産後の抜け毛よりも出産経験者の多くの人の悩みは、実は抜け毛後の髪質の変化です。
産後に抜け毛があるということを知っている方は多いと思いますが、ほとんどの方が、「一年くらいでは元に戻るから大丈夫」だと思っています。
でも、産後1年経って生えてきた髪が以前と全く別物になっていたりすることが多く、ある統計では産後の抜け毛を経験したママさんの50%は以前のような髪質に戻りきれていない。
というデータがあります。
そんなわけで今回は産後の髪質変化を以前のような健康的な髪質に戻す方法をお伝えします。
Contents
【産後に髪質が変化するとこうなる!?】
くせ毛になった
一度、髪が抜けてしまうと女性ホルモンや栄養素、血行の影響で元の髪の毛の質そのものが変化しくせ毛になったということが良くあります。というか確実に髪質が変化します。
細毛になった
以前の髪よりもさらに細毛になった、太かった髪が細くなった。髪が細くなることでダメージしやすく切れ毛や抜け毛が異常に増えてしまいます。
髪が生えてこない
産後の抜け毛はおさまったが、新しい髪が生えてこない。特に生え際の毛が伸びない。
これらの原因は、産後の抜け毛に対してしっかりと頭皮ケアができていなかったことで、発症してしまいます。
産後の抜け毛はいずれ治ると高をくぐっていると、こういった結末になってしまうので、産後の抜け毛を発症した時点での頭皮ケアがとても大切です。
【産後の抜け毛はいつから?】
産後の抜け毛の原因は、女性ホルモンであるエストロゲンが急に減少することで、発症してしまいます。
出産を終えてから2か月から3ヶ月くらいで抜け毛が増え始めます。
産後の抜け毛は、生理的なもので出産経験者の5割以上の人が発症するといわれていますが、そのほどんどは1年程度でまた髪が生えて来ます。
その時によく聞く声がもとの髪の状態ではなく、くせ毛になっただとか髪が細くなったという声です。
女性ホルモンが減少し通常の状態に戻っても十分でなかったということが分かります。
【今すぐできる産後脱毛症の隠し方】
産後脱毛は人それぞれですが、ひどい人だと髪の半分くらいごっそり抜け落ちてしまう人もいます。
脱毛した頭で外に出るのが億劫になってしまうと大切な育児の時期に精神衛生上よろしくないので、手っ取り早く産後脱毛症を隠す方法をいくつか挙げておきます。
帽子をかぶる
オシャレな帽子なら今すぐにでも薄毛が隠せます。
ただ難点があって、あまり帽子ばかりに頼りすぎていると、雑菌の繁殖などによって薄毛の改善が遅れてしまいます。
ですから、帽子は外出時だけにしておいたほうがよいでしょう。
ヘアアレンジをする
ヘアアレンジも簡単に薄毛が隠せます。
こちらもデメリットとして前髪の生え際の薄毛は隠しきれないといったところです。
トップの薄毛なら大丈夫です。
ポニーテールができるくらいの長さがあれば容易に隠すことができます。
カットでごまかす
産後の抜け毛のなかでも前髪など生え際が薄くなる人が多いです。
カットで前髪を厚めに作ってもらえば当分薄毛がバレずに済みます。
ただし新しい髪が生えてくると短い毛がツンツンしてきますが、ある程度伸びればそれも収まります。
ウィッグをかぶる
ウィッグには安価なものから高価なものまであります。
安価なものはやっぱり価格相応で蒸れるし、見た目のなじみも悪いです。
高価なものになると数万円から数十万とするのですが、主にこれらは医療用に使われるので付け心地や通気性にも優れています。
ただ産後脱毛症はまた新しい毛が生えてくるので、その短期間だけでこの金額を使うのは現実的ではないですね。
【産後脱毛症を自宅でできるセルフケア】
ここからが本題ですが、産後の抜け毛によって薄くなった場所を簡単に隠してしまう方法を伝えたのですが、それだけだと新しい髪が生えても元のようなきれいな髪質に戻るのは稀です。
産後脱毛症後元通りに戻ったという人は5割弱なので残りの人は髪質の変化、くせ毛や白髪、細毛、薄毛になってしまいます。
こうなるとどうしても人間老けて見えてしまうものです。
ですから、薄毛を隠すことも必要だと思いますが同時に日頃からの頭皮ケア、ヘアケアは絶対必要です。
シャンプー
シャンプー選びから始めましょう。
市販のシャンプー剤では刺激が強すぎて余計薄毛の原因となります。
そこで洗浄成分に注目してみてください。
