更年期でホルモンバランスが崩れ始めているし、多少抜け毛が増えるのも仕方がないことかしら…と諦めているあなた。
ちょっと待って下さい!
その抜け毛、きちんと確認したことありますか?
実は抜け毛には種類があって、「良い抜け毛」と「悪い抜け毛」があるのです。
今のうちに確認しておかないと、のちのち後悔するかもしれませんよ。
そこで今回は、見分け方をご紹介したいと思います。
是非今日から、ご自分の抜け毛を確認する習慣をつけて、更年期に負けない髪を育てましょう!
まず始めに髪のサイクルを知ろう!
健康な女性の髪の毛は、
成長期→退行期→休止期
を経て、抜け落ちます。
この期間は、おおよそ4~6年ほどで、1日に50~100本ほどが自然に抜けていくのです。
もちろん頭皮が健康であれば、再び元気な髪の毛が生えてくるので、薄毛になる心配はありません。
以上のように、自然な髪のサイクルで抜け落ちた髪を「良い抜け毛」と言います。
一方で、それ以外の理由で抜けてしまった髪の毛は「悪い抜け毛」と言われるのです。
では、その具体的な見分け方をご紹介しますね。
あなたの抜け毛の見分け方
今まで、抜けた髪の本数ばかりに気を取られていませんでしたか?
先にお話しした通り、その本数よりも気にするべきは、抜けた髪自体なのです。
注目するのは、以下の3点です。
①まずは根元、いわゆる毛根に注目します。
その色は?
形や膨らみは?
そして、長さは?
②次に髪の太さと長さを確認します。
③最後は毛先です。
これらが確認できたら、次にご紹介する「良い抜け毛」と「悪い抜け毛」どちらに当てはまるのか判定してみて下さい!
良い抜け毛の特徴は?
「良い抜け毛」とは、髪のサイクル通りに自然脱毛した髪の毛のことを言います。その一番の特徴は、
根元が白くなっているということです。
ここが重要ですよ!
髪は成長するときにメラニン色素を吸収します。成長し切ると、色素は毛先に向かっていき、根元は白くなります。
ですから、根元が白いのは、きちんと髪が成長した証拠なのです。
更に、その根元が白いだけではなく、丸い米粒状、例えるなら、マッチ棒や綿棒の先のような形になっていれば理想的です。
髪自体も、その土台となる頭皮も健康であった証拠となります。
ただし、根元の白い部分がベタベタしていたり、異常に膨らみ大きい場合は、要注意です。
それは毛根ではなく、皮脂がこびりついている可能性があります。
ある程度の皮脂は必要ですが、その量が異常だと、頭皮環境を悪化させ、髪が育たなくなったり、抜け毛が増えて薄毛を進行させてしまう恐れがあるのです。
根元を見るだけではなく、触ってみることも大切ですね。
また、髪は太くしなやかで、その長さも、あなたのヘアースタイルと比べて短過ぎることがないのが、良い抜け毛の特徴です。
最後に、毛先に行くほど細くなっていくのが自然な成長をしている髪の証拠ですよ。
以上のような特徴があれば、自然脱毛ですので、抜けた本数を気にする必要などありません。
悪い抜け毛の特徴は?
やはり、まず始めは髪の根元に注目します!
その特徴別にお話ししますね。
①根元が黒い。
主に、ストレスにより頭皮の血流が悪くなると、毛根が黒く変色します。
放置しておくと、一気に脱毛して薄毛を進行させる危険性があります。
②そもそも根元自体がない。
既に薄毛が進行している証拠です。
早めに、AGA専門のクリニックで治療を始めることをお勧めします。
③根元は白いが、痩せ細っている。
自然脱毛の範疇ではありますが、髪のサイクルが通常の4~6年よりも短くなっている、髪の寿命が短くなっている証拠です。
④根元が変形している。いびつな形をしている。
広汎性脱毛と言われているもので、良かれと思って使っている育毛剤やシャンプーが体質に合わず、副作用で抜けている可能性があります。
⑤根元が尖っている。
ストレス性脱毛症や円形脱毛症を発症している場合に起こる、抜け毛の特徴です。
ストレスやホルモンバランスの異常が原因の場合と、内臓や免疫系の疾患が隠れている場合があるので、要注意ですね。
⑥根元の先から細いしっぽのようなものが出ている。
髪のサイクルの途中で、抜け落ちている可能性があります。
頭皮の皮脂汚れや炎症が原因の場合もあるので、頭皮環境を整えることから始めると良いでしょう。
⑦根元が固くて短い。
頭皮が固くなっており、髪が生えにくく、育ちにくくなっている証拠です。
また、フケや頭皮のかゆみも合わせて起こりやすい状態です。
シャンプーを替えたり、頭皮マッサージを取り入れてみても良いですね。
また根元以外にも、髪全体が細くて、短い場合も注意が必要です!
