鏡を見たら髪の毛が薄くなってきたと感じた時に、色々な原因が考えられます。
女性の場合の多くは加齢による薄毛が進行するというのが一般的なパターンですが、諦めてしまう必要はどこにもありません。
なぜ加齢によって薄毛になりやすくなるのか、そこから考えてみると成長ホルモンの役割というのが出てくるのです。
この原因が見えてくれば、対処方法も必然的にわかってきます。
成長ホルモンと髪の関係
成長ホルモンという名前を聞くと、小さな頃から大人になるために必要なものというイメージがあるでしょう。
成長という部分では確かに間違ってはいません。
ただし、非常に多くの役割を持っており、大人になるための成長は、そのひとつでしかないのです。
様々な役割を持っていますが、免疫機能に関わることや、新陳代謝の調整も成長ホルモンが持つ大事な役割になってきます。
どこか一つに限って使われるのではなく、全身で利用されると言っても過言ではありません。
その利用先の一つあげられるのが髪であり、薄毛予防という面でも大きな影響を果たしているのです。
成長ホルモンが果たす役割は、直接髪を伸ばすわけではありません。
その影響促すところに意味があります。
成長ホルモンは、肝臓から分泌される増殖因子であるインスリン様成長因子1影響を与えます。
分泌を促すようにしてくれるのですが、これが髪に大きな影響があるのです。
髪の成長はもう母細胞によって行われていきますが、このインスリン様成長因子1が活発になるようにします。
実際には成長ホルモンを同時に影響を及ぼしていきますが、インスリン様成長因子1も間接的に影響を与えていくのです。
実際には紙だけではなく筋肉や皮膚の成長を促進させ、骨を成長させたりもします。
その一つとして髪の成長があるのです。
つまり、成長ホルモンの分泌を促さなければ、薄毛対策にはなりません。
さらに成長ホルモンは、年齢とともに分泌量が変化します。
思春期にピークを迎えて、後はゆっくりと低下していくのです。
もちろん、人間の体を維持するために重要なホルモンとなるため、全く分泌されないような事態にはなりません。
代謝という面でも成長ホルモンが必要になるからです。
しかし、どんどんと分泌量が少なくなれば、必要とする場所でも利用出来なくなっていきます。
髪もそのひとつであり、年齢とともに薄くなりやすいのです。
睡眠の質と分泌されやすい条件
年齢とともに成長ホルモンが減ってしまうのであれば、出来る限り減らないようにしていけばいいのです。
薄毛対策の基本として、成長ホルモンの分泌を促すようにしていけば、薄毛になる可能性を少しでも下げられます。
健康な体を作るという意味でも大きな役割を果たすでしょう。
基本となるのは、生活習慣になる
人間は寝ている間に成長すると言われる事があるでしょう。
寝てる間に身長が伸びて、膝が痛くなるようなことがあります。
成長痛と呼ばれる状態ですが、これも成長ホルモンと関係があるのです。
つまり、しっかりと睡眠が取れていれば、成長ホルモンの分泌が促されると言えます。
問題はその睡眠です。
良質な睡眠をとるというのが大事なポイントで、睡眠の質が悪いと成長ホルモンが分泌されにくくなります。
そもそも重要なポイントとして、人間の人生の1/3は夢の中です。
寝ている時間が1/3あるのを忘れてはいけません。
例えば1日8時間睡眠をとっている人は1/3ということになるでしょう。
もっと長く睡眠をとる人もいます、ショートスリーパーと呼ばれる短い人もいます。
この違いは睡眠の質の問題です。
成長ホルモンは、ノンレム睡眠の時に多く分泌されます。
人間の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠があり、浅い睡眠と呼ばれているのはレム睡眠です。
人間はレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返していく特性を持っています。
眠り始めてすぐに深い眠りに落ち約3時間ほど続くというのが一般的です。
このノンレム睡眠が全体の8割から9割占めていますが、質の高い睡眠をとるためには最初の3時間がとても重要になります。
では、どのようにして最初の3時間を過ごすのか、ここで大切なのが寝つきの良さです。
寝つきがよければ、必然的に睡眠の質は上がるからです。
そのためには規則正しい生活をしていく必要があります。
リズムがしっかりとついていれば、眠りにもひきやすくなり早い段階で深い睡眠に入るのです。
もう一つが睡眠の時間です。
成長ホルモンが分泌されやすい時間というものがあり、ここに良質な睡眠を取れるようにリズムを作らなければいけません。
ゴールデンタイムと呼ばれる場合もありますが、夜10時から4時間後の2時あたりまでが成長ホルモンの分泌が盛んになりやすい時間なのです。
つまり、10時前辺りには寝る準備をして行かなければいけません。
このようなリズムを作っていくのが、成長ホルモンの分泌を促し薄毛対策になるのです。
血糖値との関係
成長ホルモンの分泌は、血糖値が低い状態にも影響されています。
人間は食事をとると分解し血液中に糖分として各所にエネルギー源として分配しているのです。
これが血糖値ですが、食事の後には必ず高くなります。
つまり、寝る前の段階で食事をとっていたりすると、どうしても分泌量が落ちるのです。
生活リズムをつくる上でも、食事は早めに取るようにし、ゆっくりと睡眠をとらなければいけません。
夜10時には睡眠をとると仮定した場合、食事は7時には終わらせるぐらいのリズムが適しています。
これ以上遅くなると、血糖値の上昇がぶつかってしまうため、早めに食事を摂る生活が必要になります。
毎日忙しいスケジュールの中で過ごしていると、つい忘れがちな生活リズムですが、これこそが薄毛を招いていると思った方がいいでしょう。
ただし、生活リズムをいきなり変えたからといって、すぐに分泌が促されていくというわけではありません。
時間をかけて変化していくのが人間の体です。
いきなり大きな変化を与えてしまえば、体はそのギャップについていけません。
そのぶんだけの負担が増えるため、返って失敗してしまうケースがあるのです。
ゆっくりと時間をかけて変化させていくのが大切で、こうした生活リズムを習慣化させなければ意味がありません。
1日2日試したとしても、薄毛対策になるわけでもないのです。
自分の生活の問題点を見直しながら、生活リズムを再構築していけば、徐々に体に馴染んでいきます。
成長ホルモンの分泌も促せるようになり、健康な状態になるでしょう。
早く寝たのですから、その分早く目も覚めます。
朝日を浴びることによって、体内時計も正常化していくだけではなく、脳の松果錐体に届き、約10時間から14時間後に睡眠ホルモンの分泌が促されるのです。
早く起きたから早く眠くなるというわけではなく、生活リズムが正しく作られ、光によっても睡眠が取りやすくなります。
薄毛対策にも重要なポイントとなるため、まずはここから正していくのが、将来に向けても正しいアプローチと言えるでしょう。
まとめ
薄毛対策に成長ホルモンの分泌は重要な意味を持ちます。
サプリメントなどで補給しようという人もいますが、正しいリズムを作ってこそ、健康な状態となり、成長ホルモンの分泌を促した薄毛対策にもつながるのです。
特に朝日に当たるということが、生活リズムを正し薄毛対策に結びつける大きな役割ともなるのは覚えておかなければいけません。
