薄毛の原因の一つに正しいシャンプーができていないことが挙げられます。
もしかして指の爪を使ってガシガシシャンプーしてませんか?
そんなシャンプー方法では成長できる髪もうまく育たず、むしろ薄毛をよりひどくさせているかもしれません。
Contents
【美容師の教える正しいシャンプーの手順】
1 ブラッシング
クッションブラシやデンマンブラシでよくブラッシングすると頭皮や髪の汚れを浮かすことができます。
下手にクレンジングオイルを使うより頭皮に優しいのでよくブラッシングしてあげましょう。
2 プレシャン
プレシャンとはシャンプー前の流しのことです。
ここで2分くらいしっかり洗い流すと8割くらいの頭皮、髪の汚れが落ちます。
そして少量のシャンプー剤でも良く泡立つので頭皮に良いのはもちろんお財布にも優しいです。
3 シャンプーで泡立て
ショートやミディアムくらいであればプレシャンがしっかりできていれば1プッシュでも十分泡立てることが可能です。
シャンプー剤は多すぎても頭皮の負担になるので、できるだけ少なめに使うようにしましょう。
手のひらにシャンプーを伸ばし、頭部全体に塗布したら、揉みこむようにやさしく泡立てていきます。
※スタイリング剤が付いているときは1回のシャンプー泡立てでは泡が立ちづらいので、1プッシュ程度で泡立てをして一度流しましょう。
そしてもう一度泡立てをします。
4 指の腹を使ってやさしくマッサージシャンプー
シャンプーをするときは爪を使うのは絶対やめてください。
皮膚が損傷し薄毛がひどくなります。
シャンプーをするときは指の腹を使いやさしく頭部をマッサージするようにしていきます。
クイクイっと頭皮を動かすような感じでシャンプーすると良いでしょう。
5 3分くらい使ってしっかりお流し
最後シャンプーを流すお流しは一番大切です。
シャンプー剤が残ると炎症の原因となり薄毛がひどくなります。
なので、3分間ほど使いしっかり完全にシャンプー剤が落ちるまで洗い流します。
6 トリートメント
トリートメントは毛先を中心に塗布します。
間違っても根元付近につかないようにしましょう。
特に市販のものには高分子ポリマーでできたシリコンが使われているので、それが皮膚につくと皮膚呼吸ができなくなったり、炎症の原因になります。
できれば、ヒアルロン酸やコラーゲンなど天然成分のものを使うようにしましょう。
7 タオルドライとドライヤードライ
タオルでしっかり地肌と髪を拭き、水分をとります。
これで水分が6割程度とれるのであとはドライヤーを根元を中心に乾かします。美容業界では8割ドライが髪の水分量として理想的とされています。
【シャンプー方法も大切ですがシャンプー選びが薄毛の方にはもっと大切!】
シャンプーを選ぶとき価格や香りや宣伝効果で良さそうだから選んでいる。といった基準で選んでしまいがちですが、実はシャンプー選びがしっかりできていないと、頭皮トラブルはもちろん、将来老化の原因にもなってしまいます。
特に安価なシャンプーは刺激が強いので頭皮がたるみ、髪質もうねりや乾燥を伴いダメージが大きく薄毛の進行も早まってしまいます。
【シャンプーとは本来何をするもの?】
本来シャンプーは髪ではなく頭皮を綺麗にするものです。
でもテレビcmなどの影響で髪に焦点が当てられていますが実はそうではないんですね。
シャンプーが日常的になったのは昭和40年代からなので比較的歴史は浅いです。
丁度その頃から肌荒れなどもクローズアップされるようになりました。
これはシャンプーに含まれる洗浄力や防腐剤が原因なのです。
一説にはシャンプーがない時代のほうが現代人よりも髪がしっかりしていたという話もあります。
【現代人に多いシャンプーによる頭皮トラブル】
今ではシャンプーを日常的に使わないという人はものすごく稀で、年齢関係なく毎日シャンプーをしています。
シャンプーに含まれる洗浄成分は界面活性剤と呼び食器用洗剤などにも使われています。
界面活性剤とは水で落としきれない油汚れを落とす成分で安価なシャンプーにはラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムが使われています。
