ヘアケア

頭をもみほぐすだけでなぜ対策?血行の悪化と女性の薄毛の関係

頭皮が柔らかい人は、血液の流れが良く、ヘアサイクルが乱れにくい状態を保っています。

薄毛にならないというわけではありませんが、ここに大きな原因が隠れているのは確かです。

頭をもみほぐすだけでも、対策に繋がっていく理由を考えてみる必要があるでしょう。

発毛サイクルと薄毛の関係

抜け毛に悩んでいる時に、様々な対処方法を考え出します。

誰でも髪が薄くなるのは避けたいからです。

抜け毛が増え髪が薄くなる原因の一つは、発毛サイクルの乱れにあるのは間違いありません。

髪はいきなり生えてくるわけではなく、 一定のサイクルによって伸びていき抜けていきます。

この流れがしっかりと整っている間は、髪の本数が大幅に減ってしまうようなことは起きないのです。

しかし、 この発毛サイクルを変化が生まれてくると、状況は一変します。

育つ髪が少なくなれば、抜ける髪の比重が大きくなり、だんだんと全体の毛量が減って薄毛になるのです。

発毛サイクルには、成長期の初期からスタートし髪が伸びていき、やがて退行期に入り成長が止まります。

その後、休止期に入り、髪が抜けるのです。

抜けても他の髪が伸びていくため、バランスが取れています。

実際に一日100本程度抜けたとしても、何ら問題はありません。

髪が抜けないと言ったこともなく、サイクルのバランスが取れているからこそ一定量をキープできるのです。

ここで問題になるのは、単純に抜け毛が多くなるだけではありません。

髪が育たずに伸びきる前に退行期へと移ってしまえば、やがてバランスは取れなくなるでしょう。

健やかな髪が作り出されずに、抜ける方が早くなってしまうのです。

さらに健康的な太くてハリのある髪が生まれなければ、だんだんと薄く見えてしまいます。

本数は同じでも細く力のない髪になれば、いくら本数があっても、密度は低くなり薄く見えるのです。

地肌が見えるようになり、誰が見ても薄い状態となるでしょう 。

これが発毛サイクルと薄毛の関係です。

マッサージをすると得られる効果

発毛サイクルを正常な状態に保つことが、薄毛対策として重要な意味を持っています。

その中で頭皮のマッサージが有効なことにはいくつもの理由があるのです。

その一つが、髪を作り出せと指令を与える毛乳頭の存在で、 これが重要な指揮命令を行っています。

毛乳頭がしっかりと機能していなければ、健康な髪を作り出すための発毛サイクルが働きません。

頭皮のマッサージをすると、振動を与えることにつながります。

強い振動ではありませんが これが毛乳頭の活性化につながるという研究結果が出てきました。

もちろん超音波などで刺激を与えた方が効率的ですが、マッサージをするだけでも違いが出るのは確かです。

元々マッサージをする理由は何かと言えば、 凝り固まってしまった頭皮をほぐすことにあります。

頭皮をほぐしてあげることによって、固く閉まった状態をときほぐし、毛細血管が広がるだけの柔らかさを取り戻すのです。

その結果、血行が促進されるようになり、栄養や水分も運び込まれるようになります。

発毛のサイクルを左右する大事な条件として、栄養がなければいけません。

いくら毛乳頭が指令を出したとしても、受け取る側として毛母細胞がありますが、栄養がなければ行動に移せないのです。

毛母細胞は、自身を細胞分裂させ髪を生み出していきます。

血液の流れが良くなれば、毛母細胞は血液から栄養を受け取ることができます。

健やかな髪を生み出す準備ができるようになるため、マッサージをして対応しようというのが目的なのです。

何も難しい方法ではなく、ちょっとしたマッサージだけでも、血行の改善などの恩恵は受けられます。

ツボ押しや毛穴に詰まった汚れを落とす

頭皮のマッサージ自体もいろいろな研究がされてきました。

頭皮にも色々なツボがあり、 これを刺激するのは重要な意味を持ってきます。

ツボを刺激することによって、血行の改善を狙っているからです。

それも複数のツボがあることがわかっており、 軽くでもマッサージを繰り返していけば効率的に刺激できます。

どこにそのツボがあるかよくわからなかったとしても、全体的にゆっくりともみほぐしていけば、確実に当たるようになるほどの数があるのです。

頭皮をマッサージすると、血行の改善を狙えますが、同時に汚れを落としやすくなります。

手の汚れを落とす時に、石鹸をつけてそのままにしておいても落ちないのは、だれでもわかるでしょう。

頭皮でも同じことが起きます。

ですが、指先でこすってしまえば、炎症を起こすかもしれません。

何よりも、広範囲に汚れを落とすのには、これでは効率が悪いのです。

頭皮のマッサージをするというのは、大きな範囲をカバーすることになります。

ゆっくりともみほぐし範囲を広げていくので、汚れも落としやすくなるのです。

マッサージをすることで、毛穴に詰まった汚れを落とすのも、効率が良くなります。

頭皮の汚れは毛穴にも徐々に詰まって行くためうまくかき出さなければいけません。

ですが一つ一つの毛穴に対してアプローチするのは不可能です。

マッサージをすると毛穴も動きますので、中の汚れが掻き出されやすくなります。

シャンプーも効率的に働かせられるので、頭を洗う時に同時に行えば、負担も少なく汚れも落とせるようになるのです。

これもマッサージの大事な効果であり、見逃してはいけないポイントになるでしょう。

毛穴に詰まったままになれば、炎症を起こす原因につながりますし、発毛する時に障害になるからです。

頭皮のマッサージ方法とブラッシング

頭皮マッサージはそれほど難しいものではありません。

両手を広げて、指の腹で包み込むようにしながらもみほぐしていけば OK です。

生え際からスタートし頭頂部へ向かって揉みほぐすようにするのがポイントで、ゆっくりと優しく繰り返していくだけで効果が出てきます。

シャンプーの時に一緒にしていけば簡単ですし、 頭皮専用のマッサージオイルを使うことでクレンジング効果を狙うことも可能です。

この場合には月一回程度に抑えておくと、負担をかけずに綺麗に出来ます。

マッサージをすることでリラックス効果も得られます。

血行が良くなると、体にかかっていたストレスを発散できるからです。

ストレスを発散させることによって、睡眠不足の解消にも役立てられます。

睡眠不足を解消できると、生活リズムの改善に役立ちます。

しっかりとした睡眠が取れれば、毛乳頭に指令を出す成長ホルモンの分泌を促せるようになるのです。

そのためには、夜10時には良質な睡眠がとれるようなリズムを作らなければいけません。

肌のゴールデンタイムと同じ時間にあたるため、生活リズムをうまくコントロールすると良いでしょう。

頭皮環境を一緒に整えるために、シャンプー前にはブラッシングをしている汚れなどを浮き上がらせるといった方法も大切です。

頭皮マッサージをする際に汚れなどが一緒についているよりは、ブラシを使って落としておいた方が効率が上がります。

髪にかかる余計な負担も減らせるので、絡まった髪を解くつもりでブラシをかけてから入浴するといいでしょう。

まとめ

マッサージをするだけでもこれだけの効果が期待できるとするならば、日々の生活の中で揉みほぐすだけでも試してみる価値はあるでしょう。

もちろん、正しい栄養の摂取なども必要ですが、手軽にできる方法として生活の中に取り入れていく価値は十分にあります。