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健康な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方!季節も関係ある?
人間の髪は、1日に50本~100本抜けるのが通常の状態です。
でも夏が終わって秋が近づくと、200本近くも髪が抜けてしまうことがあると、ご存じでしたでしょうか?
その抜けていく髪の中には、自然サイクルで抜けた健康的な髪の毛と、ヘアサイクル以外で抜ける、異常な状態にある抜け毛があります。
サイクル外で抜ける髪の毛は、異常があるというSOSのサインになります。
そこで今回は、異常な抜け毛の見分け方と、季節によって変わる抜け毛の状態について、詳しくお話ししていきます。
危険な抜け毛の見分け方
通常のヘアサイクルで抜けた自然な抜け毛は、根本が丸くふっくらとした状態になっています。
正常な状態でサイクルが機能しているため、髪が抜けた後も、健康的な髪がまた生えてきます。
では、ヘアサイクル以外に抜けてしまう抜け毛は、どんなものがあるのでしょうか。
健康的な抜け毛とは全く違う、痩せ細った髪になります。
そんな危険な状態にある髪を、詳しく説明していきます。
抜け毛が短くて細い
髪が抜けること自体には全く問題がなくても、その中に短い髪がある場合は、危険であると考えられます。
正常な場合は、ヘアサイクルの中で髪が成長していくため、短いまま抜けることはありません。
健康な状態のときには、太くて強い髪に育っていくわけですから、短くて細いまま抜けるということは、まだ成長過程でサイクルの途中であるということになります。
これが、健康な抜け毛と異常な抜け毛の違いになります。
毛根が細い
抜けた髪の根本部分が、健康な状態と違って細くなっている髪の毛は、危険な状態で、委縮毛と言われます。
これは毛根自体が痩せてしまっていて、抜け毛・薄毛の進行の兆候となり、女性に多い薄毛、「びまん性脱毛症」の可能性があります。
他にもストレスで、毛母細胞が正常に働かず、髪の根本がいびつな形になってしまう場合は、円形脱毛症に多い、「感嘆詞毛」の可能性があります。
健康な抜け毛の毛根は丸みがあります。
毛根が細い状態であるということは、なにか問題があるというサインとなります。
一日に抜ける本数の異常
人間は誰でも1日に100本程度の髪が抜けるようになっています。
そのため、通常以上の200本くらいの抜け毛がある場合は、異常な状態と判断できます。
自分の視覚や感覚でも、床に今までよりたくさん髪が落ちているようになったとか、枕にたくさんの髪の毛がついているようになったとか、これまでと違う抜け毛の量に気付くことは多いと思います。
分かりやすいのは、ブラッシングしているブラシに、たくさんの抜け毛がつくことです。
感覚的にもこれまでの抜け毛の量と違うと思ったら、危険サインとして受け取って、早めに対策を行うようにしてください。
抜け毛と季節の関係
抜け毛を気にする女性は最近とても多くなってきましたが、季節にも抜け毛が関わっていることをご存じでしょうか?
実は季節によって、抜ける髪の毛の量が違うんです。
そのためいつもより抜け毛が増えていたとしても、季節の変わり目が終われば、また元に戻って落ち着く場合があります。
一番多い抜け毛の時期は夏から秋にかけてで、200本~250本も抜けます。
そういった場合は、抜け毛が増えて心配したものの、健康的な抜け毛のサイクルだったということです。
そこでここでは、季節ごとの抜け毛の違いと関係を、解説していきたいと思います。
春の抜け毛
春は何かと新しいことがスタートする季節となります。
そして、花粉の時期でもあります。
花粉は無防備な髪や頭皮に付着することで、ストレスを与えてしまいます。
その他にも新しいことの始まりで環境が変わり、精神的ストレスを受ける人もいると思います。
ストレスで自律神経のバランスが乱れると血流が悪くなり、頭皮まで栄養が行き届かなくなって血行不良となります。
血行不良になった頭皮からは、健康な髪が生えることが困難なため、抜け毛や薄毛に繋がっていくことになります。
夏の抜け毛
夏は抜け毛に影響することが多くあります。
一番は、太陽による紫外線です。
紫外線は顔や体の皮膚だけでなく、頭皮も老化させて、抜け毛や薄毛を進行させてしまう可能性が高くなります。
気温や湿度の高さで頭に汗をかくと、頭皮の温度・湿度も上がって不衛生な状態になります。