それは、髪のサイクルの途中で抜けている証拠です。
加齢により毛細血管が細くなっていたり、皮脂汚れや頭皮の乾燥など、頭皮環境が悪化しており、髪にまで充分な栄養が行き届いていないことが、原因として考えられます。
以上より、一番に注目すべきは、髪の根元であるとお分かりいただけたかと思います。
髪のサイクルに合わせた自然脱毛に対して、「悪い抜け毛」は、異常脱毛と言います。
異常のある毛根は、異常脱毛の証拠という訳ですね。
>悪い抜け毛の対処法は?
悪い抜け毛であると判明したなら、何もしないで薄毛を進行させてしまうのではなく、手を打つべきですよね。
そこで、もちろんAGA専門クリニックに行くのも正しい対処法ですが、あなた自身でできるセルフな対処法をご紹介します。
①シャンプーを見直す。
皮脂汚れが問題なのか、頭皮の乾燥が問題なのかで、使用すべきシャンプーは変わります。
年齢に応じて、多少高価でも天然成分にチェンジし、ご自分の用途にあった成分が含まれたものに替えてみてはいかがでしょうか。
また迷ったときには、お馴染みの美容師さんに相談するのも手ですよ!
②シャンプーの仕方を変える。
爪を立てて、ガシャガシャ洗っていませんか?
それでは、頭皮を傷めてしまいます。
まずは予洗いをします。シャンプーを付けずに、数分かけてシャワーのお湯だけで洗うのです。
次に温めた清潔な手に、適量のシャンプーを取り、よく泡立ててから、髪の根元にまんべんなくつけていきます。
指の腹を使って、頭皮を優しくマッサージするように洗いますよ。最後は、しっかりシャンプーを洗い流すだけです。
コツをつかめば、簡単ですね。
③育毛剤やマッサージを取り入れてみる。
頭皮の血行を良くすることは、健康な髪を育てるために重要なことです。
またマッサージは、リラックス効果もあり、ストレス解消にも効果的ですよ。
④毛根に無理な力をかけないようにする。
ポニーテール等、同じ方向に長時間引っ張り続けることは、毛根に良くありません。
お仕事でしなければならない方は、仕事終わりにはすぐに解き放ち、休日にはおろしておくなど毛根への負荷を減らしてあげて下さいね。
⑤アルコールやタバコを控える。
ストレス解消のために、多少の飲酒は構いませんが、過度のアルコールは肝臓に負担をかけてしまいます。
血液が汚れ、血流を悪くし、頭皮環境も悪化させてしまうのです。
またタバコは、髪にとって百害あって一利なしです。
喫煙により、血管を収縮させてしまうため、頭皮に毛細血管から栄養が行き渡らなくなります。
またビタミンCが奪い取られてしまうため、髪のコシやツヤも失われます。
是非とも、髪のためにも禁煙をお勧めします!
⑥運動をする。
薄毛の原因となるストレスの発散に役立ちますし、体を動かすことで血流も良くなりますよ。
何か新しい運動を始めてみたり、ジムに行くのも良いですが、時間的に無理な場合もありますよね。
そんなときは、普段の生活で歩きを増やしたり、階段を使ってみるなど工夫をしてみてはいかがでしょうか。
⑦食生活を見直す。
脂っこい高脂肪高カロリーの食事は、頭皮環境を悪化させます。
バランス良く食べるように心掛けましょう!良く聞かれるセリフですよね。
ただ、1食ごとにバランスを考えていると、疲れて続かなくなってしまいます。
トータル3~4日で整う感じで、気楽に。
お惣菜を買うときは、サラダを付けたり、疲れたときは、具だくさんのお味噌汁とご飯にしたり、ちょっとした心掛け次第で変わりますよ。
⑧睡眠を充分に取る。
なかなか現代人の生活では難しいと思われますが、髪の健やかな成長には、睡眠は非常に重要です。
寝ている間に、髪の成長ホルモンが出され、育成されるのです。
ここを疎かにしては、問題は解決しません!生活見直して、睡眠時間を確保したいものですね。
「良い抜け毛」と「悪い抜け毛」について具体的にお話ししてきました。特徴はお分かりいただけたかと思います。
抜けた本数ではなく、抜けた髪の状態、特に根元の色や形が重要なのです。
是非とも、今日から確認する習慣をつけて、あなたの頭皮や髪の状態を把握してみて下さいね。
その上で、対処法を取り入れてみてはどうでしょうか。
あなたの髪だけではなく、生活を変えると、更年期に負けない心も体を取り戻せるはずですよ。