「パーマをかける際に使用する薬剤の、あの鼻をつくような匂いがどうしても苦手」という理由から、パーマをかけることにためらいを感じている方も実は多いのではないでしょうか。
そんな方には、匂いや髪へのダメージが少ないオーガニックパーマがおすすめです。
そこで今回は、オーガニックパーマの特徴やメリット、またオーガニックカラーについて詳しく見ていきたいと思います。
Contents
パーマ剤の独特の匂いの原因は?
パーマ剤のあの独特の嫌な匂いは、配合されているアンモニアが原因となっています。
ほとんどのパーマ剤やカラーリング剤に含まれているアンモニアは、髪のキューティクルを開いて内側に薬剤を入れるためには必要不可欠です。
しかしアンモニアには独特の匂いがあり、またパーマがかけ終わった後にも髪に匂いが残るため、苦手だという方も多く見られます。
またパーマ剤の多くはアルカリ性の薬剤であり、髪を膨張させて開いたキューティクルの間から還元剤を浸透させることで、パーマをかける仕組みとなっています。
しかしアルカリ剤には髪にダメージを与え、傷みやすくなってしまうというデメリットもあります。
このパーマの匂いや髪の痛みへの対策として、今注目されているのがオーガニックパーマです。
オーガニックパーマのメリットとは?
オーガニックパーマは、いくつかあるパーマの種類のひとつです。
オーガニックパーマに使用する薬剤は化学物質の使用を最小限に抑え、その代わりにその成分の9割以上がオーガニックエッセンスやアロエエキス、海藻エキスやローズマリーエキスなどの自然由来成分などでできています。
また一般的なパーマで使用されている薬剤ではなく、あまり匂いのないトリートメント効果のある薬剤を使用しているため、パーマをかけた際の独特の匂いによる不快感を軽減し、さらに髪への負担を減らすことが可能となっています。
ですから髪の傷みが気になり、パーマを控えていたという方にもおすすめです。
またシャンプー後には、ドライヤーで乾かすだけで髪がフワフワになるため、髪が扱いやすくスタイリングしやすいというメリットもあります。
オーガニックパーマに向いている方とは?
オーガニックパーマは、パーマ剤での髪へのダメージできるだけ抑え、また自然由来の髪に優しい成分でパーマをかけたい方におすすめです。
さらに敏感肌でなるべく頭皮に刺激を与えたくないという方にも最適であると言えるでしょう。
オーガニックパーマをかける頻度はどれぐらい?
髪質などにより異なりますが、オーガニックパーマをかける間隔はだいたい2~3ヶ月ほど開けるといいでしょう。
またパーマの持ちが比較的いいという方は、半年に一度ぐらいでもOKですよ。
ただし特に女性の場合は、体調が悪い時や生理のときなどには頭皮のトラブルが起きやすくなるため、パーマをかけるのはなるべく避けるようにしてくださいね。
オーガニックカラーもおすすめ
オーガニックカラーは髪にあまり負担をかけないパーマ方法ですが、同様になるべく髪に優しい方法でヘアカラーしたいという方には、オーガニックカラーがおすすめとなっています。
オーガニックカラーとは、ローズマリーやカミツレ、セージやタイムなどの天然由来のエキス、またオーガニック成分を配合したカラー剤を使用したヘアカラーの方法のことを言います。
オーガニック成分には、カラーによる頭皮への刺激を抑える働きがあり、さらにはカラー剤の浸透を助けてくれる成分や、髪に潤いやツヤを与えるエキスなども配合されています。
その他の特徴としては、頭皮への刺激や匂いが少ないこと、動物由来の成分やシリコン、香料を使用していないことなどが挙げられます。
オーガニックカラーのメリットやデメリットとは?
以下では、オーガニックカラーのメリットやデメリットなどについて、詳しく見ていきます。
オーガニックカラーのメリット
オーガニックカラーも含め、多くのヘアカラーは1剤と2剤を使用して行います。
実はオーガニックカラーは2剤については一般的なヘアカラーとほとんど同じ成分のものを使いますが、1剤には従来のヘアカラーのような石油合成成分ではなく、ハーブエキスやオリーブオイルなどの植物由来成分のオイルを使用しています。
ですからカラーを行うと髪に潤いとツヤを与えることができ、さらに乾燥しトラブルを起こしがちな頭皮環境を整える効果も期待できます。
オーガニックカラーのデメリット
オーガニックカラーは実はハイトーンに対応していません。そのため髪を明るい色に染めたいという方には不向きであると言えるでしょう。
またオーガニックカラーにも人工色素のジアミンが使われているため、アレルギーがある方も使用することができません。
ただしノンジアミンのオーガニックカラーもあるため、それを使用すればアレルギーの方でもヘアカラーできる可能性があります。
オーガニックカラーは白髪染めもできる?
美容院で白髪を染めても、数週間すると根元から再び白髪が生えてきてしまいますよね。
白髪は加齢やストレスなどの影響により、髪のメラニン色素が不足することが原因となり生えてくるため、ある程度は仕方がないことであると言えるでしょう。
しかし実は白髪には、黒い髪よりも太くてハリがあるというよい点もあるため、最近ではあえて白髪を染めず、自然なグレイヘアを楽しんでいる方も男女問わず増えています。
しかし白髪には普通のカラー剤を使うとうまく染まらず、逆に白髪用のカラー剤を使うと色が入りすぎてしまうというデメリットもあります。
ですから近年は、白髪でも発色がよくうまく染めることができる白髪染めや、植物由来のエッセンスオイルなども使用し、嫌な匂いのしない薬剤なども開発されています。
またこうした薬剤を使用する場合は、まず頭皮環境を整えておくとより高い効果が期待できるとも言われています。
ですからオーガニックカラーで白髪染めをする場合には、シャンプーで頭皮の汚れをしっかり取り除き、また頭皮の血行を改善しておくことも大切であると言えるでしょう。
頭皮マッサージもおすすめ
頭皮は元々は柔らかく厚みがありますが、年齢を重ねることにより頭皮もハリを失い、徐々にたるんできます。
すると頭皮が引っ張られるため血行が悪くなり、さらに毛穴の変形により髪がうねりやすくなってしまいます。
顔の周りの髪はクセ毛になりやすいのは、この頭皮のたるみによる毛穴の変形が原因であると言われています。
そんな頭皮の環境を改善し血行を促すためには、頭皮のマッサージがおすすめです。
マッサージすることで頭皮の血行がアップすることはもちろん、硬くなった頭皮を柔らかくして髪の成長に必要な酸素や栄養を毛根にしっかり届けることで、薄毛や抜け毛の予防にもつながります。
さらに顔のリフトアップや肩こり、頭痛などにも効果が期待でき、リフレッシュできるためストレス解消もできるなど、頭皮マッサージにはさまざまなメリットがあります。
まとめ
今回はオーガニックパーマの特徴やメリット、またオーガニックカラーと一般的なカラーの違いなどについて詳しく見てきました。
髪の痛みが気になるという方や、敏感肌であるという理由などからパーマをかける際にあまり頭皮や髪に負担をかけずトラブルを避けたいという方には、ここでご紹介した方法がおすすめです。
もしそれでも不安があるという方は、一度美容室で相談してみるのもいいかもしれませんね。