抜け毛が気になる女性の中に、ストレスを抱えている人は少なくありません。
ストレスを溜め込むことは、体に影響を及ぼしてしまいます。
では、ストレスは抜け毛にも関係しているのでしょうか?
先に結論を言えば、ストレスと抜け毛は関係しています。
ストレスを抱えることで睡眠が浅くなったり、自立神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れたりして、体のあちこちに影響が出てきてしまいます。
具体的には体調不良になるだけでなく、ストレスから顔にブツブツが出来たり、赤くなったりと、肌荒れを経験する人もいます。
当然頭皮も体の一部であり、皮膚です。
肌荒れや体調不良と同様に、頭皮もストレスからダメージを受けます。
ここでは抜け毛とストレスの関係と、影響する理由と対策をお伝えしていきます。
抜け毛とストレスの関係は?
髪が抜けることとストレスには深い関係があります。
現代女性は社会の中でストレスを抱える環境が多くなり、ストレスから病気になってしまう人もいます。
ストレスを受けることで自立神経が乱れ、交感神経が優位になると、血管が収縮され、血流が悪くなります。
血流が滞るということは、髪に必要な栄養が頭皮に行き渡らないということに繋がってしまいます。
そうすると、健康な髪が育たなくなってしまうということです。
抜け毛と女性が抱えるストレス
ストレスには物理化学的ストレス・生理的ストレス・心理的ストレスがあります。
物理的ストレスは、気候や外傷などの物理的に身体で受けるストレスです。
生理的ストレスは、病気や睡眠不足などの生理的現象として受けるストレスです。
心理的ストレスは、身体に感じる緊張感や恐怖・悲しみ・不安・怒り・喜び・などの心理的に受けるストレスです。
そしてストレスで最も多いとされているのが人間関係で、心理的ストレスだと言われています。
ただ、ストレスと言っても同じ状況下でもストレス耐性の強い人と弱い人がいますから、全く同様の環境にいたとしても、同じストレスを受けているとは限りません。
ストレスに強い人は、何事もなく過ごすことができますが、ストレスに弱い人は体調不良や肌荒れなどを起こすことが多くなります。
人間関係は何処にいても関わってきますので、そこから逃げることはできません。
そのため、受けたストレスを溜め込まずに発散していくことが重要になっていきます。
特に現代女性は社会で男性並みに働く人たちが多いため、家庭の問題だけでなく会社の問題も抱え、責任や負担が多くなっていることも確かです。
女性が社会で働く中で、パワハラやセクハラなどの問題にも直面することもあると思います。
子供のことで悩んだり、親の介護をして疲れていたり、会社でパワハラを受けて苦しんでいたりと、現代女性のストレスはさまざまですが、共通して言えることは、溜め込んでしまうと体に影響が出て来るということです。
抜け毛と自律神経
ストレスを溜め込むことで自立神経が崩れていきます。
自立神経は交感神経と副交感神経でできており、仕事をするときなどの活動時は交感神経が活発になり、睡眠時やリラックスしている時は副交感神経が優位となります。
この自立神経がストレスによって崩れると、体に変化が出て来ます。
ストレスがかかっている時は、交感神経が優位になっています。
分かりやすく簡単に言うと、交感神経が優位になっているということは、戦闘態勢が続いて体が緊張状態にあるということです。
交感神経が優位になっている時は、血管が収縮され血流やリンパが滞っている状態になります。
血行不良になっているということは、頭皮にまで上手く栄養素を運ぶことができない状態にあるということです。
副交感神経が優位になっている時は、体全体がリラックスしていますから、血管も緩んで血流も良くなり、全身はもちろん頭皮にも血液がスムーズに運ばれ、栄養が行き渡りやすくなります。
栄養が行き届いている状態にあれば、健康な髪が育ちやすいということに繋がっていきます。
影響する理由と改善策
ストレスには自立神経が関わっていて、自立神経が乱れることで、毛髪にも影響が出てくるということになります。
ではその抜け毛に関わっている自律神経は、どのようにして整えていったらいいのでしょうか?