頭皮環境が不潔な状態になると、頭皮の毛細血管に栄養が行き届かなくなり、毛根にもダメージを与えることになります。
そのダメージは確実に抜け毛や薄毛に繋がってしまいますので、汗をかいたあとは髪を洗うなどして、頭皮環境を清潔な状態に整える必要があります。
秋の抜け毛
秋は四季の中で抜け毛が一番多くなる時期だといわれています。
その原因は、夏の間に浴びた強い紫外線の影響が、蓄積されて出てきたことにあります。
夏の強い紫外線からダメージを受けた髪や頭皮が、秋になって抜け毛の原因となってしまう可能性が高くなります。
他にも夏場に暑くて食欲がなくなり、栄養になるような食べ物を摂取していないと、栄養素が不足するため、抜け毛の原因を作ってしまいます。
また、急な気温の変化で自律神経が乱れて、交感神経が優位に働くと、血管が収縮するため、頭皮にまで栄養が行かなくなってしまいます。
通常でも秋は、他の季節よりも多く髪が抜ける時期となっています。
それに加えて夏の疲れやダメージが出てくることで、なおさら抜け毛を作ってしまうことに繋がってしまいます。
冬の抜け毛
冬は乾燥や寒さの影響から、抜け毛に繋がる可能性があります。
頭皮は体の他の部分の皮膚と同様で、油分が必要ですし、髪は一定の水分が必要です。
乾燥すると、肌荒れと同じように頭皮環境も悪くなり、髪の水分量が減ると、ツヤもコシもない弱い髪になってしまいます。
他の理由には、寒さで体が冷えると血流が滞り、頭皮も血行不良となることで、抜け毛の原因を作ってしまいます。
乾燥を避け、体を温めて血行をよくするよう対策していくことが大切になります。
季節の予防
通常の抜け毛予防もそうですが、季節の中で対策していくことも大切になります。
ダメージを受けた頭皮や髪をそのままにしておくと、回復することができなくなっていくからです。
では季節の抜け毛の対応で、必要なポイントをお伝えしていきます。
春の対策
新学期や新年度が開始されて、精神的にもなにかと緊張する場面に置かれる状況となり、しらずにストレスをためることにもなります。
春は、精神的ストレスと、花粉による物質的ストレスに対応していきます。
精神面の疲労回復は、一番いいのは質の良い睡眠をゆっくりとることです。
睡眠は副交感神経を優位にしますから、疲労回復とともに血行促進し、食事などで取り込んだ栄養が全身を巡って頭皮にも運ばれます。
花粉は髪を洗うときに丁寧に落とすようにして、頭皮をマッサージしながら洗っていくようにしてください。
頭皮を清潔にすることで、髪の成長の妨げにならないよう頭皮環境を整えていきましょう。
夏の対策
夏の直射日光からの紫外線を避けるようにしてください。
外出する際は、可能な限り帽子を被ったり日傘をさしたりしてください。
頭を守ることで、直接ダメージを受けることを避けることができます。
あとは汗をかいたときは、雑菌がとどまらないよう頭皮から丁寧に洗ってください。
雑菌が繁殖すると臭いにも繋がりますから気を付けてください。
最後は、暑くて食欲不振になったからといって、冷たい物ばかりを飲食するのを避け、できるだけ栄養がある物を摂取するようにしてください。
冷たい物ばかり食べて冷房の中にいては、体が冷えて血行不良になってしまいます。
メニューを工夫して食事をして、あまり体を冷やさないよう心掛けることで、頭皮まで栄養が行き届くよう工夫していきましょう。
秋の対策
夏の疲れが出てくる時期のため、しっかりと体調管理をして受けたダメージを回復していきましょう。
髪が一番抜ける時期でもありますが、この時期にきちんとケアを行うことで、薄毛になる可能性も低くなります。
規則正しい生活・栄養バランスがとれた食事・快適な睡眠など、生活習慣のリズムを正すことで、頭皮や髪のバランスを取り戻す大切な時期となります。
冬の対策
冬は乾燥しますから、可能な範囲で乾燥を防いでいきます。
定期的にオイルを使用した頭皮マッサージを行うことで、毛穴の汚れを浮き上がらせることもできますし、油分を与えながら血行促進もできます。
髪にもトリートメントなどで栄養を与え、外側から保湿も行うようにします。
ケアすることで健康な状態を作り、抜け毛を減らしていきましょう。
まとめ
抜け毛と一言でいっても、健康な抜け毛と異常な事態の抜け毛では大きく違ってきます。
また、季節によっても抜ける髪の量も違いますので、自分の抜け毛の状態を観察して、季節的な抜け毛なのか、危険性がある抜け毛の状態なのかを見極めることも大切になります。
四季によって頭皮や髪が受けるダメージは違いますので、上手に対応して抜け毛対策をしていきましょう。