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キレイなお肌は「和食」で作られる
和食は世界に誇れる長寿食であり、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
昭和五十年というと、野菜、大豆、魚を中心とした古来の日本食にプラスして、欧米から肉が入ってきた時期です。
それ以前の食事は、たんぱく質が不足していました。
肉がちょっと加わったことにより、バランスの取れた理想の食事になったのです。
昭和六十年以降は、逆に肉の取りすぎとなり、加工食品、ファストフード、お菓子など、それまでになかった物が加わり、和食のよさが陰を潜めるようになりました。
私たちの体は100パーセント、過去に食べた物によってできています。
髪の毛も例外ではありません。
キレイなお肌を作るには、その原材料が大切です。
私たちはもっと、昔の和食を見直さなければならないと思います。
七色の野菜を食べましょう
ビタミンA、C、Eをはじめとした、老化を遅らせる物質がたくさん発見されていますが、そのほとんどが野菜と果物に含まれています。
年を取りたくなかったら、野菜をムシャムシャ食べましょう。
健康番組で、トマトがいいと言っていたり、パプリカが取り上げられたりすると、「一体何を食べればいちばんいいの?」と疑問に思うでしょう。
正解は、「何でも食べる」のがいちばんよいのです。
色によって栄養素が分かれます。
赤(トマト、イチゴ)、オレンジ(ニンジン、カボチャ)、黄(レモン)、薄い緑(キャベツ、ハクサイ)、
濃い緑(ホウレンソウ)、青(ブドウ)、紫(ナス)。
虹を目安に、七色の食材を食べましょう。
最強の長寿食は魚と大豆
魚のアブラに含まれるEPA、DHAという成分によって、血管が柔らかくなり、頭もよくなる、というのは自明の理です。
肉を食べるようになったのに、日本では欧米よりも心筋梗塞が少ないのは、魚の食
文化だからといわれています。
しかし、EPA、DHAの目標摂取量には届いていません。
また、魚と並んで「東洋の長寿食」といわれているのが大豆です。
豆腐や納豆、豆
乳は、日々、頂きたいものです。
塩分を減らし、カルシウムを補う
塩分過多は血管の老化を早めます。
日本の一日の塩分摂取量は、欧米と比較しても
格段に多く、みそ汁、しょうゆ、漬け物がその一因と思われます。
わが家の塩分量は多いの? 適量なの?
家庭の塩分を計る簡便な方法があります。
外食をして「おいしい」と感じたら、その人の家庭の塩分量は約14グラム、「塩辛い」と感じたら7グラムといわれていま
す。
概して外食は濃い味に作られています。
それに違和感がないとすれば、日頃、塩を取りすぎている証拠です。
ここまで読んで、「外食するとのどが渇く。塩辛いと思っていた」という人は、適切な舌です。
慣れてしまうと濃い味が濃いと分からなくなるのです。
逆にいえば、徐々に塩分を減らしていけばよいのです。
イギリスでは国ぐるみで、二年かけて減塩に取り組み、成功しています。
家庭の塩分管理者は主婦です。
和食の二つめの欠点は、カルシウム不足です。
手っ取り早く取るには、毎日、牛乳をコップ一杯飲むことです。
牛乳はカルシウムの宝庫というだけでなく、必須アミノ酸がバランスよく含まれている、アミノ酸の宝庫です。
高価なサプリメントより一本のニンジン
1990年、「サプリメント」なる物が登場し、健康ブームの追い風に乗って売り上げを伸ばし、健康広告の多くを占めるようになりました。
サプリメントはあくまで補助食品であり、栄養は食事で取るのがベストですが、食
事で不足する栄養素は、取らないよりもサプリメントで取ったほうがよいのです。
ドラッグストアにずらっと並んでいるサプリメント。
一体何を取ればいいのでしょうか。
年齢、性別、生活習慣によって異なります。
