ヘアケア

薄毛女性の髪を傷める原因とは?【今あなたの髪は大丈夫?】

髪の毛にコシやハリがない、細い、薄い、枝毛、切れ毛、白髪などという毛髪の悩みは女性が悩みがちな症状の特徴です。

髪の毛の悩みで最も多いのが切れ毛で、その次に薄毛となっていますが、これらの髪のトラブルには必ずしも原因がつきものです。

髪を傷める原因にはどんなものがあるのかをこの記事では解説していきますので、今、あなたが髪について何か悩んでいるのであれば、その原因を突き止めていきましょう!

過度なダイエット

やせたい願望は年齢を問わず多くの女性の共通項ですが、中には「どうしてもやせたい」と自己流の過激なダイエットに走る人がいます。

朝は野菜ジュース一杯だけ、ランチは野菜サラダにロールパン一個、夕食もごはんや麺類はとらず野菜中心のおかずをほんの少量食べるだけ。こんな食生活では、身体に必要な栄養はとれません。

その結果、ダイエットの目標が達成されたころには、肌はカサカサ、貧血から疲れやすくなり生理不順に、もっとひどい人は生理が止まったり、骨粗しょう症になる人も出てきます。

身体への栄養の供給が悪くなれば当然毛根にまで栄養は届かず、身体の一部である髪の毛にもトラブルが生じてきます。

艶のないパサパサした細く元気のない髪の毛で、切れ毛や抜け毛が多くなってしまいます。

冷房

クーラーが身体に良くないのはご存知の通りで、例年夏になると「冷房病なの」と、冷えから身体の不調を訴えるOLが少なくありません。

体が冷えて血液の循環が悪くなると、細胞に十分な栄養がいきわたらなくなります。

とくに頭部の毛細血管は身体の末端にあるため、影響を受けやすく、血行不良から育毛作用が十分に行われなくなります。

クーラーだけでなく冬場の暖房も要注意です。冬場は湿度が低く、大気が乾燥しきっています。乾燥は髪の敵です。

それでなくても弱り切った髪の毛に暖房で乾燥した空気がさらに追い打ちをかけます。

潤いをなくしてパサパサになった髪の毛は、枝毛や切れ毛を起こしやすくするのです。

タバコ

タバコは美容と健康には百害あって一利なしです。タバコを吸った1秒後には指先の温度1℃下がる実験結果が報告されています。

また煙草を1本吸うごとに血液中のビタミンCが25mgも失われるというので、たばこを吸い続けていると肌の衰えや老化が促進され、当然髪の毛にも影響が出てきます。

髪の毛が艶がなくパサパサしてくるだけでなく、たばこは若白髪の原因とも考えられています。

白髪のメカニズムはまだはっきりと改名されていませんが、若白髪は色素が抜けて起きる老人性の白髪とは違ったメカニズムで起こるとも考えられています。

煙草に含まれているニコチンには血管を収縮させる作用があり、身体のすみずみの毛細血管を収縮させます。

髪の毛の根元、毛根の周辺にはたくさんの毛細血管がありますが、ニコチンはここにまでしのび込むのです。

血管が収縮して血行が悪くなり酸素不足になった毛根から気泡が入り込みます。この気泡が光を反射して白く輝きます。

つまりこれが若白髪で、同様にタバコに含まれる一酸化炭素も若白髪の原因といわれています。

ストレス

苦労が多いと白髪が増えるといわれますので、精神的な極限状態におかれた場合は「一夜にして白髪となる」という話も、あながち無理やりな説とは言い切れないのではないでしょうか。

白髪の原因には内臓の病気などもからんできますので、白髪=ストレスとストレートには決め付けられませんが、髪が精神面と深く関与していることは事実です。

近年のストレスフル社会を反映して、白髪年齢も若年化しています。ある調査では高校生で2%、浪人生では7%、年齢はさらに下がって中学生や小学生の白髪も珍しくはありません。

