IGF−1という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
実はこのIGFー1という体からでる物質によって薄毛が改善されるという研究が進んでいます。
IGFー1とはインスリン様成長因子という意味で人の体の筋肉や骨、内蔵、皮膚、唾液などあらゆるところに存在しているアミノ酸の統合体のことを言います。
ちょっと難しいですね。
最近の研究ではこのIGFー1がアンチエイジングに大きな効果があるという報告があり加齢による薄毛への効果もその一つとなります。
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女性の薄毛は老化現象
女性の薄毛は男性の薄毛とは症状が全く違ってきます。
男性の薄毛の大半は遺伝が関係するのに対し、女性の薄毛の大半は加齢による女性ホルモンの減少が原因になっていることがほとんどです。
たとえば
・びまん性脱毛症
びまん性脱毛症とは加齢によって女性ホルモンが減ることで頭部全体のボリュームがなくなってしまう症状のことです。
ボリュームがなくなるとは髪の毛自体は残っているのですが、髪の毛1本1本が細くなりハリコシも失われた状態のことをいいます。
・女性性男性型脱毛症
女性性男性型脱毛症のことをfagaと呼びますが、この症状も加齢によって女性ホルモンが減少し女性の中の女性ホルモンと男性ホルモンとの優位性が縮まった時に発症する女性の薄毛の一つです。
びまん性脱毛症と違う点はこの薄毛の場合男性ホルモンの影響があるため生え際の後退やつむじ付近の抜け毛を伴うことがあることです。
IGFー1を増やすことで女性の薄毛を解消できる
IGFー1を増やすことでこうした女性の薄毛を改善するこおが可能だとされており薄毛専門のクリニックでもIGFー1を増やし活性化する治療が行われています。
またIGFー1がふえることで頭皮のコラーゲン量を増やしたり、天然の頭皮保湿成分である汗を積極的に改善したり、乾いた皮膚に適度な皮脂を分泌させることができます。
皮脂と汗は頭皮にある常在菌によって混ざり合い天然の保湿成分となります。
しかし人は老化とともに汗をかかなくなり(代謝が落ちる)皮脂の分泌も減ってきます(肌の潤いがなくなる)
人の髪の毛には自然な保湿成分であるコラーゲン、汗、皮脂が必要になります。
IGFー1が髪の毛にどう作用するのか
神尾の毛のもととなる毛母細胞の中の核の部分である毛乳頭細胞でIGFー1が大量につくられます。
そしてIGFー1は髪の毛の芯となる毛母細胞に吸収され髪の毛が育つ仕組みとなります。
このIGFー1は成長ホルモンの分泌によってIGFー1の分泌も促されますが、もう一つは知覚神経を刺激することでもIGFー1を促すことができることが分かっています。
薄毛に効果的なIGFー1を増やすためには
カプサイシンとイソフラボンを積極的に摂りましょう
IGFー1が増えて活性することで髪の毛の元となる毛母細胞が活性化します。
そうすると髪の毛の成長を促進したり、髪の毛の生えてくる土壌の役割の頭皮も活性化します。
そのIGF−1を増やす、活性化するにはカプサイシンとイソフラボンが効果的とされています。
カプサイシンとは
カプサイシンとは唐辛子などに含まれる辛味の成分です。
カプサイシンには知覚神経を刺激してカルシトニン遺伝子関連ペプチドという成分が放出され
効率よくIGFー1を作り出す作用があります。
イソフラボンとは
イソフラボンとは大豆などに含まれる成分でその成分は女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用があるとされています。
本来カルシトニン遺伝子関連ペプチドは女性ホルモンによって作られるものですが、イソフラボンを摂取することでもこのカルシトニン遺伝子関連ペプチドを増やすことができるのです。
成長ホルモンを多く分泌させましょう
またIGFー1の分泌が促されるのは成長ホルモンが出ている時です。
成長ホルモンは成長期を過ぎると徐々に減っていき20代半ばではほとんど分泌されなくなるとされています。
しかし、近年では成長ホルモンは運動によって分泌させることができるということが分かっています。
運動の中でも筋トレが効果的で、筋肉に負荷をかけることで夜寝ている時ダメージを受けた筋肉を修復しようと成長ホルモンの分泌が活発になります。
そのため筋トレによって成長ホルモンの分泌を促し、さらにIGFー1を生成できるわけです。
この筋トレの効果は他にも体の代謝を向上させ肌や頭皮膚のターンオーバーを促進します。
IGFー1も活性されまさにアンチエイジングにとって一石二鳥なのです。
筋トレの方法として最も効果的なのは大きな筋肉をトレーニングすることです。
大きな筋肉をトレーニングすることで成長ホルモンの分泌が小さい筋肉をトレーニングした時よりも多く分泌されます。
また大きな筋肉をトレーニングすることで大きな筋肉を稼働するための細かい筋肉も自動的に鍛えられます。
大きな筋肉とは胸筋、背筋、大臀筋、ようは胸、背中、おしりのことをいいます。
ここを積極的にトレーニングし成長ホルモンを多く分泌させましょう!
たまには毛穴汚れもきれいに落としてあげましょう
毛穴には通常のシャンプーでは落とし切れない細かい汚れや雑菌が溜まっています。
そこで週1くらいは毛穴のケアにも注目しましょう。
頭皮の毛穴の数は計り知れないほど存在します、また髪の毛も生えているためお顔の毛穴汚れをとるような方法はできません。
そこで頭皮毛穴の汚れを取るのにおすすめなのが炭酸水シャンプーです。
炭酸の細かい気泡が毛穴の奥まで入り込んで毛穴汚れをきれいに一掃してくれます。
やり方は簡単でコンビニやスーパーで炭酸水を6リットル暗い購入してきてシャンプー前に使う3リットルを先に桶の中に入れそこへ頭を30秒程度浸します。
その後シャンプーをしシャワーで頭部を流したら再び新しい炭酸水の残り3リットルを桶に入れ直し30秒ほど頭に浸します。
それで毛穴の汚れがキレに落とせます。
また炭酸シャンプーには血行を良くする作用などもあるためおすすめです。
炭酸シャンプーの注意点ですが、決して毎日はやらない様にしましょう。
炭酸の気泡は皮膚の奥血管まで届くくらい浸透性があるので毎日炭酸シャンプーをすると毛穴の奥にある毛母細胞などの重要成分まで洗い流してしまう恐れがあるからです。
ですから炭酸シャンプーは週1くらいの頻度で十分です。
IGFー1のそのほかの効果
・うつ病などの改善
IGFー1には神経細胞の改善も効果が認められています。
身近な神経細胞の影響する症状はうつ病や認知症なのですが、IGFー1が活性化することでうつ病や認知症などの脳神経細胞の症状が改善されたという報告があります。
・ビタミン群の作用補佐
またIGFー1はビタミンなど抗酸作用の密度を上げる作用や粘膜を保護する作用、心臓の動きを高める作用があります。
・血圧降下作用
IGFー1には血圧を下げる作用があります。血圧が高いと脳溢血や心筋梗塞などのリスクがありますがIGFー1が活性化することで血管を拡張させ血流をスムーズに促します。
・ナチュラルキラー細胞の活性
ナチュラルキラー細胞とはインフルエンザなど外部からのウイルスに対して体を守るための防護細胞です。
この細胞は白血球の中に存在する免疫細胞ですが、IGFー1にはこのナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあります。
まとめ
IGFー1は近年ではかなり研究が進んでおりその効果も実証されています。
つまりIGFー1は薄毛改善だけに留まらず人の健康そのものも改善してくれる成分なのです。