髪の毛のボリュームが気になるという場合、育毛剤の使用を検討している人は多いでしょう。
でも、特に女性が育毛剤を選ぶ場合、注意が必要です。
育毛剤の中には副作用のリスクが指摘されている成分が含まれているものもあるためです。
副作用なんて聞くと、ちょっと怖くなってしまいますね。
心配しなくても、副作用がないものもたくさん販売されています。
大切なことは、商品を選ぶときにしっかりと慎重に選ぶということです。
育毛剤の副作用のリスクとはいったいどんなことなのか、そしてどんな成分が危険なのか、調べてみました。
Contents
育毛剤に含まれている副作用のリスク成分
育毛剤によく使用されている成分の中には、副作用のリスクが指摘されているものがあります。
それは、おもに、プロペシアとミノキシジルです。
プロペシアについて
プロペシアはAGAの原因を抑制するために配合されています。
これには、男性ホルモンが関連しています。
そのため、プロペシアの副作用リクすとして、精力の衰えなどが指摘されています。
女性についてはあまり関係ないのでは、と思われるかもしれません。
男性ホルモンとはいえ、女性も持っているものです。
そのため、女性に対する副作用として、胎児への影響が心配されています。
ミノキシジルについて
もう一つ、副作用が懸念される育毛剤の代表的成分にミノキシジルという成分があります。
薄毛の原因にもよりますが、女性が育毛剤を使う場合、プロペシアよりもむしろミノキシジルの副作用に気を付けるべきでしょう。
もちろん、ミノキシジルを含む育毛剤がすべてよくないと言っているのではありません。
その選び方についても後で述べますので、最後までお読みいただければうれしいです。
ミノキシジルの概要
ミノキシジルは、頭皮環境を改善するために配合されている成分です。
頭皮の血行を良くする効果があるとされています。
また、ミノキシジルには発毛効果があるとも考えられており、抜け毛や薄毛対策としてとても効果が高いといわれています。
ミノキシジルを含む育毛剤はいくつか販売されています。
例えば大正製薬から出ているリアップリジェンヌという製品は有名ですので、どこかで見かけたことがあるかもしれません。
その効果が高いことから、経口摂取できるタイプのミノキシジルも海外ではあるようです。
日本では副作用のリスクから認可されていません。
ミノキシジルの発毛効果
ミノキシジルには血管拡張の効果があります。
そのため、頭皮の毛根に働きかけ、健やかな髪の毛の育成に必要な栄養をしっかりと届けることができるのです。
髪の毛の成長は毛根にある毛母細胞という細胞が関連しています。
ミノキシジルには、この毛母細胞を刺激して髪の毛を作り出すのを促進するともいわれています。
髪の成長は毛母細胞が分裂することによって起こります。
毛包部分から成分を受け取り、細胞分裂を続けることで髪の毛になるのです。
毛根部は毛包、毛母細胞、そして毛乳頭などによって構成されています。
ミノキシジルは毛乳頭細胞に働きかけ、細胞増殖因子の産生を促す働きもあります。
これによって、発毛が促進されるのです。
このようなダブルの効果によって、ミノキシジルの発毛効果が高くなるのです。
ミノキシジルの副作用の症状
このように効果が非常に高いとされているミノキシジルですが、副作用のリスクが指摘されています。
考えられる副作用の症状は次のようなことがあります。
血圧低下
狭心症
頭痛
むくみ
赤ら顔
かゆみ
炎症
ミノキシジルの作用は、血管の拡張ですので、血流や血圧関係に副作用のリスクが高いです。
ミノキシジルを使うことにより突然血行が良くなり、血液中の酸素が多く使われるため、狭心症を招きやすいといわれています。
いずれにしても、血流や血行が大きく変化するので、どうしても心臓に負担をかけてしまうのです。
頭痛や赤ら顔、むくみなども、急激な血行の変化が関連して引き起こされる副作用です。
このほかには、ミノキシジルに対するアレルギー反応の心配もあります。
これまでに化粧品などでかぶれたり赤くなったりしたことがある人は、念のためパッチテストを行ってから育毛剤を使うようにしましょう。
ミノキシジルを経口摂取することの副作用
日本では認可されていませんが、ミノキシジルを経口摂取できるタブレットもインターネット上では紹介されています。
こちらは効果が高いのが大きなメリットですが、その分副作用も強くなる可能性があります。
上にあげたミノキシジルの副作用の症状以外に、全身の体毛は濃くなることもあるようです。
ミノキシジルの経口摂取には、それだけ大きなリスクが伴うということは理解しておきましょう。
女性がミノキシジル製品を選ぶときの注意点
ミノキシジルは副作用の危険性が高いと指摘されていますが、その効果が高いことから、それでも使ってみたいという人もいるでしょう。
ミノキシジルの副作用は、含まれる濃度によっても異なってきます。
女性がミノキシジル製品を選ぶときに注意したいのはその含有濃度です。
ミノキシジルを含む育毛剤は、男性用のものが多く、女性用育毛剤にはあまり含まれていません。
ですので、女性専用育毛剤を選んでいる限りは、あまりミノキシジル副作用を心配する必要はないかもしれません。
それでも、発毛効果が高いので、女性用育毛剤にもミノキシジルを含むものがゼロというわけではありません。
また、製品の中には男女兼用のものもありますよね。
特に男性向けのミノキシジルを含む育毛剤では、ミノキシジルの含有率が10%を超えるものもあったりします。
ただし、ミノキシジルの副作用は女性の方がリスクが高いともいわれています。
女性がミノキシジル製品を選ぶときには、高くても2%以下のものを選ぶようにします。
国内の育毛剤で女性用のものであれば、ミノキシジル含有量は1%以下に抑えられているものがほとんどです。
育毛剤は他の薄毛対策と合わせて利用する
育毛剤は、薄毛対策としてとても効果が期待できるアイテムです。
ただ、これだけ発毛効果があるといわれているミノキシジルであっても、実際に発毛効果を体感するまでには1か月以上かかるというのが現実です。
効果の高い成分が入っている育毛剤は、どうしても副作用のリスクも高くなります。
そこでおすすめなのが、育毛剤だけでなく他の薄毛対策もあわせて行っていくということです。
女性用の薄毛対策商品も、最近はさまざまな形態のものが販売されています。
育毛剤だけでなく、シャンプーやサプリメントなどがあり、その選択肢も無数です。
育毛剤は心強いアイテムですが、それだけに頼るのではなく、複数の方法を組み合わせて薄毛ケアを行っていきましょう。
アルコールによる副作用も
ここまで主にミノキシジルの副作用について説明してきました。
プロペシア、ミノキシジル以外にも、副作用が心配されるものとしてアルコール成分などがあります。
アルコールは育毛剤の中にも含まれている可能性が高いので、これにアレルギーがある人や、お肌が敏感肌な人は注意して選ぶようにします。
使用する前にパッチテストを
育毛剤の中には、医薬部外品に分類されるものも多く、効果がかなり期待できます。
それだけに、使ってみたいという女性も多いと思います。
しかし、今回紹介したように、中には副作用の危険性がある成分が含まれているものもあります。
アルコールやその他の化学成分などは、育毛剤に限らずシャンプーや化粧品などにも広く使われています。
これらに耐性がある人なら良いのですが、そうでない場合は、できるだけ咲けるようにしたいですね。
また、育毛剤を実際に使用する前に、目立たない場所でパッチテストを行っておくと安心です。
何かあったときのために、返金保証があるものを選ぶこと、信頼できる販売元から購入するということも大切ですね。