近年、スーパーやカフェで様々な種類が見られるようになった『〇〇ミルク』
牛乳と豆乳なら知っているんだけど…という方は大勢だと思いますが、オーツミルクやアーモンドミルクなど、CMでも頻繁に見られるようになり興味がある方も増えているのではないでしょうか。
抜け毛や薄毛が気になりだして、どうにかしてこの状況から解放されたい。
髪の毛に良いことなら何かやってみたい。
毎日そんな気持ちでいる方は少なくないでしょう。
それぞれのミルクにはどの様な特徴があるのでしょう。
そしてそのミルクは美しい髪を作る為の栄養素を含んでいるのでしょうか。
〇〇ミルクをご紹介
まずは、皆さんの良く知っているミルクから順に、改めて見直したいと思います。
牛乳
脂肪分・ミネラルを抜いたり、逆に鉄分などを加えたものもあり、それぞれの基準に沿って7種類に分かれます。
基本的にカルシウムやたんぱく質、ビタミン、ミネラルに大差は無く、脂肪分の差が大きいようです。
「牛乳といえばカルシウム」と考える方は多いでしょう。
カルシウムはミネラルの一つです。
カルシウムが足りなくなるとイライラするといいますが、不足すると脳の働きが低下してストレスを感じやすくなると考えられています。
頭皮の毛細血管までしっかりと栄養が行き届かなくなり、結果髪の栄養不足になることにも繋がります。
カルシウムは骨だけでなく、回りまわって髪にも大切な栄養素だったのです。
豆乳
豆乳と聞くと、イソフラボンと連想するでしょうか。
出産や加齢によって嫌でも女性はホルモンに振り回されることになります。
抜け毛は女性ホルモンが減少することも要因の一つだとされていますから、女性ホルモンと同じような働きを見せるイソフラボンが良いと言われているのです。
ですが逆を突けば、ホルモンバランスを崩す可能性もありますので過剰摂取は禁物です。
カルシウムやたんぱく質、ビタミンB群、鉄分・亜鉛のミネラルも含まれています。
ですが、それら身体に必要な栄養分の吸収を阻害する作用も豆乳は持ち合わせているのです。
そんな情報が出回り、よりミネラルの吸収を促進させるよう考えられた『豆乳ヨーグルト』も出てきています。
なんでも摂り過ぎが良くないのは当然です。
自分に合うものを選択する為に、幅広い情報を取り入れることは必要ですね。
市販の加工されている調整豆乳は、砂糖や添加物が入っているのが気になるところ。
無調整豆乳の方が断然おすすめですが、飲みづらければ自分で甘味料(エリスリトールなど今は便利なものがありますね)を入れる、砂糖を入れるなど調整してみるのもひとつです。
アーモンドミルク
アーモンドミルクはビタミンEが豊富でアンチエイジング効果が期待されます。
アーモンドミルクの脂肪酸は不飽和脂肪酸なので、ビタミンEの吸収も促進され一石二鳥です。
たんぱく質はそれほど含まれませんので、髪の為を考えると他の食事でたんぱく質を補う必要があります。
更に、市販のアーモンドミルクは砂糖を添加している場合があります。
無添加もありますので糖質を気にする方は確認が必要です。
最近は鉄分やポリフェノールをプラスした商品もあるようなので、選べるバリエーションが増えて消費者には嬉しいですね。
ライスミルク
玄米から作ったものなので、ビタミンB群やミネラルが豊富に含まれています。
米から連想するように、炭水化物(=糖質+食物繊維)が多いのですが、そこからつくられるでんぷんはレジスタントスターチであると言われています。
レジスタントスターチは糖質を腸内で吸収させない効果があるとされています。
つまり、血糖値の急上昇を抑え頭皮への血流改善にも繋がると考えられるでしょう。
もちろん、ライスミルクを飲みながら高糖質・高脂質なものを食べていたらプラスマイナスゼロになってしまうのかもしれません。
ライスミルクには、セレン(セレニウム)という微量ミネラルが含まれています。
この成分はビタミンEと一緒に抗酸化物質として働きます。
一方で、セレン単独での過剰摂取が抜け毛を促進させるという情報もあります。
こういった情報には敏感になる方も多いでしょう。
セレンは本来体内では作られない成分ですが不足することはほぼ無いそうです。
血中に全く無くなっては問題になりますが、摂り過ぎにはくれぐれも気を付けましょう。
セレンだけに着目せず、その他ビタミン・亜鉛・鉄分などが含まれていることもお忘れなく。
オーツミルク
オーツミルクのオーツは”オーツ麦(オートミール)”です。
食物繊維が豊富で、製品によりけりですがビタミンやミネラルが添加されているものの方がより美しい髪の為にも有効的でしょう。
たんぱく質はあまり多くありません。
脂肪酸のほとんどが不飽和脂肪酸なこともあり、腸の働きが良くなることが期待されます。
オーツ本来の甘さがあり砂糖が入っていない商品も多いようですが、オイルの添加があるので原材料が気になる方はチェックする必要があります。
こちらも、ライスミルク同様レジスタントスターチ・セレンを含むとされます。
なぜ今、〇〇ミルク?
最近なぜこのような色々な種類のミルクが売られるようになってきたのでしょうか。
まず一つは、体質的に牛乳が飲めない方やヴィーガン(動物性のものを摂取しない主義)の方が牛乳の代わりに飲む、もしくは料理に使えるというメリットです。
もう一つは、レジスタントスターチという言葉が出てきたように植物性ミルクは低GIとされています。
つまり、糖質の吸収を抑え血糖値の上昇を緩やかにできるということです。
近年、糖質制限やケトジェニックという言葉も知られてきているように、糖質というのは健康を考えるうえで重要なキーワードなのです。
砂糖自体が悪者なのではありません。
豊かになった今の時代、摂り過ぎることが肥満・糖化にも繋がると言われています。
毛細血管が老化し血液の巡りが悪くなることは頭皮への栄養を送ることの妨げにもなります。
過剰な糖質は体内で使いきれない分が体脂肪として蓄えられます。過剰に摂取してしまうことが問題なのです。
植物性ミルクは環境にいい?
牛さんや豚さん、家畜の排せつ物の不適切な処理により、悪臭・水質汚染などの問題が起きているのだと農林水産省のホームページにも載っているのだから驚きました。
更には、牛のゲップで出るメタンが問題になっていたり。
ただスーパーでお肉を買って食べているだけだと、その部分までは見えてきませんね。
そんなことから、海外だけでなく今や日本でも環境負荷の少ない植物性ミルクの需要が増えているのです。
必ずしも家畜が悪いのではなく、早期に対処する必要があるということです。
まとめ
植物性ミルクはダイエットにも用いられるようですが、どんな栄養素も極端に足りなくなると抜け毛にも繋がると考えられます。
特に【たんぱく質・ミネラル・ビタミン】は重要視しましょう。
身体に良さそうな飲み物も飲み過ぎてしまっては勿体ないのです。
抜け毛薄毛に悩んでいる方。
「いつもこれだから」「昔からこうしてきたから」「これが習慣だから」と動いていませんか?
『いつも通り』で髪の毛が抜けているなら、どこか見直す必要があるのかもしれません。
今回は様々なミルクについて紹介しましたが、海外からは色々な商品・サービスが次々に進出してきています。
それは、とても便利で豊かになったからこその『環境の変化』『体質の変化』など、様々なニーズに合わせた時代の流れなのでしょう。
あれが良い、これが悪いの様々な意見の中で、自分の為にメリットをうまく活用していけるものを選びたいですね。