みなさんは普段「帽子」を被る機会は多いでしょうか?
帽子と言えば、暑さや寒さをしのいだりする目的として昔から人々に愛用されています。
コーディネートの1つとして、オシャレさを出す為に欠かせないアイテムでもあります。
ですから、街中で帽子を被っている若者が以前に比べて増えている気がしなくもないでしょう。
さて、このような目的で被る方以外にも、隠れ蓑として帽子を敢えて使う方もいるようです。
例えば女性の方を例に上げてみると、メイクをしたくない又はメイクが出来ない事情があり素顔を隠す目的として使っている方もいます。
さらに男女問わず、寝坊してしまったりしてヘアーセットをしている時間がない為に、乱れたままの髪を隠す事に必要としている方もいるのです。
そして究極の理由として、髪の毛に対する不安がある為に常に外出する時に欠かさず被ると決めている場合があります。
髪の毛に関する不安とは…もうお気付きでしょうか?
そうです。髪の毛が薄くなっていたり、白髪を見られたくない等の理由が挙げられます。
様々な事情によって帽子は必要とされているようですが、帽子を被る際に起こり得るメリットとデメリットとは一体どのような点があるのかご紹介致します。
Contents
「メリット」
外的刺激から頭皮を守る
夏は暑さから頭を守る目的としてはもちろんですが、年々強さが増している紫外線から頭を守る事が欠かせません。
紫外線を浴びると、短時間とは言え肌が黒く日焼けした状態になってしまいます。
これはただ単に日焼けしたというわけではなく、肌がヤケドをしている状態なのです。
以前は焼けた肌の色が流行していた時もあり、日焼けサロンに出向く若者が多くいた事も懐かしく感じます。
ですが、肌にとっては当然ですが良いということではありません。
肌が焼ける、すなわち頭皮も焼けているという事です。
特に頭皮は足先よりも高い部分にありますから、紫外線を最もダイレクトに浴びる場所でもあります。
その結果、地肌が赤くなっていたなどという経験をされた事がある方もいらっしゃるでしょうか。
紫外線によってダメージを受けた頭皮他に、頭皮にある皮脂が酸化したり乾燥を招いたりする為に毛根に大きなダメージを与えてしまいます。
その結果、フケが出やすくなったり抜け毛も増える可能性が高くなり、健康的な髪の毛が生えにくい状態となってしまうのです。
さらに、髪の毛のキューティクルが剥がれ落ちるので、パサつき易くなり髪の毛の水分は失われ、切れ毛や枝毛が増加し、髪の毛自体の色が抜け落ちやすくなります。
また、冬などの寒さが身に染みる季節に関しては頭皮の血行が滞る事を防ぐ目的があげられます。
寒い時に良く起こる現象として、手先や足先などが冷えて痛いなどという経験をされた事がある方は多いかと思います。
血液の流れが鈍くなりやすい為に、冷えてしまうのです。
これは頭皮にも同じことが起こり得るとも言えるでしょう。
頭皮の血行が悪くなると、抜け毛や新しい髪の毛が生える手助けが難しくなってきます。
血液によって髪の毛に必要な多くの栄養分が運ばれているのですから、当然です。
さらに、冬場は湿度が低くて空気もカラカラに乾燥しています。
ささいな事で、喉を痛めたりする場合もあります。肌がカサカサしていたり、唇が乾いて出血してしまったという経験はありませんか?
