髪を育てていくと、薄毛に悩まずに済むようになります。
人間の髪は、抜ける量と育つ量が均衡が取れていれば、薄くなることはないからです。
そのためにも、髪を育てる力である栄養を送るための新陳代謝が重要となるため、改善策を考えていかなければいけません。
人間の生命活動に欠かせない新陳代謝
人間の髪が成長するためには、ヘアサイクルが重要な意味を持ちます。
成長する時期があり、だんだんと力が衰え蓄える時期に入ると髪が自然と抜けるのです。
このサイクルがうまく機能している間は、1日抜け毛が多かったとしても、ちゃんとバランスが取れて薄毛になったりはしません。
畑に栄養を与えて作物が育つように髪はサイクルを持っているわけですが、成長するための栄養がなければ、育つものも育たないのです。
髪にとっての栄養は、頭皮に数多く通っている毛細血管から受け取ります。
毛細血管の中に血液が流れていきますが、体の各所に酸素とともに栄養を運んで来てくれるからです。
同時に発生した老廃物を持って行ってくれるため、健全な状態が保てます。
ここで重要になるのが新陳代謝です。
新陳代謝とは普段からよく聞くような言葉ではありますが、自分の体の中でどのように働いているのかはわかりにくいでしょう。
そもそも新陳代謝とは、古い細胞が新しく生まれ変わるための流れです。
細胞は古くなると死滅していきます。
この細胞ばかりになれば体を維持できなくなるため、新たな細胞を分裂させて誕生させなければいけません。
この細胞分裂にも限界が存在するため、生物には寿命があるといえるのです。
新陳代謝が活発であれば、髪もしっかりと育っていきます。
髪の毛母細胞が細胞分裂して生み出している体の一部です。
そのため新陳代謝が活発となれば、新たな髪も生み出しやすくなります。
新陳代謝が進んでいくと、それだけエネルギーを使わなければいけません。
何もなしに車が走らないのと同じで、エネルギー源があって初めて新陳代謝が行われます。
この時に燃料を消費するのと同じで、熱が発生するのです。
体温にもつながりますが、冷え性が起こりやすい人は新陳代謝が活発ではない特徴を持っています。
肩こりやむくみが目立つ人は、それだけ薄毛になるリスクも高いといっていいでしょう。
細胞分裂にも限界があるように、新陳代謝は年齢を重ねるごとに衰えていきます。
体が太りやすくなってしまうのも、新陳代謝の衰えのひとつです。
髪が薄くなるというところにもつながりますが、出来る限り新陳代謝をアップさせることが髪を育てる力になるのは間違いありません。
新陳代謝のリズムとヘアサイクル
新陳代謝が活発化するというのは、エネルギーの消費につながります。
髪にとってのエネルギーは栄養素であり、血液から受け取って活発に新陳代謝が行われれば、髪は必然的に伸びていくのです。
ただ伸びるだけではありません。
栄養を使ってしっかりとした成長を見せるため、ハリやコシのある美しい髪が出来上がります。
新陳代謝のリズムが悪い時期にはヘアサイクルにも乱れが生じ、抜け落ちる髪が増えます。
季節的な部分で新陳代謝が鈍るだけでも、抜け毛が目立ったりするのです。
体温との関係も強く現れてくるため、温かな時期の方が活発化します。
気温が下がると体の動きが鈍くなるというのも、新陳代謝のリズムに影響しているといえるでしょう。
実際に新陳代謝は、若い頃の方が活発化していきます。
いろいろと成長させなければ将来的に問題があると体が判断している部分があげられますが、すべて解明されているわけではありません。
新陳代謝には個人差も現れてきます。
まだまだ分からないことが多い人間の体ではありますが、少なくとも活性化させなければ、髪は育っていかないのです。
飲み物で新陳代謝の改善
新陳代謝をどのようにアップさせるのかが重要なポイントですが、人間の体には栄養が必要であり、熱を作り出す過程が関わってきます。
油をみるとわかりますが、温度が下がれば固まってしまうでしょう。
温度を上げれば液状化していくため、人間の体も温めてあげる必要が出てきます。
その上で、エネルギーを運ぶための血液がサラサラでなければいけません。
ドロドロの血液になると、毛細血管など細いところには強い力をかけなければいけなくなります。
その分血圧の上昇をするため、健康な状態ではなくなるのです。
水分を摂取するという意味では、飲み物を中心にしていく必要があるでしょう。
水のまま飲むというのも重要な方法ではありますが、新陳代謝という部分で目を向けると、さまざまな栄養素を有効的に活用するべきだというポイントに行き着きます。
アンチエイジングという点でも注目されるようになったカテキンは、緑茶に多く含まれている成分です。
抗酸化作用を持っているため体が錆びにくくなり、脂肪の燃焼にも役立ってくれます。
緑茶にはカフェインが含まれており、自立神経が刺激されやすいのは間違いありません。
そこで、カフェインが含まれていないルイボスティーなどを利用するのも良いでしょう。
このカフェインは、中枢神経を刺激するため、新陳代謝が上がるのも確かです。
この観点から見ればコーヒーを飲むというのも方法ですが、大量に飲んだりするのではなくある程度量を決めておく必要があります。
筋肉をつけて有酸素運動をする
栄養を摂取するだけではなく、血液の流れを良くする必要もあるでしょう。
血液を送り出すためには体の筋肉が必要です。
筋肉がエネルギーを作り、血液を送り出すポンプの役割をしてくれます。
筋肉量が下がるとその部分だけ血液が送られにくくなり、熱の発生も下がるため、新陳代謝が下がるのです。
筋トレや有酸素運動が新陳代謝に影響を与えるのは間違いありません。
女性にとって、冷え性が天敵になるのも、実は筋肉量の少ないためです。
有酸素運動がダイエットに注目されるようになりましたが、筋肉を作るための運動ではありません。
筋肉を有効的に発達させるためには、無酸素運動である筋トレの方が有効です。
だからといって、少々筋トレをしたから筋肉隆々の体つきになったりするわけではありません。
これは大きな勘違いなのです。
毎日スクワットをしたりしながら筋肉をつけ、その上で有酸素運動を行えば、血液の循環効率は飛躍的に伸びてきます。
そのぶんだけ新陳代謝も向上するため、両方の運動を取り入れていくのが大切です。
これがダイエットの基本的な理念でもあるので理解が必要でしょう。
お風呂で体を温める
体を温めるということでは、熱を与えるのも大切です。
生活の中で体に熱を与えられる瞬間はそこまで多くありませんが、芯まで温められるのがお風呂なのは確かです。
最近ではシャワーばかりという人も増えましたが、全身の血行を高めるためには半身浴で入浴するのが良いでしょう。
少しぬるめのお湯に長く浸かっていると、体の芯から温まります。
これによりゆっくりと新陳代謝を高められるため、血行が促進していくのです。
お風呂に入ることで清潔になり、髪の育成に効果をあげられるのはよく知られていますが、体を温めるという効果も見逃してはいけません。
ゆったりとした時間を過ごすだけでもストレスなど身体にかかる負担が減るため、入浴する習慣をつけたほうがいいでしょう。
まとめ
人間の体は新陳代謝という細胞分裂で支えられています。
新陳代謝が限界を迎えれば、生物の死が訪れるのです。
髪が成長できなくなったりする前に、新陳代謝を整えてあげられる環境を作れば、髪が育っていくため薄毛になる可能性を下げられるでしょう。
毎日の生活の中でできることがたくさんありますので、改めて注意を向けて改善していくべきです。