自律神経を形成する交感神経、副交感神経は血管の収縮・拡張に作用して血液の流れを支配します。

ですから自律神経がバランスを崩すと、血液はスムーズに流れなくなり、毛髪へ酸素や栄養分が十分に供給できなくなるのです。

イライラしたり、心配事が多いと、白髪だけなく抜け毛も増えてきます。

抜け毛への不安が精神的なストレスとなり、それがさらに抜け毛を助長するという悪循環に陥ると考えられます。

パーマ

これまでお話ししてきたのは食生活やライフスタイルが髪に与える影響でしたが、それと同様にというよりむしろもっとダメージが強いのが、パーマやヘアカラーなど直接髪に作用するヘア公害です。

毛髪は約20種類のアミノ酸からできています。その中のシスチンはこれらのアミノ酸を結合させる働きをもっていて、シスチン結合とよばれています。

パーマをかけるときはまずアルカリ性の還元液を使って、毛髪を丈夫なものにしているシスチン結合をズタズタに切断します。

シスチン結合が破壊された毛髪は、伸ばしたり曲げたりが自由自在にできるようになります。

そうなったところでセットして酸性液につけ固定させるのです。

つまりパーマは毛髪の構造を化学作用で破壊し、好きな形に整えて固定することなので、毛髪のダメージは大きく、使用法を間違えると毛髪が春雨のようにボロボロになることもあります。

どちらかというとパーマの中でもストレートパーマのほうが特に傷みがひどいといわれています。

というのもシスチン結合を切断したあとクシでとかして髪を伸ばすときにキューティクルをはぎとってしまうからです。

ヘアカラー

ヘアカラーは今やファッションの一部。手軽に変身願望をかなえてくれるヘアカラーに飛びつきたい気持ちはわからないわけではありません。

しかし、先述したようにヘアカラーは髪の大敵です。ヘアカラーにはアルカリ性ヘアダイ、酸性酸化染毛剤、カラーリンス、毛髪着色料などいろいろな種類があります。

そのうちいちばん染色力が強く色もちがいいのがアルカリ性ヘアダイです。

アルカリ性ヘアダイは色もちがいいかわりに、毛髪や頭皮へのダメージも一番大きく、アレルギー性皮膚炎や接触性皮膚炎(かぶれ)を起こす人も少なくありません。

酸性酸化染毛剤はアルカリ性ヘアダイに比べると、染色力が落ちる分、頭髪の損傷も軽減されます。

といってもアルカリ性ヘアダイ同様、毛髪の内部に深く浸透し、溶剤の酸化作用によって染めるわけですから、中にはアレルギー性皮膚炎を起こす人も出てきます。

アトピー性皮膚炎や花粉症に悩む人はとくに危険ですが、そうでない人もいつアレルギー症状を起こすか予測できません。

今回は何事も起きなくても、次回も無事という保証はどこにもないのです。

ドライヤー

シャンプーのあと早く乾かそうと、ドライヤーを髪の毛に近づけて熱風を浴びせている方も多いと思います。

100℃近い熱風を浴びて水分が奪われた髪の毛は、乾燥しきってパサパサ状態になり、枝毛や切れ毛の原因となります。

日々のライフスタイルが髪を傷める原因に!

いかがでしたでしょうか?この記事では女性にありがちな髪の毛の悩みや傷みの原因について解説してきました。

上記で解説してきたとおり、髪がいかに過酷な状況にさらされているか改めて驚かされると思います。

自然に逆らったライフスタイル、食生活のゆがみ、化学物質…、長く艶のある黒髪であっても、生活環境の変化などによって髪はどんどん傷めつけられるのです。

日本人の髪の毛は本来、コシのある黒髪が健康な状態です。

もしあなたの私生活で髪の毛に有害なものがあれば、完全に取り払うことは難しいと思いますので、少しずつ健やかでキレイな髪の毛を保つ努力を行っていきましょう。