産後、シャンプーをしてごっそりと手に絡む抜け毛をみてショックを受けた方も多いのではないでしょうか?
排水口は恐怖ですよね・・・。
あるいは育児雑誌や先輩ママさんの話を聞いて抜け毛の心配をしている妊婦さんもいらっしゃるかと思います。
そんなあなたに、産後の抜け毛はいつまで続くのか、その原因と対策をお伝えしたいと思います!
Contents
産後の抜け毛って?普通の抜け毛と違うの?
産後の抜け毛って普通の抜け毛とどう違うのでしょうか。
産後に起こる抜け毛は加齢によるものとは抜けてしまう原因が違うんです。
また、産後の抜け毛は一時的に量も多く、ごっそりと抜けることがあります。
加齢による抜け毛ではいっぺんにここまで抜けることはありません。
ひどい人だと、帽子なしでは外出できないほど抜けることもあるようです。
ですが、産後しばらくして落ち着いてくると抜け毛がピタっとおさまるのが産後の抜け毛の特徴です。
産後の抜け毛の原因は?
産後抜け毛の原因は主に4つ。
・ホルモンバランスの乱れ
・ストレス
・栄養不足
・寝不足
です。
順番に詳しく説明していきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
産後の抜け毛の一番の原因が女性ホルモンの乱れです。
女性ホルモンには「プロゲステロン」と「エストロゲン」の2種類あります。
妊娠していない状態ではこの2つが2週間毎に交互に優位な働きをしています。
でも妊娠すると、「プロゲステロン」だけが優位に働いてしまうんです。
出産が終わると元に戻るのですが、元に戻る過程で「エストロゲン」が急激に増えるため、身体がそれについていけなくて、ホルモンが乱れてしまいます。
ホルモンが乱れると身体のあちこちに支障をきたしてしまい、そのひとつが産後の抜け毛です。
また、「エストロゲン」は毛髪の成長を促す働きもあるので、妊娠中に抜けるはずだった毛が一気に抜ける、とも考えられています。
慣れない育児でのストレス
慣れない育児によるストレスは計り知れませんよね。
育児にも慣れていないのに、生活サイクルも乱され・・・。
思うように休めないといった身体的なストレスに、「どうして泣いてるんだろう?」といった育児不安による精神的ストレス。
ストレスのない育児なんて聞いたことがないほど、出産したら誰しもが受けるストレス。
ストレスを受けると視床下部がそれに対応するのに忙しく、女性ホルモンの分泌を後回しにしてしまいます。
結果、エストロゲンが減少して毛髪の成長が遅れてしまうのです。
栄養不足(母乳にとられる)
母乳育児をしていると、赤ちゃんに栄養を与えるため、最優先で母乳に栄養がいきます。
するとお母さんへの栄養は後回しになってしまいます。
髪の毛や爪など、末端のものは真っ先に栄養供給がストップしてしまいます。
髪の毛がパサパサになったりするのはもちろん、髪の毛が生え変わるサイクルにも影響を及ぼし、抜け毛が増えてしまうのです。
寝不足
産後は2時間置きに母乳やミルクをあげ、さらにおむつや夜泣きなど、お母さんは寝ている暇がありませんよね・・・。
赤ちゃんを育てていると何ヶ月も慢性的な寝不足が続いてしまいます。
寝不足になると消化吸収の機能も低下し、髪に必要な栄養の吸収も悪くなります。
また、きちんと睡眠が取れていないと交感神経と副交感神経のバランスも崩れ、自律神経も乱れてしまいます。
自律神経が乱れると女性ホルモンも減少してしまい、抜け毛の原因となります。
産後の抜け毛始まりと終わり
産後の抜け毛の原因がわかったところで、いつ始まるのか?
そして終わりはあるのか・・・。
気になりますよね。
はじまり
始まる時期に個人差はありますが、産後2〜3ヶ月に抜け毛が気になり始めた、という人が多いようです。
終わり
こちらも個人さんがありますが、産後半年〜一年で抜け毛の時期が終わり、生え始めてくるようです。
もし1年過ぎても変化がない、もしくはまだ抜けている、という方は一度病院で診察してもらうことをおすすめします。
ピーク
産後3ヶ月〜半年が抜け毛のピークのようです。
人によってはピークがなく、ずっと大量に抜け続けていた人や、産後4ヶ月でで抜け毛がなくなった人もいますから、これも個人差があります。
産後の抜け毛予防にできること
では、産後の抜け毛予防にできることはあるのでしょうか。
4つの対処方をお伝えします。
栄養を摂る
産後は母乳や寝不足、体力の回復に、とたくさんの栄養が必要になります。
睡眠不足で食欲がなかったり、母乳をあげていると喉が乾くため、水分ばかり摂ってしまったりと栄養が不足しがちなのもまた、産後なのです。
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質です。
食事でタンパク質を補うようにしましょう。
おすすめは、鶏のささみ、アジやイワシなどの青魚、チーズなどの乳製品、そして豆乳や豆腐などの大豆製品です。
休養を摂る
身体が疲れていると、いろいろな機能がうまく働かなくなります。
消化不良になったり、髪の毛に栄養を送る機能の低下も起こります。
また、休養をとることで、産後抜け毛の原因となる、ストレスの値も低くなります。
抜け毛は身体が出しているサインです。
赤ちゃんのお世話を誰か身近な人に変わってもらったり、自治体の制度を利用したりして、休養をしっかり取りましょう。
シャンプーを変える
産後は頭皮も敏感になっていてとてもデリケートです。
そのため、いつも使っていたシャンプーが合わなくなってしまうこともあります。
いつものシャンプーが刺激に感じたりしたときは肌に優しいシャンプーに変えてみましょう。
頭皮に負担のないシャンプーに変えることで、抜け毛予防に繋がります。
また、洗髪の仕方にも注意が必要です。
いつも以上にデリケートな地肌を傷つけないように指の腹を使って、優しくマッサージするように洗うように心がけましょう。
シャンプーが残ったままになっているのも抜け毛の原因となります。
流し残しのないようによくすすぎましょう。
マッサージをする
マッサージをして血行をよくすることは抜け毛予防に効果があります。
時間が取れたら、ヘッドスパなどに行ってもいいですし、自宅でヘアオイル、ヘアトニック、育毛剤などを使ってマッサージしてもいいですね。
赤ちゃんを育てている中で、なかなかそんな時間が取れない方でも、週に一回ほんの5分程度でいいんです。
ゆっくりとお風呂に浸かりながらマッサージするだけでも違います。
心身ともにリラックスすると抜け毛予防にも効果が期待できます。
気になる人は病院へ
抜け毛の量がすごく多い人、なかなかおさまらない人、どうしても抜け毛が気になる人は病院へ行って相談してみましょう。
産後の抜け毛は
・産婦人科
・母乳外来
・皮膚科
・心療内科
・AGA専門クリニック
などで診察してもらうといいでしょう。
内服薬で治療する方法も多く行われているので、母乳をあげている人はその旨をお医者さんに伝えるように注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
産後の抜け毛には色んな原因があるんですね。
そして、通常であれば1年以内には抜け毛がおさまってきます。
栄養、睡眠を摂り、シャンプーを肌に優しいものに変える、マッサージをしてリラックス。
いっぺんには無理でもできることから、試してみてください。
産後を過ぎても、これらの予防法は抜け毛に効果がありますので、ぜひ続けて行きたい習慣ですね。