顔には保湿のクリームを塗ったり、唇にはリップクリームを塗ったりするでしょう。
ですが頭に保湿用の何かを塗るという方はあまりいません。
頭皮の乾燥は、皮膚が剥がれ落ちやすくもなるのでフケが増える原因にもなりかねません。
こうした冬ならではのダメージから回避するためにも、帽子は欠かせない存在なのです。
人目を気にする必要ないので、精神的な負担の軽減に繋がる
髪が薄いかもしれない…ご自身で感じている場合、とにかく周囲の目が気になって仕方ないでしょう。
こうした状況にある時、真っ先に思い浮かべる事は「帽子か何かを被ってしまえば頭を隠せる」という事ではないかと思います。
人目が気になって外出する気力が失われてしまうという可能性もあります。
しかし帽子さえあれば、そのような心配からは開放されるのです。
特に髪の毛が薄いなと感じた際に、心底悩む方は多いはずです。
ウィッグを購入したいけれどオーダーメイドで作ると結構な金額なので手が出せないという話も良く聞かれます。
また、増毛を試みているけれど実際に新しい毛髪が生えそろうまでにも時間が掛かる為に、何も気にせず外出できる時はいつになるかな…と諦めてしまう方もいるようです。
髪が薄い事で自分に対する自信が知らず知らずの内に失われて行き、髪が更に薄くなる可能性を自分自身で引き寄せてしまうのです。
ストレスによって精神面が不安定となり薄毛を悪化させていくのです。
仕事や家庭でのストレスなどはもちろんですが、自分の容姿に関しては自分が思っている以上のダメージとなり得るのです。
朝起きて顔を洗う時や、夜に歯を磨きに洗面台に立った時など…ふとした瞬間に鏡で見る自分に嫌気がさしてしまうでしょう。
外出さえも億劫になってしまうと、気持ちは益々塞ぎ込んでいくばかりです。
ですが、帽子を被ってしまえば、こうした気持ちからはその時だけでも開放されます。
それだけでも、自分はどんなふうに見られているのだろう、見られたくないといったマイナスの気持ちに縛り付けらる必要もなくなり、少しでも明るい気持ちなれるのではないでしょうか。
「デメリット」
帽子の中が蒸れて悪影響
頭に帽子を被せると、中が温かく感じると思います。
冬は暖かさが心地良く感じる時もありますが、場合によっては温度が高くなってしまい蒸れるといった状態になり得ます。
それでもオシャレの為だったり、乱れた髪を隠すのに脱げない…人目が気になるから絶対に取らないという事を続けてしまうと頭皮の環境が悪くなっていくばかりです。
その結果、毛穴に汗や皮脂のみならず汚れも溜まりやすく、抜け毛の原因にも繋がってしまうのです。
帽子の中が高温になり、湿度も高い状態になると様々な細菌が繁殖しやすい状況を作り出してしまいます。
カビが発生したり、皮膚炎を起こす事によって脱毛してしまうなど薄毛が進行する危険性も高まるのです。
要するに不衛生な状態となってしまうので長時間や頻繁に帽子を被る事には注意を払うべきであるとも考えられます。
どんなに脱ぎたくなくても、風通しを良くする為にも適度に頭を開放してあげる事が大切でしょう。
また、帽子の素材にも注目しておくと良さそうです。
暖かさが高まるニットで作られているタイプは、保温性が高いことはもちろんですが裏を返せば蒸れやすくなります。
寒い時期に重宝しますが被りっぱなしには気を付けた方が良さそうです。
そして、型崩れなどが気になるといった理由から帽子を洗わない方も割と多いかもしれません。
頭は思っている以上に汗をかきます。
麦わら帽子やメッシュ素材などは通気性がよく、蒸れを防ぐという点では快適でしょう。
使用した帽子は、こまめにお手入れをして清潔にしておく事がお勧めです。
自分では手入れが面倒と感じる際には、クリーニング店にお願いするのも良さそうです。汚いままでは、余計に頭皮環境が悪化しかねません。
頭皮の圧迫や着脱による摩擦
帽子を選ぶ時、どんな事に拘りを持って選んでいますか?
自分の好みにあった商品を選ぶという方が大半でしょうか。被り心地にに重点を置く方はあまりいないかもしれません。
しかし、デザイン製にばかり注視してしまう事は、実はあまりお勧めできないのです。
なぜなら、頭を締め付ける事で圧が掛かってしまうと頭皮の血液の流れを妨げる原因になってしまうのです。
頭皮が圧迫されると髪の根本である毛根にダメージが加わり、抜け毛が増えてしまいます。
それ程きつい帽子を被っていないつもりでも、少し小さめの帽子などを被る事だけでも髪の成長に欠かせない血液の流れが滞る可能性が生じるのです。
また、着脱の際に摩擦が起こると、頭皮だけでなく髪の毛も傷めてしまいます。
帽子を被る事によって生じるメリットとデメリットについてご紹介してきました。
どちらにも納得の理由がありました。
帽子を使用する際には、被り過ぎには注意して清潔な状態を保つ事が大切ですね。