女性の薄毛

薄毛女性の健康な髪の毛に関わる、毛細血管は全てに繋がる

髪の毛を健康に育てる為に、必要なことはなんだと思いますか?

・頭皮環境が整っている事
・髪の毛が育つ為の栄養が十分に運ばれている事
・そしてその為に栄養を十分に摂取する事

もし普段の食事で気を付けて髪の毛が育つ為の栄養を取り入れていたとしましょう。

その栄養素は腸で吸収され血管を通って頭皮まで運ばれます。

その運ぶ「道」が乱れていたり、途絶えてしまっていたら栄養は行き届かないと思いませんか?

歳をとると、衰えていく肌や髪の毛。でも、実は血管も歳をとるのです。

血管の中の毛細血管

毛細血管の働きはこのようなものがあります。

①酸素を届けて二酸化炭素は回収
②栄養素を届けて老廃物は回収
③外敵の侵入に対応、免疫物質を送る
④ホルモンを必要な場所に届ける
⑤自律神経から指令を受け体温を調節

このどれを見ても、抜け毛や薄毛と関わると考えられるポイントばかりが見受けられます。

ほぼ全ての活動に、毛細血管が関わっているのです。

なぜなら、人の身体のなかに存在する血管の99%は毛細血管だと言われます。

大きい血管(静脈や動脈)はもちろん大切なのですが、末端まで行き渡る為に毛細血管は重要な役割を持っています。

<自分の身体で毛細血管の存在を実感できるテストがあります>

人差し指の爪の部分を上下に挟むようにしてつまみます。
5秒ほど圧迫してください。離した時に、2秒以内に赤みが戻れば正常です。
2秒以上かかる場合は末端の毛細血管の循環が悪いと判断できます。
止められていた部分が開放されて一瞬で血が流れ込んでくるので赤みが戻るのです。

毛細血管の老いを感じるときはどんなとき?

