運動が身体に良いと分かっていても、日々時間に追われて1日が終わり、特別何か運動を行っている人は少ないかもしれません。
しかも現代はエレベーターやエスカレーターが普及し、階段を使用する人が少なくなっていますし、電車やバスや車を利用することで、歩くという行為自体が減っています。
便利さが増すごとに、意識して身体を動かすようにしないと、人間はどんどん運動不足になっていきます。
運動不足になると筋肉が硬くなり、血流が悪くなっていきます。
髪の元となる栄養は血液によって運ばれるため、血行が悪いと充分な栄養が頭皮の毛根に行き渡らず、健康な髪を育てることができなくなります。そうすると、抜け毛や薄毛の原因を作ってしまいます。
ただ、注意が必要なのは、やみくもに運動をしていれば育毛効果に繋がるわけではないということです。
実は運動はやりすぎると逆に抜け毛を進行させてしまう場合もあるんです。
では、運動はやりすぎてもやらなすぎても抜け毛に繋がるということですよね。
そこで今回は、運動で抜け毛が予防できるということと、運動が髪に与える影響のメリットとデメリットをお伝えしていきましょう。
Contents
運動で抜け毛を予防できる?
最近は女性にも増えてきた抜け毛や薄毛の問題ですが、その原因の1つとして血行不良があります。
女性は冷え性の人も多く、血行不良になりがちです。
そのため、普段からあまり身体を動かす機会がないと、体力が低下して体内の酸素量が減り、基礎代謝も低下することで血流が悪くなります。
血流不足は抜け毛の原因になるため、女性の場合は特に基礎代謝を上げて血液の流れを良くすることが大切になっていきます。
ではここでは、運動が抜け毛予防について説明していきましょう。
運動不足は抜け毛の原因
世の中が便利な発展を遂げるとともに、人間は歩行する機会が減ってきています。
駅の階段を使っていると分かりますが、エスカレーターやエレベーターは、健康な人でも並んでまでも使う人が多いです。
ただそんな中でも、普段の運動不足を補うためにジョギングや筋トレをしているといった女性もいます。
また、ヨガやストレッチをして身体の筋肉を伸ばしたり、血流を促したりしている人も少なくありません。
そうはいっても、時間に追われる現代人にとっては、やはりまだまだ運動不足の人も多いのが現状でしょう。
運動をしないまま、カロリーの高い食生活を続けていると、肥満だけでなく内臓にも影響がでてきて病気にもかかりやすくなります。
運動不足で筋力が低下していると、体内に充分なエネルギーを蓄えて消費することができなくなり、代謝が下がっていくんです。
また、運動不足で筋肉が固まって血行不良になると、細胞が活性化されずに老化の進行も早めます。
結局は運動不足からくる血行不良によって、頭皮に栄養が運ばれない状況では、抜け毛の原因になっていくだけなんです。
運動が髪に与える影響を解説
運動をすることは、身体の健康にも髪の健康にもとても良いことですが、無理に行うと逆にストレスになって悪影響になる場合もあります。
運動が苦手な人がいきなりハードな運動を行うと、身体を痛めてしまう場合もありますし、続かずに諦めてしまう場合もあります。
なによりも嫌々やることはストレスにしかなりません。
ストレスは交感神経が優位なり、血管を収縮してしまうため、抜け毛の原因になってしまいます。
そのため、薄毛や抜け毛に良いからといって、何でもいいからとやみくもに運動をすればいいというわけではないのです。
ではここでは、運動をすることで髪に与えるメリットとデメリットを解説していきましょう。
運動のメリットとデメリット
では運動のメリットとデメリットをお伝えしていきましょう。
【メリット】
まず、身体を動かすことで血行を促進して抜け毛の予防になるのは、有酸素運動です。
有酸素運動は、身体だけでなく精神的な健康にもよいため、ストレスを抱えやすい人にも良い効果となるでしょう。
そのため、適度に身体を動かすことで代謝を上げ、血流が促進されると育毛効果に繋がります。
【デメリット】
身体に負荷がかかる筋トレや無酸素運動は、男性ホルモンのテストステロンを増やしてしまうため、抜け毛の進行に繋がります。
テストステロンは5αリダクターゼがと結びつくと、ジヒドロテストステロンという抜け毛のリスクを高める原因物質になってしまうんです。
そのため、いくら運動が良いといっても、身体の負担になる激しい運動は抜け毛や薄毛の原因になるため、避けるようにした方が良いでしょう。
育毛に良い運動
では、育毛効果に良い適度な有酸素運動とはどういった内容のものかというと、歩くことです。
日常の中で、今までエレベーターやエスカレーターを使用していたところを、常に階段を使うようにするだけでも違ってきます。
普段階段を使い慣れていない人は、それだけで最初は息切れをして疲れを感じるでしょう。
それだけ運動量が足りていないということです。
また、お風呂上りなど身体の筋肉がほぐれて柔らかくなっているときに、ストレッチやヨガを始めると良いでしょう。
呼吸を意識しながら無理のない姿勢から筋肉伸ばしていくことができます。
ヨガやストレッチは身体の曲げ伸ばしよりも呼吸がとても大切です。
体内に酸素を上手に取り入れることで、効果の現れが違ってきます。
そして身体を動かすことに慣れてきたら、ウォーキングを習慣にしていくと良いでしょう。
自分に課せる目標などを厳しくすると逆にストレスになりますので、ゆるいルールを作って、快適な範囲内から少しずつ習慣にしていくようにしてください。
最初から張り切って毎日のウォーキング時間を定めてしまうと、体調やその人の日程などでできなかったとき、挫折しやすくなってしまいます。
継続することが大切ですので、無理なく習慣にしていきまよう。
継続することで少しずつ心肺機能も代謝も上がっていき、抜け毛予防と育毛効果に繋げていくことができます。
特に女性の冷え性は下半身を鍛えることで血流が良くなり、血行も改善されますので、歩くことはおススメです。
運動だけでは抜け毛は改善しきれない
運動の内容によっては、髪に良い影響となったり、悪い影響となったりすることをお伝えしてきました。
ただ、抜け毛が気になるからといって、運動だけをしていても効果は思うように出てくれないでしょう。
確かに運動をした方が血行は良くなり、毛根にも栄養が行き届きやすくなりますが、それだけでは髪を作ることはできないのです。
運動不足を解消していくことと同時に、生活習慣や食生活を見直すことも大切です。
抜け毛の原因は1つではありませんが、血行を促進して血流が良くなっても、食生活が乱れていて必要な栄養が摂取できていないと、頭皮に運ばれる栄養自体がなく、髪を生成することができません。
そのため、血行を促進する運動を取り入れると同時に、食事の内容も見直して、偏った食事をしている場合はバランスの良い食事を摂取するようにしていきましょう。
まとめ
今回は、運動で抜け毛を予防できるということと、運動が髪に与える影響とメリットとデメリットを解説しました。
運動不足は血流を悪くするため、髪に栄養が行き届かなくなり、抜け毛の原因になります。
そのため、薄毛や抜け毛が気になる人で運動不足の人は、可能な範囲から身体を動かす習慣をつけていくと良いでしょう。
無理な目標は逆にストレスになります。
そのため、ゆるく快適に身体を動かしていける内容で継続することを目標にしてください。
継続することで代謝や心肺機能が上がります。
すると、血行が良くなり育毛効果に繋がります。
ただ、血液循環が良くなっても運ぶ栄養が不足していると髪を作ることができません。
そのため、運動と同時に食事も改善して、しっかりと抜け毛予防に繋げていくようにすると良いでしょう。