ヘアケア

薄毛女性も気になる、ホームカラーリング剤に含まれる硫酸銀って危険?

白髪染め、オシャレ染めなどのホームカラーリングをする時、そのカラーリング剤に硫酸銀という成分が配合されているのを見たことはありますか?

硫酸とあると、「よくわからないけれど危険な感じがする」という印象を持つ方も多くいます。

今回は、ホームカラーリング剤に含まれている硫酸銀は危険なのか?どんな成分なのか?なぜ、カラーリング剤に含まれているのか?

そして、ホームカラーリング剤の選び方について、ご紹介します。

硫酸銀ってなに?

硫酸銀を調べると「銀の硫酸塩」と書かれています。

銀の硫酸塩を調べると「硫酸イオンを含む無機化合物の総称」とあります。

専門知識がないと何のことだか、さっぱりわかりませんよね。

しかも「硫酸」と聞くと事件などで聞く物騒なイメージがあります。

カラー剤の表記によっては「銀」「銀塩」「硫黄銀」と書かれているものもあります。

わかりやすく言うと、「銀イオン」のこと。

銀イオンと聞くと制汗剤などにも使用されているので、そこまで怖くない感じがしますね。

ホームカラーリングになぜ硫酸銀が含まれているの?

ホームカラーリング剤に硫酸銀が含まれているものは「光で染まる」と歌われているタイプのカラーリング剤です。

主に白髪染に使用されています。

太陽光や蛍光灯の光でも反応します。

肌や髪に比較的負担が少ない、と言われています。

硫酸銀で白髪が染まる仕組みをわかりやすく説明すると、銀イオンが髪の毛に付き、それが錆びて黒く見える、という仕組みとなっています。

シルバーアクセサリーなどはお手入れをせずに放置しておくと、すぐ黒ずみますよね。

その現象が髪の毛に起こっている、というわけなんです。

そういった銀の特性を利用したカラーリング剤なので、硫酸銀を使用した白髪染ではピンクや紫などといったカラーに染めることは出来ません。

黒か、濃いブラウンくらいしかないんですね。

だいたいの商品は1色のみの販売となっています。

硫酸銀って危険?

銀はアレルギーを起こしにくい金属としても知られています。

ピアスなどでもよく使用されていますね。

その銀が髪の毛の表面に付き、光で黒くなるため一般的なヘアカラー剤と違って髪の毛の内部までは浸透しません。

その分、髪の毛を痛めない、と言われています。

ただし、表面のみ染まっている状態なので、洗髪によって少しづつ銀の塗装が剥がれて色が抜けていきます。

ここまでだと、髪の毛に優しいというイメージですが、実は法令によって毒物に指定されている成分なんです。

もちろん、容量、用法をしっかりと守って使用する分には危険はありません。

ですが、頻繁には使用したくない成分ではあります。

長時間肌に付着したままだと、銀皮症という皮膚がブルーやグレーに変色してしまうという症状が出てしまうことが有ります。

耳の後ろなど、見えない部分、流し残しやすい部分には注意が必要です。

また、塗布や流す際は念の為、ビニール手袋をしたほうがいいでしょう。

耳カバーもしたほうがいいかもしれませんね。

硫酸銀で髪の毛が緑になる?

ずっと同じカラーリング剤を使用する場合は気にしないでいいのですが、普段はヘアサロンで染めてもらって、その合間に自分で染めることがある人は要注意です。

硫酸銀が含まれたカラーリング剤を使用した後に、ヘアサロンでカラーをしてもらうと髪の毛が緑色になってしまうという症例が多数報告されています。

なぜ、緑になってしまうのでしょうか?

それは、髪の毛に残っている銀イオンが新しく重ねたヘアカラー剤に反応してしまうためです。

そして緑になってしまうと、なかなか元には戻せません。

時間が経って、色が消えるのを待つしかないんだとか。

ブリーチをしても、銀が変色しているので、色が抜けることがありません。

では、緑になってしまったら諦めてそのまま過ごすしかないのでしょうか・・・。

緑になってしまった髪の毛を元に戻す方法が1つだけあります。

それは「ヨウ素」が配合されているうがい薬を使用する方法です。

ヨウ素には銀をくっつける働きがあります。

髪の毛に付着している銀と結合して取り除いてくれるんですね。

やり方は簡単ですが、時間と手間がかかります。

お風呂場で行います。

換気を十分にしましょう。

洗面器にうがい薬を入れます。

その中で髪の毛をすすぐようにします。押し洗いするように少し揉み込みましょう。

しばらく時間をおいてから流します。

髪の毛に残っていた銀イオンが少ない場合、綺麗に色が戻る場合があります。

付着した銀イオンが多かった場合、元に戻らないことがあります。

自己責任でお願いします。

また、自宅でホームカラーリングをする場合、そのカラー剤の成分まで把握していないことがほとんどです。

そういった場合でも、ヘアサロンで染める時には、自宅で自分で染めたことを美容師さんにしっかりと伝えましょう。

自分で染めたことを恥ずかしいと感じ、報告しない場合も多いそうですが、美容師さんは気にしていません。

それよりもきちんと教えてもらったほうがケアなどの対処ができるのです。

ホームカラーリング剤の選び方

ホームカラーリング剤を選ぶポイントをご紹介します。

まずは液状から。

クリームタイプ、泡タイプ、ミルクタイプがあります。

泡タイプは髪の毛全体に泡が行き渡るので、ムラが出来にくいです。

ミルクタイプは垂れにくいので、しっかりと染めることが出来ます。

2つめは容量に注意すること。

髪の毛が長い人がやりがちなのが、容量を確認せずに買ってきていざ塗り始めたら途中で足りなくなってしまうこと。

塗ってしまってからでは買いに行けないし、運良く家族に頼めたとしても、買ってきてくれるのを待っている間に塗った部分の塗布時間が過ぎてしまいます。

自分の髪の毛の長さ、量で足りるのかを確認してから買いましょう。不安な人は2箱買う方法もあります。

使用期限が長めなので、余ったら次回使用できます。

3つめは成分で選ぶこと。

敏感肌の人は頭皮に優しいく草木染やヘナを使用したカラーリング剤を選びましょう。

4つめは使用方法で選ぶ方法です。

手軽に染めたい人は、シャンプーの後、トリートメントのように使用するだけで染まる白髪染も市販されています。

服や床に色もつかないので、お風呂場でいつものトリートメントと同じように使うことが出来、特別な準備は必要ありません。

最後は髪の毛へのダメージで選ぶ方法。

髪の毛が弱い、痛みやすい、傷んでいる、という人はヘアマニキュアが髪の毛に負担がなく染まります。

しかし、負担がない分、色も落ちやすいので染める頻度が高くなります。

それほど白髪が気にならない人、色落ちした根元が目立たないように、明るすぎない色に染めたい人にヘアマニキュアは向いています。

まとめ

いかがでしたか?

硫酸銀が含まれている光で染まる白髪染は頻繁に使用しない、用法を守って使用すれば危険がありません。

しかし、緑になってしまうリスクもあるので、どうしてもそのカラーリング剤を使用したい、という場合を除いては避けたほうが無難です。

また、金属アレルギーを起こしやすい人も避けましょう。

成分をよくみて、自分にあったカラーリング剤を見つけて、おしゃれに白髪染を楽しんでくださいね。