結果を先に言うと、生活を規則正しくしていくということです。
自律神経を整えて正常にコントロールしていくことで、活動時と休憩時を正常に切り替えができるようになると、ストレス耐性もついて抜け毛も減っていくことに繋がっていきます。
良質な睡眠
睡眠のリズムが崩れると、なおさらストレスが溜まっていくことになります。
人間は睡眠時に昼間受けたダメージを修復する仕組みになっているため、良質な睡眠を取ることができないと、疲れが抜けきらないだけでなく、頭皮などのダメージの修復も上手くいかなくなってしまいます。
睡眠時は副交感神経が優位になるため、十分に体を休めることで自立神経を正常にして、体のリズムも整えてくれます。
22:00~翌2:00は特にゴールデンタイムと言われる時間帯で、細胞の生まれ変わりや修復活動が活発になります。
髪を作る毛母細胞ももちろん細胞ですので、ゴールデンタイムに睡眠を取ることで頭皮が受けたダメージを修復し、健康な髪を育てる時間帯となります。
睡眠が上手くとれないということは、髪が回復できずに弱ったままでいるということになります。
基本的に人間の体は朝起きて昼に活動し、夜に眠るというリズムにできています。
ただ、現代は夜に仕事をしている人もたくさんいますので、必ずしもゴールデンタイムに寝ることができる人ばかりではありません。
夜に仕事をしている人は、時間はあまり気にせずに、睡眠の質を良いものにすることに重点を置いて、熟睡できる環境でゆっくりと眠ることを心がけてください。
リラックス時間
ストレスにより交感神経が優位になっていると、血管が収縮され、体も常に緊張状態にあります。
血管が収縮状態にあるということは、頭皮までスムーズに栄養素が運ばれないということになってしまいます。
髪を作る栄養素は血管に流れる血液によって運ばれていきますので、血流が滞るということは、抜け毛の原因となってしまいます。
では状況を変えるための対策としては、リラックスする時間を意識的に作るということになります。
具体的な内容として、夜シャワーだけで済ませずに浴槽にお湯を溜めてゆっくりとお風呂に入るということです。
全身がお風呂に入ることで温まると、血流が良くなり、気持ちがホッとするのを感じることができると思います。
このホッとした感じが副交感神経を優位に変え、リラックスに繋がる道になります。
湯温も熱いお湯ではなく、少しぬるめのお湯に長めにゆったりと浸かるようにすると、リラックス効果も高まり、血行促進し、頭皮にも良い影響を与えることになります。
バスタイムを楽しむ時間にして、1人でゆっくり過ごすことで、自律神経を整え、頭皮にも栄養を行き渡らせるようにしていきましょう。
適度な運動
何か問題を抱えてストレスが溜まっている時は、頭でぐるぐると考えがちになります。
自律神経が崩れていると体調も優れない日が続き、辛い毎日になる人もいるます。
ストレスを溜め込んだ時に一番手っ取り早いストレス発散方法は、適度な運動です。
人間の体は同時に幾つものことをすることはできません。
身体を動かすことに重点を置くと、思考がいつもより静まるのに気づくことができます。
だからと言って突然ランニングを始めても、急には走れません。
お風呂上がりのストレッチや、自宅でできる簡単なヨガなどから始めて、十分に身体を伸ばすことでも、血流は良くなっていきます。
適度な運動で身体をほぐし、心身ともにリラックスすることで、頭皮にも良い影響を与えていきましょう。
まとめ
抜け毛とストレスは深く関わっています。
日々ストレスを抱えないということは、現代社会の中では難しいこととは思いますので、できるだけ受けたストレスを溜め込まないよう意識を向けるようにしてください。
ストレスを溜め込むことで体調が不安定になるばかりではなく、頭皮や髪にも影響が出てきてしまい、抜け毛の原因を作ってしまうことになりますので、気をつけていきましょう。