日本には四季があり、それぞれに特徴があります。
暖かい時期もあれば、寒く乾燥した時期もやってくるのです。
地域によっては雨が少なく、乾燥しやすい場所もあるでしょう。
こうした環境の中で、頭皮に悪影響を与えるような条件も出てきます。
特に乾燥している時には注意をしていかなければいけません。
頭皮が乾燥するとどうなるのか
日本の気候の中には、乾燥しやすい地域の人もいます。
風が強い地域などでは、頭皮環境も大幅に違いが出てくると言ってもいいでしょう。
乾燥した時に、頭皮で何が起きているのかを正確に知ることが大切です。
乾燥してくると、頭皮の水分量は皮脂量が下がります。
風が吹いて乾燥した時には、体温も奪われてしまうのです。
これは寒いからではなく、水分が蒸発したときの気化熱によって変化が生まれてきます。
乾燥し始めると、カサカサの状態になるのは誰でも理解できるところです。
頭皮の場合には、フケが目立つようになるのも乾燥の影響があります。
フケは新陳代謝によって肌が剥がれ落ちたものであり、誰でも出てくるものではありますが、乾燥で出てくる時は条件が違うのです。
乾燥によって皮脂の分泌が下がり、水分も不足してしまったことによって、頭皮の角質が保てなくなり剥がれ落ちてしまいます。
これがフケとなって大量に現れてくる原因です。
つまり、新陳代謝は関係がなく、頭皮の環境が悪化していることを示しています。
乾燥すると肌全体に弾力性が無くなっていきます。
弾力性のもとになるのは水分であり、乾燥すると必然的に突っ張るような感じになるのです。
腹が突っ張ってしまえば、ピリピリしたような感覚になる場合もあります。
皮脂の量も減ってしまうことから、うるおいもない状態です。
空気の乾燥など気候の変化だけではなく、洗い過ぎということもあります。
頭皮が乾燥した結果、弾力性を失ったことで血液が流れにくくなります。
血管の中に血液が流れる時には、皮膚の弾力性が必要だからです。
血行が悪くなると、毛母細胞に栄養を供給することができなくなります。
毛母細胞は栄養がなければ細胞分裂することができず、正常な髪を作り出せなくなるのです。
正常な髪を作り出せなくなれば、一度抜けた時に新たな髪が作りにくくなります。
発毛サイクルに異常をきたすことになり、だんだんと薄毛に近づいていくのです。
髪はやせ細りパサつくようになります。
表面につや感がなくなってしまい、どんどん傷つきやすくなるのです。
やがてキューティクルがはがれだし、内部にある水分や栄養、色素なども流れ出してしまうことで枝毛や切れ毛も引き起こします。
だんだんと傷んだ髪ばかりとなり、正常に戻すことが難しくなるのです。
頭皮を乾燥から守る
湿度を含め気候の変化により、頭皮が乾燥してしまうことは珍しくありません。
湿度が下がり、風の冷たい時期などは頭皮を守るように、帽子などをかぶるといいでしょう。
太陽光線が強い時期には、水分が失われ乾燥することもあります。
この場合にも、直射日光から守るように日傘などを使った方が間違いありません。
しかし、頭皮が乾燥してしまう原因はそれだけではありません。
自然環境の他にも影響する要素がいくつもあるからです。
毎日シャンプーをして髪も頭皮もきれいにすることは、乾燥させないためにも大切です。
それでも1日1回程度で十分役目を果たします。
あまりに洗いすぎてしまうと、皮脂を落としすぎてしまい乾燥することにもつながるからです。
洗うだけではなく、しっかりとすすがなければいけません。
洗い残しがあると、毛穴につまって発毛しにくい状態を作ってしまうからです。
シャンプーをした後はトリートメントして状態を整えなければいけません。
乾燥を防ぐためにも、一緒に頭皮をマッサージをしておくといいでしょう。
シャンプーが、自分の頭皮の状態に合っているかどうかというのも大切です。
清潔な状態を保つことがシャンプーの大事なポイントですが、合わないものを使っているとダメージを与えてしまうことが出てきます。
どんなに優れたシャンプーであっても、髪や頭皮に負担がかかることには間違いがないからです。
しっかりと押さなければいけないことの意味でもありますが、残しておくと 松につながることがあります。
髪を洗ったらしっかりと乾かさなければいけません。
そのままにしておくと、雑菌が繁殖しやすくなる問題があるからです。
髪も水を吸っているとダメージを受けやすくなります。
無防備な状態になっているので、手早く乾かすことが大切です。
ドライヤーは、髪に直接当てるのではなく、15cmから20cmは距離を取って使うことが必要です。
ドライヤーの出口の温度は100度にも達してしまいます。
この熱風が髪に当たればダメージを与えるのは容易に想像がつくはずです。
髪だけではなく頭皮にも火傷のようなダメージを与えてしまうため、適切な距離を取らなければいけないのです。
ドライヤーの中には低温設定ができるものも出てきました。
熱風を当てるよりも、はるかにダメージを下げられる商品です。
生活環境の改善も必要
湿度などの環境や年齢からくるものもありますが、生活習慣の問題も見逃すことはできません。
生活習慣が乱れてくると、体の様々な場所に影響が出てきます。
そのひとつとなるのが頭皮の乾燥だからです。
体の中の新陳代謝の低下などは、水分量に大きな影響を与えます。
新陳代謝の低下が起こる理由はいくつかありますが、偏った食生活や睡眠不足と言ったことが原因となるでしょう。
他にも血行不良が引き起こすことも出てきます。
食事や睡眠時間を改善するだけでもかなりの違いが出るため、注意をしていかなければいけません。
食生活の面では、バランスよく栄養摂取することが必要となるため、偏った食材の生活は必ずマイナスになります。
ファストフードなどを中心とした食生活も、偏りを見せるようになります。
肉中心の食事というだけではなく、塩分の摂取量が増えてしまったことで新陳代謝に影響が出てくるからです。
体内の塩分量が高まると、血圧も高くなってしまいます。
健康という面でも何もいいことが起きないため、バランスの良い食事を考えなければいけないでしょう。
睡眠時間の面では、良質な睡眠をとらないと、成長ホルモンの分泌が悪くなります。
良質な睡眠をとる時間にも影響されますが、夜8時から2時までの間が注目しなければいけない時間です。
この時間に一番成長ホルモンが分泌されるため、良質な睡眠で促していく必要があります。
成長ホルモン毛、頭皮だけで使われるだけではありません。
体の各所で利用されるため、できるだけ分泌するように促す必要があるのです。
成長ホルモンが分泌されることによって、乾燥した頭皮を生まれ変わらせて行くこともできます。
頭皮にも肌のターンオーバーと同様の現象がおきますので、しっかりとした睡眠が必要なのです。
生活の上で正しいケアの方法も身につけておくと良いでしょう。
ドライヤーの使い方だけではなく、ブラッシングをしてホコリを落とすと言ったことも必要です。
シャンプーをする前にブラッシングをするだけでも、髪や頭皮にかかる負担を減らせます。
ケアの方法を知っておくだけでも、頭皮を乾燥から守れるのです。
まとめ
空気に含まれる湿度が下がり、頭皮が乾燥してしまうような状況はだれにでも考えられます。
しかし、自分から乾燥させてしまっていることも多いことは忘れてはいけません。
対策もいろいろとあるのですから、普段から心がけておくべきでしょう。