好きな食べ物は何ですか?と聞かれて、真っ先に頭に浮かぶ候補の1つはズバリ「お肉」ではないでしょうか?
飛行機の機内食でメインを聞かれる時、ビーフorフィッシュのどちらかを選ぶ際でもビーフの方が人気が高そうな気もします。
お肉と言ってももちろん、種類も様々ですからそれぞれに美味しさは異なります。
近年では焼肉やバーべキューなどで、手軽にお肉を沢山食べる機会も増えています。
みんなが大好きなお肉はパワーがつく以外にも実は、髪の毛の育成にも大切な存在なのです。
それでは、お肉が持つその効果とはどのような点にあるのか、代表的な鶏肉・豚肉・牛肉の3つに焦点を絞って見ていきましょう。
鶏肉
思い浮かべる料理と言えば、焼き鳥や、から揚げにフライドチキンが挙げられます。
幼い子供から大人といった幅広い世代で人気の鶏肉です。
近年では、パサつきが気になりあまり好まれない胸肉を使用した「サラダチキン」がダイエット中の方やアスリートにも人気のようです。
高たんぱくでありながらも低カロリーなのが大きな理由でしょうか。
さて、鶏肉にはタンパク質が豊富に含まれている訳ですが、他にもビタミンB群やトリプトファンが含まれています。
髪の毛の大半はタンパク質から形成されています。
ですから、タンパク質を多く含んでいる鶏肉は髪の毛の育成に欠かせない存在とも言えるのです。
トリプトファンも必須アミノ酸の1つなのですが、こちらは食事からのみ摂取できる成分です。
セロトニンというホルモンの生成に大きく関わっており、ストレスを和らげる為にも大切な働きを担っています。
脳内でセロトニンは作られるのですが、興味深い事に夜になるとメラトニンに変わるのです。
メラトニンは睡眠を睡眠ホルモンと呼ばれ、良質な睡眠を取るためにも欠かせません。
そしてビタミンB群ですが、皮膚や粘膜を作るために必要な存在です。
頭皮の新陳代謝を促す役割も持っています。
さらに女性でも多くの方が一度は悩んだ事がある貧血に欠かせない鉄分の不足には、レバーが効果的と聞いた事がないでしょうか?
鶏レバーには鉄分以外にも多くの栄養素が含まれています。
ビタミンはもちろんですが、亜鉛は抜け毛を防ぐ為にも欠かせません。
タンパク質を作り出すという重要な立場でもあります。
また鉄分が不足してしまうと、頭皮の酸素や栄養分が不足すると言う状況を引き起こしてしまいます。
赤血球に含まれるヘモグロビンは鉄分を利用して作られています。
このヘモグロビンが、全身に酸素を送り届ける為に必要なのです。
ですから、酸素が上手く全身に行き渡らなくなってしまうが為に貧血などの症状が現れます。
骨から出汁を取ったスープや鶏肉を煮込んだスープを見てみると、プルプルとしたコラーゲンが取れます。
コラーゲンは、タンパク質の形成する上でも大切な成分です。
高たんぱくで低カロリーな鶏肉は、まさにスーパー食材でもあると言えるでしょう。
豚肉
豚肉もまた、生姜焼きや角煮にラーメンに欠かせないチャーシューとして好まれています。
安価でもあるので、日々の献立にもよく取り入れられているように思います。
疲れを軽減する為にも、豚肉を摂取すると良いとの話を耳にした事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中でも豚肉に含まれているビタミンB1こそが、疲労回復に効果を発揮しているそうです。
ビタミンB1が不足すると糖質からエネルギーを作り出す力が低下してしまい、精神的にも肉体的にも良くない状態を招く恐れがあるのです。
エネルギーが不足すると言う事はすなわち、髪の毛に必要な細胞を作り出す状況が困難になりかねません。
髪の毛を作り出す毛母細胞の働きを鈍らせてしまうからです。
その結果、ビタミンB1を豊富に含む豚肉は欠かせない食材と言えるでしょう。
そしてビタミンB1以外にも、ビタミンB2やB6も抜け毛を防いだり皮膚を作る役割もあるので重要です。
また、ナイアシンというビタミンB3が豚肉には多く含まれています。
ナイアシンはエネルギーを生み出す上で必要なビタミンでもあります。
血行を促進させる効果も期待できるので、心臓から遠く血行不良になりがちな頭皮の血行が滞ることを回避する為にも大切なビタミンです。
カリウムや亜鉛といったミネラルが不足してしまうと、抜け毛にも繋がります。
豚肉からもミネラルが摂取できるのは嬉しいものです。
豚肉は脂身が多く、特に豚バラ肉を使った料理ですとその脂の多さに驚く事も少なくありません。
取り過ぎは当然、健康にも髪の毛にもよくありませんので気をつけた方が良いでしょう。
牛肉
ステーキに焼肉、ローストビーフと言えば牛肉以外に他なりません。
鶏肉や豚肉に比べると、少々お高めでもあるので頻繁に食卓に並ぶ機会は少なめでしょうか。
すが、あの美味しさを知ってしまうと出来ることならば常に食べたいお肉です。
牛肉はご存知の通り、レアの状態で食べる事も出来ます。
牛肉は鶏肉や豚肉とは異なり、菌が比較的少ない事が理由のようです。
タンパク質、ビタミンB群、カルニチン、カリウム、ヘム鉄などが含まれています。
中でも、牛タンには美容効果や美髪効果が期待できる成分が豊富とも言われています。
では、牛タンの持つべきパワーに少し迫ってみましょう。
牛タンは牛の舌の部分ですから、あまり取れる量は多くないようです。
少しお高めで販売されてる理由も頷けます。
牛肉と言うと、どの部位も少しカロリーが高そうなイメージがありますが、実は牛の中でカロリーが比較的低めの部位でもあるそうです。
焼肉の食材として食べられる事が多いですが、厚切りに薄切りといった切り方で味わい方も異なって感じるでしょう。
牛タンにも必須アミノ酸の1つであるパントテン酸が含まれています。
食べる時に良く、レモン汁に牛タンを付けて食べられる方もいらっしゃるでしょう。
この時、ただ単にあっさりと食べられるからといった理由なのだろうと思われがちですが、実は更なる効果が期待できるようです。
レモンに含まれるビタミンCの働きをパントテン酸が手伝ってくれるようです。
髪の毛を作り出すために必要なコラーゲンはビタミンCも大切なのです。
パントテン酸の力でビタミンCの働きが更に助けられるからです。
パントテン酸は肌トラブルの回避にも欠かせません。
またタウリンにも注目しておきましょう。
タウリンはアミノ酸の一種でもあります。
みなさんが恐らく1度は口にしたことのある栄養ドリンクにも配合されています。
栄養ドリンクと言えば、疲れや栄養補給に効果的です。
実はこのタウリン、髪の毛の修復に効果を発揮してくれるようです。
細胞活性作用の働きによって、傷んだ髪の毛の修復が期待できるのです。
まとめ
以上、3種類のお肉について紹介してきました。
改めて確認してみると、それぞれに美味しさが異なっていて食べる時に1種類だけ選ぶというのは難しく感じます。
その時の気分にも当然、気持ちは左右されますが…。
髪の毛の育成を考える上で、含まれている成分にもバラつきがあります。バランスよく摂取する事が望ましいでしょう。
甲乙つけ難い所ですが、トータル的に見ると、鶏肉は高たんぱくな上にやはり低カロリーな食材と言えそうです。
どれも食べ過ぎは良くありませんが、どれか1つとなった場合に選択すべきは鶏肉をお勧め致します。