注目して欲しいのは「硫酸」という部分です。
硫酸は人の命にも関わる劇薬ですが、安価なシャンプーの界面活性剤は石油から生成されており生成の時使われているのが硫酸なのです。
もちろん人体に害のない程度に使われていますが、それでも刺激は強めです。
毎日良かれと思って使い続けることで、その硫酸系成分が皮膚の奥に蓄積し肌荒れや皮膚の老化を招きます。
ちなみにラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムの悪いところは
1 浸透力が強い
皮膚の奥まで浸透するので皮脂腺や汗腺、常在菌、最悪皮膚内にあるコラーゲン17型を洗い切ってしまうリスクがあります。
皮脂や汗は常在菌を介し保湿成分になる大切なものです。
コラーゲン17型は髪の成分になるものでこれが不足すると髪の乾燥、ダメージ、最悪抜け毛の原因になります。
2 洗浄力が強い
落とす力が強すぎます。
また硫酸の刺激もありアトピーなどの発症リスクを高めます。
北里大学病院の皮膚科医が出版している「シャンプーを止めると髪が増える」という書籍にもこのリスクを懸念している内容があるので時間があるときに読んでみてください。
【美容師が教える正しいシャンプーの選び方】
1 洗浄成分
基本硫酸がつくもの以外ならなんでも良いのですが、美容室などでよく使われるのはアミノ酸系が多いです。アミノ酸系は天然のヤシの実から抽出された界面活性剤で肌との相性が良いです。
また、石鹸系もありますが肌質がアルカリ性に偏るためお手入れがめんどくさいです。専門的な知識があれば良いのですが一般にはあまりオススメではないです。
2 防腐剤
防腐剤に含まれる成分にパラベンというものがあります。
しかし、パラベンは頭皮に必要な常在菌を一掃しさらにはデメリットとしてマラセチア菌だけが生き残るという悪循環を発生させます。
マラセチア菌は脂漏性皮膚炎の発症原因となります。
とはいえ、防腐剤は品質保持に必要なのでアルコールやエタノールを少量含んでいるものが良いでしょう。
3 シリコン
シリコンは髪に被膜をはり手触りや見た目の艶感を補う成分です。ただしこちらも石油からできているものなので肌に良いというわけではありません。
先にも話してますがシャンプーは地肌を綺麗にするものなので、正直シリコンはいらないです。
ただし、シャンプー後のトリートメントは必要になります。
4 ノンシリコン
ノンシリコンはシリコンが入っていないシャンプーです。
シリコンが毛穴に詰まると抜け毛の原因となるということから一時期注目されましたが、ノンシリコンシャンプーを使ってみると思っていたよりも髪がバサバサになったという方が多いです。
でも、その後のトリートメントでしっかりアフターケアしてあげればノンシリコンシャンプーは地肌の健康には良いです。
5 保湿成分
シリコン以外にも保湿成分は沢山ありますが、シャンプーにコラーゲンやアミノ酸などが含まれていると、髪の手触りもよく、またこれらは天然成分なので頭皮の健康にも良いです。
6 アミノ酸
洗浄成分にアミノ酸が使われているものが良いですが、アミノ酸は髪のケラチンたんぱく質の補助成分にもなるのでアミノ酸を含むシャンプーは良いです。
7 タンパク質
髪の主成分はタンパク質で、それが亜鉛や様々な栄養素と混ざり合いケラチンたんぱく質になります。
シャンプーでここまで求めなくても良いですが、できれば含まれていたほうが良いですね。
中にはケラチンたんぱく質配合のシャンプー剤も販売していたりします。
【まとめ】
シャンプーはその方法も大切ですが、シャンプー選びもとても大切なのです。
シャンプーとは地肌を綺麗にするものです。
髪の毛の香りや潤いなどを中心にシャンプー選びをしていると肝心の地肌が弱ってしまい、薄毛をひどくさせてしまいます。
正しいシャンプーを選び正しいシャンプーの仕方で地肌を洗うことが薄毛を予防し地肌が健康になることで自然と髪も健康になります。