髪は体の一部で体の中で作られていきます。
自然に生えてくるからと思いがちですが、健康な状態でなければ美しい髪は作れません。
そのためにも、普段の生活に注意して、健康な状態を保てるようにしなければいけないでしょう。
頭皮ケアから始まる
美しい髪を作るための生活習慣は、ある程度を意識的に行っていかなければいけません。
将来、薄毛の悩みを作り出してしまう可能性も出てくるため、どんな所にポイントを置くのか意識しておく必要が出てきます。
薄毛になってから後悔しても、そうそうリカバリーできるものではありません。
生活習慣を起因とする場合、薄毛の状態を改善するためにも時間がかかるからです。
生活習慣としてまず重要なのは、頭皮のケアに繋がるかどうかにかかります。
頭皮のケアをしていないと、髪を作り出す環境が出来上がらないからです。
髪を作り出すための条件として、毛穴が詰まったり乾燥していないことが重要で、炎症を防ぐ意味合いを持っています。
その上で、血液が循環しやすくなるように、頭皮が柔らかく清潔な状態でなければいけません。
このような条件が揃ってくれば、髪を作り出すための毛母細胞の活性化にもつながるため、美しい髪が出来上がるようになるのです。
頭皮ケアのためには、頭を洗う・乾かすという一連の流れがポイントになります。
シャンプーは頭皮を洗い、ドライヤーで頭皮を乾かし、余計な水分を残さないのが大切です。
だからといって、乾燥してしまうような状況にしてはいけません。
髪を洗いすぎると、頭皮の脂がなくなってしまい、逆に乾燥を招くからです。
乾燥するだけならまだしも、頭皮は失った皮脂を補おうとするため、さらに脂っぽい状態ができてしまいます。
この皮脂が雑菌の繁殖を招き、炎症を起こす可能性もあるのです。
これでは逆効果になるため、1日1回適当に洗う習慣をつけましょう。
頭皮をしっかりと乾燥させる理由は、生乾きの状態を作らないためです。
頭皮には雑菌が色々と存在していますが、濡れた状態が続くと、繁殖しやすい条件をそろえてしまいます。
湿度だけではなく温度も高い状態のまま維持してしまうと、炎症を起こすほど雑菌が繁殖してしまうのです。
この雑菌は嫌な臭いを発することもあり、不潔な状態を作り上げてしまいます。
予防策として、しっかりと乾燥させなければいけません。
頭皮よりも髪を中心に洗ってしまうのは、摩擦の力によってキューティクルがはがれ落ちてしまう可能性が出てきます。
これではせっかくの美しい髪を作る習慣も台無しになってしまうのです。
そうならない為にも、頭皮を洗うという感覚で洗わないといけません。
バランスを考えた食習慣
生活習慣の大事なポイントになるのが食習慣です。
髪が体の中で作られる以上、食べ物のバランスをしっかりと取らなければいけません。
重要になるのが、髪の三大栄養素と言われるタンパク質、ミネラル、ビタミンです。
どれかが欠けているだけでも美しい髪は作れません。
バランスを考えた習慣を身につけなければいけないのです。
このような食習慣を考える上で重要なのは、何かの食材にこだわり続ける危険性です。
ある食材が髪に良いとされると、そこに集中しやすいのは誰でも変わりません。
これが髪を育てるのではなく、様々な栄養が相乗効果によって働いているのを理解しておかなければいけないでしょう。
タンパク質に関しても良質なものを摂取するようにし、ミネラルやビタミンのバランスをとるのが大切です。
実際に簡単なことではありませんが、できるだけ多くの食材を摂り入れるようにするしか対策はありません。
その中で特定の食材に注目し、栄養素のバランスをとっていく必要があるのです。
例えば肉や卵は重要で、大豆も注目されるようになりました。
ビタミンで言えば緑黄色野菜は当然のことで、あさりやキノコ類も豊富に含んでいます。
ミネラルはもっと摂りにくい部分があり、亜鉛が有名ではありますが、牡蠣や豚レバーなどを毎食摂れるようなものではありません。
納豆などにも含まれていますが、1日の食生活の中でうまく含めていく必要があるでしょう。
ここで目指すべき食事は、脂質をあまり摂りすぎず、血液の流れも良くなるように考えていかなければいけません。
外食はできるだけ控え、日本食を中心にするのがいいでしょう。
塩分も抑えられるのが日本食のいいところで、魚をはじめ様々な食品を摂取できます。
大豆に関しても色々な形で取り入れられますし、貝類などもメニューに入れるのは難しくありません。
運動の必要性
生活習慣の一つとして、運動を取り入れるのも、理解しておかなければいけません。
なぜ運動しなければいけないのかといえば、血行の改善が目指せるようになるからです。
人間の体に血液を送り出せているのは、心臓の役割だけではありません。
心臓の力だけでは、全身に血液を送るのに十分ではないからです。
そこでポンプの役割を果たすのが、人間の体の至る所にある筋肉の仕事になります。
筋肉を動かすと、酸素や栄養が必要になる他、同時に血液を送り出して行くのです。
さらに老廃物を回収し、全身をリフレッシュさせていきます。
筋肉を動かした時に出る熱も全身に送り出すため、冷え性の改善にも役立つのです。
頭皮も多くの栄養を必要とし、細胞分裂によって髪を生み出していきますが、栄養がなければ何もスタートできません。
栄養を受け取るためには、血液を欠かすことができないのです。
そのために運動をすると考えればわかりやすいでしょう。
体を温め、血行を改善できる運動は、薄毛の悩みを作らないための大事な条件となるのです。
運動と言っても過激なものを必要とするわけではありません。
日常的に筋肉を動かすようにするだけで、薄毛対策として課題の違いが生まれてきます。
薄毛対策として考えた場合には、体を動かすことでストレスの発散にもつながるでしょう。
ストレスがかかると結構悪化させる原因となるため、軽い運動を繰り返すだけでも健康な状態を保てるのです。
睡眠のリズム
睡眠も大事な生活習慣です。
1日の中でもとても多くの時間を割かなければいけない睡眠時間は、しっかりと取ることを何よりも意識しなければいけません。
髪と睡眠時間のつながりは、成長ホルモンの分泌に隠されています。
成長ホルモンは髪を成長させる指令を出す存在です。
どんなに栄養があっても成長ホルモンがなければ、髪は作り出せません。
そこで大切なのが分泌を促すことですが、いつでも同じではないのです。
良質な睡眠をとっている時に多く分泌される特徴を持っており、それも夜10時から明け方の2時あたりまでがゴールデンタイムとも呼ばれています。
肌の新陳代謝にも影響を与える時間帯であり、この時間に良質な睡眠をとることが大切なのです。
ただ睡眠をとればいいというわけではありません。
良質な睡眠という条件がついてくるからです。
人間は睡眠に入り始めてから、約3時間後に上質な睡眠と呼ばれるような状態になります。
ということは、10時に寝たのでは間に合わないのです。
せめて9時には寝れるような状況をつくる必要がありますが、食べ物がある程度消化していなければいけないという問題も出てきます。
これを踏まえると、7時あたりには食事を終わらせ、9時過ぎには床に入るというのが基本となるでしょう。
現実的にはあまり簡単なスケジュールではありませんが、生活習慣として意識する必要があるのです。
まとめ
薄毛の悩みに繋がらないような生活習慣は、現代社会に生きる人にとって簡単な条件ではありません。
色々と難しい条件が重なってきますが、将来のことを踏まえて考えれば、少しでも改善していく必要があるはずです。
髪だけではなく健康も踏まえて見れば、このような生活は必要となるからです