女性の薄毛

日本人の女性は薄毛が多い?ほかの国との比較

女性が薄毛になる理由は色々とありますが、 日本人が抱えている問題もあります。

他の国にはない生活習慣や影響が、女性の薄毛の原因となってきているものも考えられるからです。

特に現代の日本が抱える問題とともに見ていくと、女性の薄毛が多い理由と改善のポイントが見えてきます。

増えてきた女性の薄毛

日本人と言えば美しい黒髪と言われていた時代がありました。

見返り美人 を代表とするような美しい黒髪は、 日本人の女性の特徴としても捉えられていたのです。

しかし、近年の日本人女性が抱える悩みの一つとして、 薄毛が挙げられるようになりました。

以前から日本人 女性に薄毛が多かったかといえば、そうではありません。

髪を結い止めるような問題から、 牽引性の脱毛が起きることはありましたが、 現代ほど薄毛で悩む人はいなかったと言ってもいいでしょう。

そこには様々な問題が関わっています。

海外と比較して考えてみる必要もでてくるでしょう 。

戦前と大きく変化した食生活

日本人が昔と大きく変化したものの一つとして、食生活があります。

戦後日本の食生活は大きく変わったと言われているのは、安定した食料の入手が可能になったところでしょう。

戦前は、簡単に食料が手に入らず、 栄養価の低い食事だったのは確かです。

現在は何でも手に入り、栄養摂取を目的としない食べ物もたくさんあります。

嗜好品として手に入れられるものも多く、 豊かな時代となったのは間違いありません。

しかし、 本当に体のいいものを食べているのかといえば、これは正しい判断とはいえない部分を持っています。

戦前と三大栄養素の摂取量の比較があります。

一時期日本の食事は、戦前よりも栄養素を急激に増加していた時期があるのです。

ところが、現在は戦前の貧しかった時よりも栄養素が低くなりました

摂取の内容の内訳が大きく異なるのです。

実際に摂取してるエネルギーの差はそこまで大きくありません。

ほんのわずかなカロリーの差しかありませんが、三大栄養素だけを見ると、実は戦前の方が多かったのです。

さらに三大栄養素のバランスも、全く異なります。

特に薄毛に影響する部分として、 脂質の摂取量が全く違うのです。

カロリー換算した場合1 g あたり炭水化物やタンパク質は4kcalです。

しかし、脂質は1 g あたり9kcalもあるのに気づかなければいけません。

それなのにも関わらず、炭水化物の摂取量が減少し続けている状況です。

つまり、全体的なカロリーの中心となるのは脂質となってしまい、タンパク質は横ばいでも、炭水化物が大幅に減ってしまっています。

バランスよく食べてるように見えても、20歳から29歳の女性では過半数以上が脂質を大量にとっていることも事実です。

これらが現代の生活習慣病を生み出している背景とも言われており、薄毛とも大きな関連性があります。

脂質が薄毛を引き起こす理由

脂質の多い食事が薄毛に対して何が問題なのかといえば、 中性脂肪などが高まり、 血液の流れが悪くなります。

頭皮にも血液が流れにくくなり、それだけで髪の成長が衰えていくのです。

頭皮環境の悪化にもつながりますが、必要以上に皮脂が出やすくなり、毛穴にもつまります。

だんだん発毛を阻害するようになり、薄毛が進行していくのです。

脂質の多い食事は、なんらメリットが存在しません。

薄毛だけでなく、健康的な問題も抱えることになるでしょう。

現代の日本人女性の薄毛の原因の一つとして考えられるのは間違いありません。

食生活が豊かとなり、いくらでも選択肢が生まれてきたことが、こうした脂質が増えた問題点としてあげられるでしょう。

戦前は食べるものに対して、そこまでの選択肢が存在しませんでした。

それぞれで食べるものの差も大きく離れていることはなかったのです。

現在は食べるものが豊富にあり、自由に選べる時代になったからこそ、見られてしまっているような状況も生まれています。

極端なダイエットが出来たりするのも、 それだけ豊かな選択肢があると言えるでしょう。

問題はそれだけではなく栄養のバランスの悪化が薄毛などにも通じている点です。

これが日本が持つ食事の問題とも言えます。

他の先進国と比べても、かなり豊かな食生活を持つ日本では、かつてのような食事を見直す必要があるのです。

戦前と比べても、日本人女性が薄毛に悩む原因の一つとして、食事が関係している のは間違いありません。

日本と他国の薄毛の事情の違い

実際に他国の食生活と 比較してみることも大切です。

髪が薄い人が多いと言われているチェコは、 非常に野菜料理が少ないことでも知られています。

手に入りにくいという理由もありますが、 元々野菜は肉料理に対する添え物といった扱いであり、メインで食べることがありません。

さらにが味付けは塩やラードといった脂質が多く見られるというのも問題点です。

スペインも薄毛で悩む人の多い国ですが、ハンバーガーやフライドチキンといったファストフードが増えており、肥満の増加が指摘されるようになりました 。

元々1日に複数回の食事をとることで知られており、 さらに暑い国なので食事の後に休憩をよくとります。

これが肥満のもとになっていることが分かっており、 薄毛にも関係しているのは間違いありません。

同様に薄毛が多いと言われている のがドイツです。

野菜がなかなか取れない土地だった状況が影響し、保存食の文化が発達しているのが特徴です。

生野菜を食べる習慣がないのはイギリスと近いところもありますが、 温野菜もなかなか取れません。

どうしても塩分の多い食事が多く、肉食が中心となるため、薄毛が進行しやすいと言われています。

ここまでの関係でわかるのは、 やはり脂質塩分です。

この二つの摂取量が多い国は、薄毛が目立つようになります。

さらに野菜の摂取量が少なく、ビタミン類がうまく取れてないことも原因と言えるでしょう。

結果として脂質を分解するためにはビタミンが必要であり、そのビタミンを取れずじまいでは、慢性的な不足に悩まされるのです。

もちろん、血液がドロドロになりやすく、薄毛の進行もどんどんと進むことは容易に想像がつきます。

塩分が多く代謝の能力も下がりやすいため、 髪が健康的に育つ土壌がなくなってしまうのです。

薄毛の国というわけではありませんが、フランスの女性には薄毛が多いと言われています。

ふわふわな髪の毛をしているというイメージがありますが、実は入浴を嫌うことでも知られており、 頭皮環境が悪化しやすい状況です。

シャンプーをするのは1か月に1回という人も珍しくなく、お湯で流しておけば十分と考えます。

ナチュラル志向といえばそれまでですが、頭皮環境に対して無頓着であるのも確かなのです。

そしてフランス人の女性は、 薄毛になってもあまり気にしません。

この辺りの思考のプロセスの違いも、 日本人女性との差といってもいいでしょう。

フランスではウィッグなども滅多につけることがありません。

女性の薄毛自体が、 あまり注目されていないと言えるのです。

面白いのは、フランス人男性は薄毛が大嫌いです。

少しでも抜けるようになると、 病院で診察を受けたりするのは基本中の基本です。

この辺りの考え方の違いも、本当の差と言ってもいいでしょう。

まとめ

日本人の女性に薄毛が多く見られるようになってきたのは、 食生活の変化が大きな意味を持っています

特に20代の女性では、 脂質の摂りすぎには十分注意した方がいいでしょう。

ダイエットには注目するのにも関わらず、普段の食事のバランスを気にしないのはやはりナンセンスです。

薄毛になってから始めるのではなく、そうなる以前から対処していくのが大切です。