お肌のアンチエイジングで重要かつ安全なのは、ビタミンCです。安価ですし、取
りすぎても尿から排出されますから、「取るべき」と考えます。
肉を食べない人は鉄欠乏になりやすいです。
鉄剤をのむか、鉄鍋を使いましょう。
鉄鍋から少しずつ溶けだしてくる鉄によって、不足分を補うのです。
IH対応の鉄鍋もあります。
閉経後の女性は骨がもろくなってくるのでビタミンDがオススメです。ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、骨を強くします。
魚が不足しがちな人は、EPAとDHAです。
これらはコレステロールの高い人への薬として用いられており、血管のアンチエイジングを考えるとオススメです。
その他、ビタミンA、ビタミンE、コエンザイムQ1、アスタキサンチン、レスベ
ラトロールなどもいいです。
一日の疲れをリセットする「眠活」
アンチエイジングの柱、である食事ときたら、次は睡眠でしょう。
良質な睡眠により、一日のストレスや疲れをリセットしたいものです。
寝つきが悪い、夜中に目が覚める、翌朝、熟睡感がない、という人が増えています。
睡眠不足は心身をむしばみます。
人生の三分の一を占める睡眠をおろそかにしてはないけません。
睡眠をいかに充実させるか。よい睡眠のための活動「眠活」は、アンチエイジングには欠かせません。
ブルーライトは悪者か?
蛍光灯や電球を買いに行くと、「昼光色」「昼白色」「電球色」なるものがあり、戸惑ったことはありませんか?
目には大きく分けて二つの機能があります。
一つは、「赤いバラ」「白い犬」など、「色や形を見分ける働き」です。
二つめは、「昼か夜かを見る働き」です。
可視光線は、波長の違いによって、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫に分けられます。
虹の七色はここからきています。
ちまたでよく聞く「ブルーライト」とは、波長の短い「青・藍・紫」の光のことです。
目はブルーライトの有無によって、昼か夜かを判断しています。
ブルーライトを見ると昼だと思い、ブルーライトを含まない光は、いくら照らされていても目は夜だと判断するのです。
昨今、ブルーライトは悪者のようにいわれていますが、本当に体に悪いのでしょうか。
日中、ブルーライトを見ることによって、メラトニンというホルモンが作られ、夜、眠たくなるのです。
熟睡するには、日中にブルーライトを浴びる必要があるので反対に、夕方以降は、極力ブルーライトを減らしていきましょう。
目がまだ昼だと錯覚するからです。寝る前に、パソコンやスマホを使いすぎるとよくないといわれるのは、この理由によります。
一日の疲れをリセット
人間は古来、日の出とともに起き、夕日を眺めて一日を終えていました。
日が高い昼ほどブルーライトが多く含まれています。
太陽が地平線に近くなるほどブルーライトがカットされるため、夕焼けは赤いのです。
日中はブルーライトを浴びて「戦闘モード」、夕方から「くつろぎモード」にシフ
トして、眠りに就く。
これが正常な体内リズムです。
ブルーライトは「善」でも「悪」でもありません。
強いていえば「昼」なのです。家の電球はくつろぎの色で快適な睡眠を得ることができます。
【まとめ】正しい食生活と眠活で美しい髪の毛を作りましょう!
いかがでしたでしょうか?
この記事では美しい髪の毛を作るために必要な「和食」と「眠活」について解説してきました。
和食は栄養バランスが整った伝統的な日本食ですので、できれば毎日の食事に取り入れて栄養を補っていきましょう。
また、睡眠も髪の毛にとって大切な日常習慣です。
寝る前に目に刺激を与えると睡眠の質が悪くなってしまいますので、電球の「色」に注目しながら睡眠に入ると質の高い睡眠を得ることができます。
美しい髪の毛を保つためには日々の生活習慣だけでなく、ヘアケアも大切ですので、毎日少しずつの積み重ねで努力していきましょう!