女性は髪色を変えたり長さを変えたり、束ねたりパーマをかけたりして、ヘアアレンジをいろいろと楽しむことができますよね。
ただ、髪型によっては、抜け毛や薄毛になるリスクが高くなるというのをご存知でしょうか。
特に、毎回同じ髪型でいる人は、薄毛になりやすい場合もあるので注意が必要です。
いつもやっている髪型が原因で、薄毛や抜け毛を引き起こしている場合があるんです。
女性はロングヘアーの人も多いと思います。
ただ、仕事中や何かの作業中、子育て最中などでは、髪が邪魔で後ろにきつく縛っていることも多いのではないでしょうか。
簡単だしすぐにまとまるし、手軽にできて良い髪型ではありますが、これが牽引性脱毛症の原因になってしまう可能性が高いのです。
抜け毛の原因はいろいろありますが、女性の場合は牽引性脱毛症といって、髪を引っ張るような髪型をすることによって、脱毛になるリスクを高めてしまうんです。
では今回は、そんな抜け毛や薄毛の原因になる髪型と、対策を伝授していきましょう。
Contents
その髪型が抜け毛を作る!
髪が長い人は、邪魔にならないように束ねることも多いでしょう。
また、ポニーテールやお団子ヘアなど、お洒落の1つとしても可愛らしい髪型をする女性もいますよね。
ただ、そういった頭皮から引っ張るような髪型を長時間続けると、抜け毛や薄毛の原因になるんです。
そこでここでは、抜け毛や薄毛の原因になる髪型を、詳しくお伝えしていきましょう。
ポニーテール・お団子ヘア
髪を束ねたり縛ったりすることで、髪は頭皮から引っ張られます。
長時間、髪を同じ方向に引っ張り続けると、毛髪と頭皮が少しずつダメージを受けていきます。
具体的には、髪の毛根の血流が悪くなり、毛母細胞の働きが弱まり、栄養を充分に吸収することができなくなっていきます。
毛母細胞が活発に働かなくなると、健康な髪を作ることができなくなるため、薄毛や抜け毛に繋がってしまいます。
また、髪が頭皮から引っ張られることで起こる脱毛を、牽引性脱毛症と言います。
牽引性脱毛症は、生え際の引き力が強いため、生え際から徐々に後退していくことが多く、気付くとおでこが広くなっているなどという人もいます。
お団子ヘア・ポニーテール・三つ編み・後ろに引き詰める髪型などが、注意が必要な髪型です。
分け目がいつも同じ
髪を同じ方向に引っ張る髪型をしていないからといって、安心はできません。
スタイリングが楽だからとか、扱いに慣れているからという理由で、何年も同じ髪型をキープしている人もいると思いますが、同じ場所でいつも髪を分けていると、分け目から薄くなっていく場合もあります。
髪が短い人でも、分け目の地肌が目立って気になるという人は特に、髪を分ける場所を変える必要があります。
同じ分け目を続けていると、その場所だけに集中して負担がかかり、毛根から弱ってしまうので注意が必要でしょう。
長年のロングヘアー
ロングヘアーは風通しが悪いため、頭皮が蒸れやすい状態です。
蒸れた状態では殺菌も繁殖しやすく、頭皮環境が不衛生な状態になり、抜け毛に繋がりやすくなってしまいます。
また、ロングヘアーは髪を洗うときも量が多いため、頭皮の汚れや皮脂を洗い流しきれないこともあります。
しかも、きちんと乾かさないと菌が繁殖するため、手早くドライヤーをかけて乾かし、常に清潔な状態を保つことが大切です。
そしてロングヘアーが抜け毛に繋がる一番の原因は、髪の重さによる毛根のダメージです。
地球には重力があるため、上にあるものは下に引っ張られます。
髪をバッサリと切ってイメージチェンジしたことがある人は分かると思いますが、髪を一気に短くすると頭が軽くなるのが分かります。
それほどまでに髪の重さが頭皮にかかっていたということです。
その重さが常に頭皮の毛根にかかり続けているということは、常に引っ張られ続けている力が働いているということです。
