女性の薄毛

女性の抜け毛は即薄毛!?正常な抜け毛と危険な抜け毛の違いとは?

「今日もこんなに抜けたけど、このままだと私の頭って禿げるのでは…?」

抜け毛があるたびに、このように悩む方は多いと思います。

確かに抜け毛が多いと先が不安になりますよね。

しかし、だからと言ってそのまま薄毛になり禿げてしまうのかと言えば、そうではない場合もあります。

では、どのような抜け毛だと薄毛にならないのでしょうか。

今回は安心できる正常な抜け毛と、心配な危険な抜け毛の違いについてお伝えします。

それぞれの抜け毛になる理由についてもお伝えしていますので、最近抜け毛が多くて気になる方は、ぜひ参考にしてください。

正常な抜け毛はどんな時に多い?

正常な抜け毛があるのは、洗髪時やブラッシング時に多いです。

洗髪時にはシャンプーをしているときやお湯ですすぐときに、頭皮を刺激しますので髪の毛が抜けやすくなります。

また、シャンプー時とブラッシング時の両方に言えることですが、すでに抜けている髪の毛に髪が絡んでいっしょに抜け落ちることがあります。

これらの場合には、髪の毛が自然に抜け落ちているのですから不安になる必要はありません。

ただ、シャンプー時に爪を立てたり、強すぎる力で洗ったり、ブラッシング時で髪を引っ張ったりすることには注意しましょう。

私もつい汚れをしっかり落とそうとしてゴシゴシと強い力をかけたり、かゆみがあると爪を立てたりします。

ブラッシング時には、絡んだ髪の毛をキュッと引っ張ったりすることもあります。

しかし、これは頭皮を傷つけて皮脂膜を取ってしまい、保護膜を失くしてしまいます。

すると、頭皮が荒れますので余計な抜け毛を増やしてしまうのです。

そのため正常な抜け毛が多いシャンプー時とブラッシング時には、余計な抜け毛を増やさないためにも、頭皮を優しく扱い丁寧なヘアケアをすることが大切です。

正常な1日の抜け毛本数とは?

 

通常1日に抜ける正常な抜け毛本数は、50~100本程度です。

日本人の髪の毛は基本的に約10万本と言われていますので、正常な抜け毛本数は10万本の約0.1%となります。

とはいえ、いくら正常な抜け毛本数でも、排水溝に溜まった抜け毛や床に落ちている抜け毛がゴッソリあれば気になりますね。

私も抜け毛が排水溝に溜まっていると、それを拾い上げては「またこんなに抜けて…」とため息をついています。

特に私の場合には髪が長いため、ショートカットの女性と比べると抜け毛の量が多く感じるのです。

しかし、1日に抜ける本数が50~100本程度と分かっていれば、何となく安心しませんか?

髪の量には個人差がありますので、毛量が多い方は通常の本数以上抜けることがありますが、心配になる異常な抜け毛本数は200本以上です。

そのため200本未満であれば、抜け毛があるからと言って大きく悩む必要はないということになります。

正常な抜け毛はなぜ起こる? 

抜け毛は誰にでもあるものですが、そもそもなぜ髪の毛は抜けるのでしょうか。

髪の毛は育っては抜け、また育っては抜け、ということを繰り返しながら成長していきます。

このような髪の成長のサイクルをヘアサイクルと言いますが、抜け毛はヘアサイクルと大きく関係しているのです。

ヘアサイクルには、「成長期」→「退行期」→「休止期」という3つの過程があります。

<成長期>

3~6年程度の期間の中で、髪の毛が毛乳頭から生まれて成長していく期間です。

ところが髪の毛が成長してしまうと、古い毛は成長した毛に押し出されて簡単に抜けてしまいます。

そして新しい髪の毛は、太く長く成長していきます。

<退行期>

髪の毛は毛母細胞での細胞分裂により生まれますが、退行期には細胞分裂をしません。

期間は2~3週間でこの間には髪の毛は伸びることがなく、毛根が毛乳頭から離れて頭皮上へと移っていきます。

<休止期>

成長期、退行期を経ると髪の毛の動きは数ヶ月の休止期間に入ります。

そして休止期間が終わってしまうと、成長期を迎える前として毛乳頭が新しく作られて髪の毛の成長が始まります。

この期間には毛乳頭から離れた髪の毛が、新しく生まれてくる髪の毛に押されて自然に抜け落ちます。

このような経過で抜け毛は起こりますので、抜け毛があるからと言って不安になることはありません。

危険な抜け毛とは?

