫外線が強いと言われていますので雨が多いし曇っているからと油断してはいけません。

対策は?

雨や雪に濡れた髪へは、どの様な対策がとれるのでしょうか。

まずは、濡れてしまう事をできるだけ防ぐことが大切です。

大き目の傘で確実に雨を避けられるようにしましょう。

降るかどうかわからないような天気の場合は折りたたみ傘を利用するかもしれませんが、紫外線対策も兼ねて晴れ雨兼用の傘もおすすめです。

あとは帽子をかぶること。

帽子をかぶる人は、蒸れることもありますのでしっかりと乾かすこと。

帽子の衛生管理も必要です。こまめに洗濯しましょう。

小さいタオルでもいいのでカバンに持ち歩くのもいいですね。

雪が吹雪くような場所の場合は傘を差しながらよりもフードをしっかりと被ることが大切です。フード付きのアウターを持っておくことがいいですね。

家に帰ってからは、濡れた髪の毛はそのままにせず乾かしてあげましょう。

濡れた状態はキューティクルが開いた状態で傷みやすいです。

できるだけ早めにドライヤーで優しく乾かしてあげましょう。

お風呂に入ったらしっかりと髪についている汚れを落としてあげましょう。

シャワーでしっかり予洗いしましょう。

濡れている状態でのブラッシングは髪へのダメージになりますので、しっかり乾いた状態でのブラッシングを心がけましょう。

梅雨の時期、家の中もジメジメしますね。

寝具はどの程度の頻度で洗濯していますか?

枕カバーなどは寝汗や頭皮の汚れ、もしくは部屋のほこりやハウスダストで雑菌やダニなどが繁殖しやすく、ジメジメした状態が続くとその枕を使っている頭皮にも悪影響があります。

毎日交換できれば素晴らしいと思いますが、最低でも2~3日に一回の交換を検討してみてはいかがでしょうか。

ここまで濡れる髪の毛への対応を考えてきましたが、そもそもどんな状況にもできるだけ耐えられる丈夫な髪の毛を育てることが根本的に必要なのではないでしょうか。

強い髪の毛・頭皮を育てる為にも、栄養を十分に補う事が必要です。

髪の毛の主成分はたんぱく質。

動物性のたんぱく質、植物性のたんぱく質、様々な摂取方法がありますが身近な食材で良質なたんぱく質を摂るのに有効なのは、卵です。

たんぱく質だけを摂っていてもそれを十分に活かすにはビタミンミネラルの力も必要です。

卵はたんぱく質が一個に約7gも含まれていると言われます。

それだけでなくビタミンやミネラルも含まれます。

そして摂取した栄養素を十分に吸収させる必要があります。

吸収は腸で行われます。

健康な腸を作る事もまた、頭皮に栄養をしっかりと送り届ける為に大切なことです。

腸の働きは自律神経ともつながっています。

自律神経が乱れる事が、不眠やイライラに繋がりホルモンバランスの崩れにもなります。

それらは抜け毛に関わってきてしまう恐れがあります。

栄養素を送り届ける為に健康な血管も必要です。

血管は栄養を乗せたトラックが走る道路のようなものです。

道路がキレイに舗装されていて沢山の場所に繋がっていれば、そして渋滞などがおきずにスムーズに走ることができれば身体は不調を感じることが減るのではないでしょうか。

健康な髪の毛を育てる為にも、たんぱく質・ビタミン・ミネラルを十分にとること。

吸収をスムーズに行うために健康な腸を保つこと。血流をスムーズにすることが必要です。

さいごに

雨や雪で濡れてしまうことで、髪のダメージへのリスクが上がるということがわかりました。

雨や雪を100%避けることは恐らく難しいので、前向きに考えましょう。

お気に入りの傘を見つけられたり、雨の後に空に出た虹を見れたら少しはハッピーになれそうです。

何事も気にしすぎてストレスにならないように、できるところから気を付けてみましょう。