女性の薄毛

女性がよく使用する鎮痛剤で薄毛に?!

みなさんは頭が痛い時、生理痛で動けない時、どうしていますか?
薬局で手軽に買うことのできる解熱鎮痛剤を使用する方も多いのではないでしょうか。

頭痛、生理痛、歯痛や解熱したい時などにも気軽に服用している鎮痛剤。
その鎮痛剤が薄毛の原因になってしまうことをご存知でしょうか。

今回は鎮痛剤がなぜ薄毛の原因となってしまうのか、その原因と対策をお伝えしていきます。

鎮痛剤の種類

現在、解熱鎮痛剤として処方されたり、ドラッグストアで購入できるもののほとんどは「非ステロイド性消炎鎮痛剤」といわれているものになります。

アセトアミノフェン系
ロキソプロフェン系
イブプロフェン系
アスピリン系
イソプロピルアンチピリン系
セレコキシブ系

など色んな種類があります。

鎮痛剤のCMなどで耳にしたことのある成分もあるのではないでしょうか。
これらの鎮痛剤はどんな仕組みで解熱したり、痛みを和らげる効果があるのでしょうか。

鎮痛剤の仕組み

この非ステロイド性消炎鎮痛剤はコックス(シクロオキシゲナーゼ)という酵素の働きを防ぐことで痛みを緩和したり、熱を下げたりする仕組みになっています。

鎮痛剤の副作用

鎮痛剤の副作用には「抜け毛」や「薄毛」はありません。
ですが、直接ではなくても副作用が薄毛、抜け毛の原因になっていることがあります。

鎮痛剤の副作用と、それがなぜ抜け毛、薄毛の原因になってしまうのかと説明していきたいと思います。

腎機能の低下

腎臓の主な役割は
赤血球を作る
老廃物を排出、濾過する
血圧を調整する

などの働きがあります。
この腎機能が低下してしまうと、赤血球が減少し貧血になります。
貧血になると血中の酸素濃度も低下し、頭皮に必要な酸素が運ばれなくなります。

その結果、抜け毛につながってしまうのです。

そして、腎臓は血液のろ過装置です。
必要な栄養は取り込み、いらない老廃物は外に出す。
この働きが悪くなると、老廃物が排出されず血中に溜まっていき、ドロドロの血液になってしまいます。

すると、頭皮や髪の毛に必要な栄養素が届かないので、抜け毛、薄毛の原因となってしまうのです。

胃粘膜障害

鎮痛剤を飲んで胃が痛くなった、という経験がある方も多いと思います。
病院では鎮痛剤と一緒に胃粘膜を保護する薬も処方してくれる場合がありますよね。

これは鎮痛剤が胃粘膜を荒らしてしまうからなんです。
胃の粘膜が荒れてしまうと、食欲不振はもちろん、必要な栄養が吸収されません。

結果、髪の毛や頭皮に必要な栄養も足りなくなってしまいます。

発疹・湿疹

鎮痛剤を飲むと肌荒れする、という方もいると思います。
顔の肌が荒れているということは頭皮も荒れています。

鎮痛剤には副作用で発疹が起こるものもあり、かゆみを伴ったりする場合もあります。
かゆみが起こり、それを掻いてしまうと頭皮が傷つき、抜け毛の原因になります。

また、発疹や湿疹が原因で脱毛する場合もあります。

食欲不振

食欲不振になると、必要な栄養が足りなくなります。
私達の身体は生命維持に直接関わりのある部分へ最優先で栄養を届けます。

髪の毛、皮膚、爪といった末端組織は最後の後回しにされてしまうのです。
これは生きるために仕方のないことなのですが、髪の毛や頭皮への栄養が届かないということは抜け毛の原因にもなり、薄毛につながってしまうのです。