これまで抜け毛には正常な抜け毛もありますとお伝えしてきましたが、実は危険な抜け毛もあります。

ヘアサイクルが乱れると、抜け毛が通常よりも増えてしまい危険な抜け毛を引き起こしてしまうのですが、危険な抜け毛とはいったいどのような状態なのでしょうか。

ここでは危険な抜け毛の毛根の状態と毛の状態についてお伝えしていきますので、参考にしてください。

危険な抜け毛の毛根の状態

危険な抜け毛の毛根の状態には4つの特徴があります。

以下のような毛根の場合には、注意したほうがよい抜け毛ですので、このような状態がないかを十分に確認しておきましょう。

・毛根が黒く、膨らみが小さい
栄養不足が原因で、成長しきれずに抜けてしまった毛です。

・毛根が尖っている、または歪んでいる
ヘアサイクルの乱れで毛根が壊れている毛です。

・毛根の先に細い毛がある
ヘアサイクルの乱れにより、新しい毛も一緒に抜けてしまった毛です。

・毛根にべたべたした感触や白い塊が付いている
頭皮環境が悪く、皮脂と一緒に抜けてしまった毛です。

危険な抜け毛の毛の状態

危険な抜け毛の毛の状態には2つの特徴があります。

自分の抜け毛が以下のようになっていないかどうか、十分に確認してみましょう。

もし同じような状態なら、注意が必要な抜け毛です。

・毛先が細く、毛が短くなっている抜け毛
ヘアサイクルの乱れにより、髪が成長しきれずに抜けてしまった毛です。

・ハリがなく、か細く弱々しい抜け毛
栄養が行き渡らずに、成長しきれていない抜け毛です。

危険な抜け毛はなぜ引き起こる?

危険な抜け毛はなるべく引き起こさないように、注意したいものですが自分でも気が付かない理由で抜け毛を引き起こすことがあります。

そこでここでは、「危険な抜け毛がなぜ引き起こるのか」ということをお伝えしていきます。

危険な抜け毛の元となるヘアサイクルの乱れや栄養不足、頭皮環境の悪化などもそれぞれに引き起こる理由がありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンは、ハリやツヤ、コシのある髪の成長を促したり、抜け毛を抑えたり、髪の寿命を延ばす作用があります。

ところがホルモンバランスが乱れると、これらの作用が滞ってしまい危険な抜け毛を引き起こしてしまいます。

睡眠不足

危険な抜け毛を引き起こす原因には、睡眠不足もあります。

睡眠中は成長ホルモンが分泌されて髪の毛の成長に関わりますが、質の良い睡眠がとれなかった場合、成長ホルモンは分泌されにくいです。

成長ホルモンが十分に分泌されなければ、髪の成長も滞りますので危険な抜け毛を引き起こすことになります。

食生活の乱れ

危険な抜け毛は食生活の乱れによっても引き起こります。

髪の毛に特に必要な栄養素はたんぱく質、ビタミン、ミネラルです。

たんぱく質は髪の毛のほとんどがケラチンというたんぱく質でできているため髪の毛の元となります。

ビタミンは頭皮の代謝を活性化させ、血流を促進させて髪の毛へ栄養を行き渡らせる働きがあります。

ミネラルは特に亜鉛が大切です。

なぜなら髪の毛のたんぱく質を作るサポートをするからです。

そのためこれらの栄養素が不足すると、髪の毛の成長は滞り危険な抜け毛が引き起こる可能性が高くなります。

ストレス

人はストレスを感じると、緊張状態になる交感神経が優位になります。

すると私たちをリラックス状態にする副交感神経とのバランスが乱れてしまい、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。

自律神経の乱れは、血行不良を引き起こす要因。

血行不良を引き起こすと頭皮に栄養が行き渡らずに、髪の毛は栄養不足になってしまうのです。

そのため成長が滞り、危険な抜け毛が引き起こります。

頭皮環境の悪化

頭皮の乾燥や汚れは頭皮環境の悪化を招きますが、この状態はヘアサイクルの乱れを引き起こします。

つまりヘアサイクルが短くなるのですが、そうなると髪は十分に成長できなくなりますので危険な抜け毛を引き起こすことになります。

抜け毛が多いと感じたら?

 
抜け毛は女性にとって、薄毛への不安を招く大きな要因ですが、ヘアサイクルが正常であれば多少の抜け毛は免れません。

とはいえ、なるべくなら大切な髪の毛に抜けてほしくはありませんよね。

だからこそ抜け毛を防ぐために、生活習慣の乱れを引き起こすことなく、毎日を過ごすことが大事です。

ただ、もし危険な抜け毛を引き起こして「抜け毛が多いな」と感じることがあれば、そのときには原因となることを思い起こしてみましょう。

原因への対処をすることで、危険な抜け毛を抑えることが期待できます。