太い血管はそれ自体が切れたり傷つくと命に関わるものですね。

毛細血管はとても繊細な細い血管で切れたり機能しなくなってしまってもすぐにわかりやすく体感できるものではありません。

例えばこんな時に気付くのです。

毛細血管が発達している場所の代表は粘膜。目、鼻、口、喉、胃腸、膀胱、子宮、膣、肛門などです。

その場所が健康な場合はいつも潤っているはず。

それが乾いてくると、体調不良に繋がります。

運ばれるはずの水分が毛細血管の衰えによって十分に運ばれなくなると目ならドライアイ、鼻なら鼻血が出やすくなり、免疫機能も低下するので風邪もひきやすい。

口内炎、便秘、痔などになる可能性もあります。

もちろん、頭皮も同じです。

皮膚で考えてみると、「ターンオーバー」という言葉があるように、肌は生まれ変わります。

新しい肌を用意するために毛細血管は一生懸命栄養を届けるのですがその働きが衰えてしまうと、新陳代謝が鈍くなり肌のハリが無くなったりすることに繋がります。

頭皮の毛細血管が衰え流れが悪くなると、毛母細胞まで栄養が行きわたらず抜け毛や薄毛の症状に繋がると考えられます。

加齢だけじゃない

毛細血管が衰えるのは、加齢だけが原因ではありません。

乱れた生活習慣、食事、睡眠不足などで自律神経が乱れることにより、血管もダメージを食らいます。

それが30代になると更に加速。

若いうちは比較的回復力があるものの歳を経るにつれて回復が追い付かなくなるので大きな体調不良に繋がりやすくなります。

毛細血管を元気にする

毛細血管を元気にする為に今回着目するポイントは、栄養とホルモンです。

《栄養》

血管を痛めるとも考えられる活性酸素。

生きている以上避けられないものですが、沢山放出されてしまったときに助けとなるのが抗酸化作用のある栄養素です。

代表的なものは、アントシアニン、イソフラボン、カテキン、アリシン、カロテン、リコピン、ルテイン、フコイダンなど。

抗酸化だけでなく、リラックスに効果が期待できる成分もあります。

交感神経を活性化させてリラックス効果もあるリモネンは血流改善にも期待が出来ます。

ハーブや柑橘類に含まれる苦み成分です。

上記の成分は野菜の皮に多く含まれることがありますので、良く洗って皮も食すことができると良いですね。

勿論、抗酸化作用のある栄養素だけでなく、髪の主成分はたんぱく質ですから、血管を整える為の栄養も必要ですし髪の毛を育てる為の栄養も必要なのです。

たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取できるよう心がけましょう。

《ホルモン》

ホルモンといっても様々あります。

成長ホルモン

成長ホルモンはアンチエイジングホルモンの代表です。

筋肉や骨の組織を成長させて細胞の修復や新陳代謝を活性化、免疫力も鍛える役割があるとされています。

よく眠っている間の22時から2時の間がゴールデンタイムだと言われていましたが、近年は寝入ってから深い眠りが訪れる3時間と言われています。

睡眠時間が短かったり熟睡が出来ないと成長ホルモンの分泌量も悪くなってしまう可能性があります。

最もいいとされる睡眠時間は7時間です。

これは科学的根拠に基づいたものなので信頼度が高いですね。

睡眠ホルモン・メラトニン

もっとも強い抗酸化作用を持つアンチエイジングホルモンと言われるメラトニン。

これは、睡眠ホルモンともいわれるので、自然な睡眠に導いてくれる働きもあります。

なので、成長ホルモンと同時に働いてくれると相乗効果が期待できます。

メラトニンは朝起きて日を浴びて15,6時間後に分泌が始まりその数時間後が分泌量のピークだとされます。

つまり、朝の7時に起きるとそれから15時間後は夜の22時。

その時間にちょうど眠たくなり、そしてそのまま深い眠りに入るタイミングで成長ホルモンの分泌とメラトニンの分泌がピークになるという計算です。

この事から考えれることは、単純なことをいうと規則正しい生活を送ろうということです。

早寝早起きという言い方より、毎日大体決まった時間に寝て起きることをくりかえる努力ができると良いということ。

ホルモンの事を考えなかったとしても、悪いことでは決してありませんね。

ストレスホルモン・コルチゾール

質の良い眠りで正常に分泌されると言われるコルチゾール。

交感神経を優位にさせる働きがあるとされます。

更に、脂肪を燃焼させる働きもあるのでダイエットホルモンとも呼ばれています。

ただ、強いストレスを感じ取ったときに大量に分泌されることがあり、毛細血管のダメージに繋がってしまうことも。

ストレスがまたここでもホルモンの負の作用に繋がっていますね。

プロスタグランジンD2

あまり聞いたことが無いと思いますが、脳を守る脈絡叢という場所で作られるホルモンで、ノンレム睡眠をもたらしてくれると言います。

更に、動脈硬化の原因を減らしてくれるともいうので、血管を保護することに繋がると考えられます。

ハッピーホルモン・セロトニン

神経細胞を活性化させるセロトニン。セロトニンは先ほどのメラトニンの原料となります。

夜にメラトニンを分泌し、昼にはセロトニンを分泌させる。この循環が必要な流れです。

朝、太陽が昇るとともに目を覚まして、活発に活動することでセロトニンの分泌量は増えます。

特にお昼の12時が分泌のピーク。良質な睡眠にも繋がり、血管の修復修繕が効率よく行われるでしょう。

不足すると精神的なダメージを強く受けやすくなり、酷い場合はうつ病のような感じになることも。

さいごに

自律神経にコントロールされている毛細血管。

まずは、自律神経の安定。交感神経と副交感神経のバランスを整えることが重要ですね。

その為にも、ストレスに対処すること。睡眠不足を解消すること。栄養素をきっちり摂る事が大切になってきます。

健康な毛細血管を育てて、頭皮にも十分に栄養を届けましょう。