口内炎

鎮痛剤で口内炎になるという副作用も報告されています。
口内炎ができていると、食事も思うように摂れません。つまり、栄養不足になってしまいます。

そして口内炎ができるとストレスが溜まってしまいます。
直接的ではないですが、口内炎も抜け毛や薄毛の原因になりうるのです。

眠気

「眠いな」とぼーっとしている時、血圧は低い傾向にあります。
起きて活動的な時は血圧も上昇し、たくさんの血液を元気に送り出そうとしています。
しかし、寝ている時眠い時、安静時などは血圧も低めになり、血液を送り出すポンプもゆったりとした作業になります。

夜寝ている時はそれが必要なのですが、起きている時もポンプが静かだと必要な栄養素が頭皮や髪の毛に運ばれなくなってしまいます。

結果、抜け毛や薄毛が増えてしまうのです。

貧血

鎮静剤の副作用として貧血が起こる場合があります。

貧血になると髪の毛を生成する毛母細胞の働きが抑制されます。
髪の毛は毛母細胞が細胞分裂を繰り返しながら作られます。

その働きが抑制されるということは髪の毛が作られないということで薄毛の原因になってしまうのです。それどころか、生えている髪の毛も細くなってしまい、ボリュームも減ってしまいます。

そして貧血で頭皮の乾燥も招きます。
頭皮を潤わせるコラーゲンは鉄分がないと生成されず、頭皮は潤いが失われ、乾燥してしまいます。

頭皮の乾燥によってターンオーバーも乱れ、抜け毛が増えやすくなってしまいます。

東洋医学の考えでは髪の毛は「血のあまり」と言われています。
まさに言葉の通り、余った血から作られるということです。

たくさんの血液があれば、心臓などの重要な臓器に行き渡った余りが髪の毛にも使われます。しかし、血液が足りなければ髪の毛の分の「あまり」が出ず、髪の毛や頭皮まで行き渡ることができなくなります。

血行不良

鎮痛剤によって、血行不良になるとも言われています。
血行不良は抜け毛、薄毛の天敵です。

血液の流れによって、必要な栄養、酸素が届かなくなるということは抜け毛が増えやすくなるということになります。

鎮痛剤による薄毛への対策

薄毛、抜け毛の原因になってしまうかもしれない鎮痛剤。
でも、痛い時、辛い時に飲まずに我慢するのも避けたいですよね。

鎮痛剤を何回か飲んだからと行ってすぐに薄毛になるわけではありません。
容量、用法を守って、頻度も押さえれば大丈夫です。

鎮痛剤依存症に?!

鎮痛剤は週に4回の使用で依存性が高まると言われています。
風邪をひいたりするとそのくらい飲んでしまうこともありますよね。

でも、風邪が治り飲まなくなれば問題はありません。
頭痛などで常用してしまうと依存してしまう可能性も高くなります。

また、鎮痛剤の頻繁な使用が頭痛を引き起こしてしまうことがあります。
週に4回以上服用することが続いている場合は依存、もしくは鎮痛剤では治らない他の病気が考えられます。

すみやかに医師の相談を受けましょう。

鎮痛剤を減らすコツ

痛みを我慢するのは辛い、でも鎮痛剤を減らしたい、という方のために「鎮痛剤を減らすコツ」をお伝えします。

痛みの原因にはいくつか種類がありますが、頭痛の場合偏頭痛なら冷やす、緊張性頭痛なら温めてあげると痛みが緩和します。

また、生理痛も腹部や腰を温めることで緩和します。
歯痛の場合は冷やしてみてください。

完全に鎮痛剤を断つのではなく頻度を減らして上手に付き合っていくことが大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一見関係なさそうな鎮痛剤ですが、抜け毛、薄毛の原因となることがわかりました。
薄毛だけではなく、常用には色々な危険も伴いますので継続した服用は避け、医師の判断を仰ぐようにしてください。

しかし、痛みを我慢するのもストレスになり薄毛の原因になってしまいます。使用方法を守り、鎮痛剤以外の方法で痛みを緩和しつつ、上手に鎮痛剤と付き合っていくことで薄毛対策をしていただけたらと思います。