女性の薄毛

海に入るとなぜ髪に悪いの?薄毛女性の『夏の悩み解決策』をご紹介

海水浴やサーフィン、ダイビングなどで夏などに海に入った後に、髪がきしみ痛んでしまったという経験のある方も多いと思います。

ではなぜ海に入ると、なぜ髪にさまざまな悪影響を与えてしまうのでしょうか。

実はそこには海水や塩素の持つ特性や、夏の強い紫外線などが大きく関わっています。

そこでここでは、海水やプールの塩素の髪への影響や、解決策などについてご説明をしていきたいと思います。

 毎年夏になると髪の傷みに悩まされているという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

なぜ海に入ると髪に悪いの?

海水にはその80%を占める塩化ナトリウムの他にも、塩化マグネシウムや硫酸マグネシウム、硫酸カルシウムや塩化カリウムなど多くの成分が含まれています。

塩化マグネシウムには、髪の主な成分であるケラチンを固めてしまう性質があるため、髪がキシキシする原因となってしまいます。

また海水が髪についてもそのまま洗い流さずに放置していたり、シャンプーしてもまだ成分が髪に残っていたりすると、海水に含まれているプランクトンや雑菌が頭皮や毛穴で増えてしまうため、頭皮の酸化が起こり、切れ毛や抜け毛を引き起こす場合があります。

さらに硫酸マグネシウムや硫酸カルシウムには硫酸が含まれているため、髪へ悪影響を与え、髪を傷める原因となります。

しかも日差しが強い海辺に長時間いると、多くの紫外線を浴びることにより髪のキューティクルがはがれて痛みやすい状態となるため、注意が必要です。

海水の塩分は髪の乾燥の引き金に

海水の多くを占めている塩化ナトリウム、つまり塩分が髪に付着すると髪のパサつきや乾燥の原因となります。

海水の塩分濃度は約3.5%であるのに対し、人間の体液の塩分濃度は約0.9%であると言われています。

そのため髪だけ塩分濃度が高くなるため、体は自然とその濃度を一定に保とうとします。

髪は水分を放出して濃度調整をしようとするため、髪が乾燥しやすくなってしまいます。

ですから海水浴などで海に入った後は、できるだけ早くシャワーなどで髪についた塩分を洗い流すことがとても大切です。

プールの塩素にも要注意

海水による髪へのダメージと同じく、プールにおいては塩素による髪や頭皮へのダメージが考えられるため注意が必要です。

プールでは、水の中で雑菌が繁殖するのを防ぐために塩素が使われています。

実は塩素にはタンパク質に付着しやすいという特質があるため、塩素が髪についてしまうことでキューティクルが剥がれ、さらに髪の内部にまで浸透してメラニン色素を壊してしまう可能性があります。

そのため髪の保湿成分が流出してしまったり、さらに塩素独自の漂白作用もあるため髪に悪影響を与えると言われています。

さらに塩素は海水とは違い、シャワーで洗い流すだけでは落としきることができません。

そのためプールから上がった後は、すぐにシャンプーをして髪についた塩素をしっかりと洗い流す必要があります。

また長時間濡れた状態でいることなどからくる髪や頭皮へのダメージが考えられるため、できるだけ早く乾かすこともとても重要です。

夏の髪を守るための対策とは?

夏には海水やプール、また紫外線などの影響により、髪がきしんだりパサついたりと、さまざまな悩みが生じます。

そこでここでは、夏場のさまざまな脅威から髪を守るための対策をご紹介していきたいと思います。

パラソルや帽子をかぶるなどして紫外線対策をしよう

近年は以前に比べ地上に降り注ぐ紫外線の量は増え続けていると言われており、たとえ海に入らなくても、海の照り返しなどでかなり多くの紫外線を浴びていると考えていた方がいいでしょう。

海などで髪や頭皮に降り注いだ紫外線は、髪の主成分であるアミノ酸のシスティンが持つタンパク質結合を分解しまうため、髪の表面を保護する役割を担っているキューティクルが剥がれやすい状態となり、髪にダメージを与えてしまいます。

ですから海から上がっている時には、夏の強烈な日差を防ぐためにパラソルの下にいるなど紫外線対策をしっかり行いましょう。

またUVスプレーなどで紫外線対策を行うのも効果的です。

ちなみに日焼け止めスプレーは外出前から使用し、肌の日焼け止めをこまめに塗り直すのと同じように、髪にも2〜3時間おきにスプレーし直すと効果を持続させることができます。

髪や頭皮に汗をかいたり水に濡れたりした場合は、タオルで拭いてからスプレーし直すようにするといいでしょう。

なお効果を長続きさせたいからといって、髪にかけすぎたりするのはかえって髪を傷める原因となる場合もあるため、商品ごとの用量をしっかり守って使うようにしてください。

あまり髪や頭皮に近づけすぎず、全体的にまんべんなくかけるのがポイントです。

また海に入る前に、椿油や洗い流さないトリートメントなどで髪をコーティングしておくと、髪を紫外線だけではなく海水や塩素によるダメージからある程度守ることができます。

上がったらなるべく早く髪を洗い流そう

髪が海水の塩分やプールの塩素に浸かっている時間が長ければ長いほど、どうしても傷みやすい状態となってしまいます。

ですからできるだけ早くシャワーでしっかり洗い流し、シャンプーを行うようにしましょう。

また海やプールに入った後は髪が非常にデリケートな状態となっているため、刺激の強いシャンプーを使用するとさらに髪を傷めてしまう可能性があります。

ですから低刺激のアミノ酸系や植物系など、髪に優しい成分が多く含まれているシャンプーを使うことをおすすめします。

ちなみにノンシリコンシャンプーを使用すると髪同士の摩擦が起こりやすくなり、ダメージが進行してしまう原因になってしまいます。

ノンシリコンシャンプーはできるだけ使用を避けるようにしほうが良いでしょう。

シリコン製スイムキャップをかぶろう

海に入る場合にも、プールと同様にシリコン製のスイムキャップをかぶるのがおすすめです。

また髪の長い方は、髪をまとめてアップにして帽子の中に入れておくと海水や塩素からのダメージを防ぐことができます。

なお帽子をかぶる前に、あらかじめ髪をアップにするなどまとめて帽子の中に入れておくと、さらにダメージを軽減することが可能です。

スキンケア対策ももちろん大切

海など紫外線の強い場所では、髪への対策はもちろんですが、肌ケアもとても重要です。

長時間紫外線に当たると肌にダメージを及ぼし、シワやシミの原因となってしまいます。

ですから日焼け止めをしっかり塗り、耳や首の後ろなど自分からは見えない部分にも忘れずに塗るようにしましょう。

日焼け止めにはさまざまなタイプがありますが、特に日差しが強い時期にはSPF値やPA値の高い商品を選ぶようにしましょう。

さらに海やプールに入る際には、防水性が高く落ちにくいクリームタイプの商品を使用したり、こまめに日焼け止めを塗りなおすことで、高い効果を長続きさせることができますよ。

まとめ

今回は海水やプールの水が髪に与える影響や、その対策などについて詳しく見てきました。

また特に夏場は水に対する対策だけではなく、強く降り注ぐ紫外線についての対策を行うことも非常に重要です。

パラソルや帽子、または日焼け止めスプレーなどをうまく利用してぜひ正しい対策を行い、大切な髪を海水の塩分やプールの塩素、また紫外線による影響から守るようにしましょう。

また当然ながら、肌のケアもしっかりと行うことも大切ですね。