ラウリル硫酸やラウレス硫酸と記載されているものは、とにかく強いのでNG。
また、正しくシャンプーをするように心がけましょう。
【産後用育毛剤を使う】
シャンプー後はシャワーの熱で毛穴が開いて血行も良くなっているので、このタイミングで育毛剤を使うのはとても効果的です。
できればナノ化された細かい成分の育毛剤を使うと髪の成長する毛母細胞まで確実に届き高い育毛効果を実感できます。
出産によって極端に減ったエストロゲンの影響で乱れたヘアサイクルを正常に戻し、その時髪の栄養を一緒に補給することで、産後脱毛症後の髪質の変化も予防することができます。
育毛剤を使うのは、ドライヤーを使う前と後とどっちが良い?という質問をよく受けますが、はっきり言ってどちらでもよいです。
育毛剤は水よりも大きさが細かいので水で薄まることはありません。
なので自分で納得のいく順番で良いでしょう。
頭皮マッサージ
シャンプーや産後用育毛剤をつかうときの頭皮マッサージです。血行が促進されます。
3 運動
運動の中でも筋トレが良いです。筋トレは基礎代謝を向上させるほか、アメリカの実験で老人に継続的な筋トレをさせたところ40%の髪が回復し、50%のシワが無くなったという実験結果があります。
女性が筋トレをしても男性のようにムキムキになるのは腕のよいトレーナを付けない限りありません。女性の筋トレはシャープな体つくりと髪の成長にとても良いです。
また、成長ホルモンが筋トレ後の睡眠で数万倍分泌するので髪の成長も早まります。
睡眠
筋トレ→産後用育毛剤→睡眠の順番でかなり高確率で産後の抜け毛を改善し、髪質変化を防ぐことができます。また、産後の老化にも効果的で若返り効果が期待できます。
産後の育毛剤の選び方
産後の育毛剤は抜け毛予防になるものもあれば、抜けてから回復した髪の毛を元の状態まで正常に戻す効果があります。
そこで今回は産後の抜け毛に適した育毛剤の選び方をご紹介します。
女性ホルモンの代用がある。
女性の髪は女性ホルモンであるエストロゲンが大きく影響します。しかし、女性ホルモン治療などに使われるエストロゲン様成分には副作用のリスクがあるので赤ちゃんに害が及ぶといけません。
そこで最も安心して使えるのがイソフラボンです。豆乳や豆腐に使われる大豆に含まれているものです。
イソフラボンは植物性エストロゲンとも言われており副作用のリスクがかなり低いです。
また直接食べる訳ではないのでほぼホルモンバランスを崩すこともありません。
髪にあるエストロゲンは毛乳頭で活動しますから、直接頭皮の毛穴から浸透させた方が効果的です。
このエストロゲンの代用成分は必須です。
頭皮の栄養素を補給してくれる。
髪はエストロゲンだけで無くタンパク質、アミノ酸、ビタミン、などの栄養が複雑に混ざり合ってケラチンタンパク質になり、それが髪を作り出しています。
つまり、豊富な栄養分を含むものでないと効果が望めないのです。
血行を促進する。
髪は血液から栄養や酸素を受け育ちます。育毛剤からだけの栄養だけではやっぱり不十分なので血流を良くし髪に十分な栄養を与えてあげることが必要です。また女性ホルモンも血中から髪に送られます。
頭皮環境を整える。
産後頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。また、皮脂の分泌も少ないので髪が育ちません。髪は植物に似ており、乾いた大地からは植物は育ちませんよね?
なので頭皮を潤してあげる必要があるのです。
そのほかにも頭皮環境を整える成分で髪の成長しやすい環境に整えてあげる必要があります。
赤ちゃんのこともしっかり考えている。
一番大切なことですが、赤ちゃんにしっかり配慮されて作られてなければいけません。
特に産後脱毛症を発症する時期は授乳期とかぶるのでこの条件はマストでしょう。
産後の育毛剤にはこれくらいの機能が備わっていた方が良いです。
これらは女性の髪の毛にとても大切で関係があるものばかりです。
【まとめ】
産後の抜け毛を経験したママさんの50%は以前のような髪質に戻ることができませんが、今回の記事を実践していただければ、以前のように艶のある髪質や毛量に戻る可能性があります。
上記のことを意識して習慣化していきましょう。
できればずっと続けていけるとより若々しい髪の毛を維持することも可能です。