そのため、ショートヘアよりもロングヘアーの方が、抜け毛や薄毛になる可能性が高くなってしまうのです。
エクステ
気軽に髪の長さを変えたり、髪を増やしたりすることができるエクステですが、エクステは髪を引っ張る力が働くため、薄毛や抜け毛になりやすいです。
増毛エクステというのもありますが、髪の1本1本に数本の人工毛を結びつける仕組みになっているため、いつもの髪の状態よりも重さが増します。
重さが増すということは、髪を引っ張る力も強くなり、抜け毛や薄毛に繋がるリスクも高くなると言えるでしょう。
薄毛になりにくい髪型
女性は男性と違って、薄毛や抜け毛が増えたからといってスキンヘッドにすることもできませんよね。
そのため、薄毛や抜け毛が気になりだしたら、進行しないように対応していくことが大切になります。
育毛剤や育毛シャンプーを使用することも確かに大切ですが、ここでは薄毛になりにくい髪型やポイントを知って、基本的な部分から解決に繋げていきましょう。
髪型を日々変化させる
一番は、いつもやっている髪型を変えることです。
特に先に上げたお団子ヘアやポニーテールなど、引っ張ったり、引き詰めたりする髪型は避けるようにしましょう。
髪が長くて、仕事や育児などで邪魔になるから束ねたい人でも、毎日同じ場所で結ぶのは避けるようにしましょう。
1つ結びにしたり、2つに結んでみたり、結ぶ位置や高さを変えてみたりと、いろいろと工夫することを心掛けて、同じ場所にだけ負担がかかることを避けてください。
きつく結ぶだけでなく、緩く結ぶ日があっても良いのではないでしょうか。
また、ロングでもショートでも、同じ場所で毎日分けていた人は、自然に分け目がついてしまっていて、分け目を変えてもがなかなか癖がつかないこともあると思います。
それほどまでに毛根に負担がかかっていたということです。
ずっと真ん中で分け目を作っていた人は、たまには右側寄りにしてみたり、左側に寄せてみたりと、少しずつ分け目を変えて負担を軽減していく工夫をしてください。
いつもの分け目を変えるだけでも雰囲気が変わる場合もありますから、お洒落を楽しむように気分を変えるつもりで、分け目を移動させて抜け毛対策をしていきましょう。
ショートヘアとロングヘアー
ロングヘアーとショートヘアでは、ショートヘアの方が抜け毛や薄毛になるリスクは低くなります。
風通しが良いことや、髪の重さが軽減されることなどから考えても、ロングヘアーよりもショートヘアの方が頭皮の清潔が保ちやすくなりますし、毛根への負担も軽くすることができます。
また、長い髪を束ねることもありませんので、牽引性脱毛症になりません。
もし長年ロングヘアーにしていて、薄毛や抜け毛に悩んでいるのであれば、思い切って髪を切ってみてはいかかでしょうか。
一気にショートヘアまでにしなくても、ロングヘアーからセミロングやボブにするだけでも、随分と軽さを感じることができると思いますので、試してみてください。
まとめ
今回は、薄毛や抜け毛の原因となる髪型から対策を伝授しました。
髪型1つで抜け毛や薄毛になるリスクが高くなります。
特に、ロングヘアーで髪を引っ張るような髪型は牽引性脱毛症になる確率が高く、生え際から後退していく恐れがあります。
ただ、ショートヘアでも毎日同じ場所で分け目を作っている人は、分け目の頭皮と毛根にだけ集中的に負担がかかっていることになりますので、注意が必要です。
分け目から頭皮が目立つようになってきたと思う人は、すぐに分け目を変えてください。
薄毛や抜け毛を避ける髪型のポイントは、ロングヘアーでもショートヘアでも総合的にいうと、毎回同じ髪型をすることを避けるということです。
髪型を色々アレンジすることで、同じ場所にかかる負担を減らして抜け毛の予防をしていきましょう。