女性の薄毛

薄毛に悩む女性が知っておきたい!抜け毛の原因やタイプ別対策法

最近では、女性の間でも、薄毛に悩んでいる人が多いです。

抜け毛が増え、髪の毛が細く弱々しくなってきて、ボリュームがなくなり頭皮が透けて見えるようになってきます。

抜け毛の原因は人それぞれ違いますので、抜け毛のタイプに合う適切な対策をすることが大切です。

薄毛の進行を止めるために、抜け毛のタイプ別にしっかりと対策をして、薄毛が進行するのを防ぎましょう。

女性の抜け毛(脱毛症)のタイプ

女性の脱毛症には、様々な種類があります。原因や対策法は様々ですが、どのような脱毛症があるのでしょうか。

・びまん性脱毛症
・分娩後脱毛症
・脂漏性脱毛症
・ひこう(粃糠)性脱毛症
・円形脱毛症
・けんいん(牽引)性脱毛症
・その他の脱毛症

びまん性脱毛症

女性の薄毛で多く見られるのが、びまん性脱毛症です。男性の薄毛は、生え際や頭頂部から抜け毛が広がっていきます。

しかし、女性の場合は頭部全体の髪の薄さが気になるのが特徴です。つむじの辺りから薄くなっていき、広範囲に広がっていきます。

びまん性脱毛症の主な症状

びまん性脱毛症によって感じる症状は以下の通りです。

・髪の毛が細く弱ってしまい、ボリュームが全体的に減ってしまう
・分け目が広がってくる
・頭皮が透けて見える
・抜け毛が増えたように感じる
・髪型が決まらなくなった

びまん性脱毛症の原因と対策

びまん性脱毛症の主な原因は、加齢による女性ホルモンの分泌量の減少です。

女性ホルモンの「エストロゲン」は、髪の毛の成長を促す効果があります。

女性は、50歳を過ぎた頃に閉経を迎えますが、その前後5年間が更年期です。

40歳頃から「エストロゲン」の分泌量が減っていきます。

そして更年期から老年期にかけて急激に女性ホルモンの分泌量が減るため、髪の毛の成長に影響が出てしまうのです。

しかし、近年では、脱毛に悩む若い女性も少なくありません。女性のライフスタイルの変化により、ストレスや生活習慣が乱れやすくなりました。

それによりホルモンバランスが崩れてしまい、抜け毛の増加の原因になっています。

びまん性脱毛症の対策としては、生活習慣を整えることが重要です。規則正しい生活と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

睡眠不足やストレスも、ホルモンバランスを崩しやすくなります。質の良い睡眠とストレスを溜めない ように過ごすことが必要です。

分娩後脱毛症

赤ちゃんの出産後に抜け毛が増えて、ショックを受けるお母さんは多いものです。産後に抜け毛が増える原因と対策を見てみましょう。

分娩後脱毛症の原因と対策

赤ちゃんを出産後、お母さんの抜け毛が増える原因は、主にホルモンバランスの乱れです。

妊娠中は女性ホルモンが多く分泌されるため、抜け毛が減少します。
しかし、出産後は妊娠中よりも女性ホルモンの分泌量が減り、妊娠中に抜けなかった分の髪の毛も抜けてしまいます。

そのため、一時的に抜け毛が増加するのです。

一般的には1年程度で自然にヘアサイクルが元に戻ります。気にし過ぎるとストレスになり、抜け毛の増加に繋がるので、あまり心配しないように過ごしましょう。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、皮脂分泌が過剰になり、頭皮の毛穴に皮脂がつまることで脱毛が起こります。

脂漏性脱毛症の症状

脂漏脱毛症になると、以下のような症状が見られます。

・頭皮のベタつきを感じる
・フケが多くなる
・頭皮がかゆい

脂漏脱毛症の原因と対策

脂漏脱毛症の原因は、次のような生活習慣が原因と考えられています。

・脂肪分の多い食事のとり過ぎ
食事の内容が、揚げ物や甘いものが多いと、皮脂の分泌量が多くなってしまいます。
肉、魚、卵等のタンパク質を中心に、野菜や海藻も含めた栄養バランスの良い食事をとるように心がけましょう。

・ストレスや過労による、ホルモンバランスの乱れ
ストレスや過労によってホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌され、毛穴がつまって抜け毛が増えます。
質の良い睡眠をとり、ストレスを溜めないように過ごしましょう。

・シャンプーし過ぎる
頭皮がベタつくからと、髪の毛を洗い過ぎると、皮脂を落とし過ぎてしまいます。頭皮の乾燥から守るため、皮脂が過剰に分泌されるのです。
刺激の強いシャンプーの使用や、1日に2回以上シャンプーするのは控えましょう。

ひこう(粃糠)性脱毛症

粃糠とは米ぬかのことです。
ひこう性脱毛症では、米ぬかのような乾燥したフケが大量発生します。

フケがかさぶた状になり毛穴がつまるため、毛根が炎症し、弱ってしまいます。
そのため、髪の毛が健康に成長出来なくなり、抜け毛が増えてしまうのです。

頭皮の炎症による激しいかゆみを伴うこともあります。

ひこう性脱毛症の原因

ひこう性脱毛症は、生活習慣やホルモンバランスが原因と考えられています。

フケ自体は誰にでも起こるものです。

しかし、フケが大量に発生したり、かゆみや頭皮の炎症が見られるようでしたら、抜け毛が増える前に早めに受診しましょう。

ひこう性脱毛症の対策

・シャンプー剤は、刺激の少ないものにする
フケを防ぐために、洗浄力の強いシャンプーで洗うのは逆効果です。
頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプー等で、優しく洗って丁寧にすすぐようにしましょう。

・生活習慣を整える
栄養バランスの良い食事を心掛けて、ストレスや睡眠不足にも気を付けましょう。

・医療機関を受診する
フケが大量に発生したり抜け毛の増加を感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

医療機関では、皮脂の分泌量を調整するビタミン剤の処方や、頭皮の炎症を抑えるステロイド治療をします。

円形脱毛症

円形脱毛症は、年齢や性別を問わず突然発症する脱毛症です。
髪の毛が円形や楕円形に抜け落ちていて、大きさは大小さまざまです。
500円玉程度の大きさの脱毛が、数箇所発生することもあります。

円形脱毛症の原因と対策

円形脱毛症の原因は、まだはっきりとしたメカニズムが解明されていません。

主な原因としてはストレスや自己免疫疾患等と考えられています。

その他にも、甲状腺機能の異常やアトピー性皮膚炎、遺伝によっても円形脱毛症になるようです。

軽度の症状であれば、ストレスを解消し、血流が良くなると脱毛が改善されます。しかし、再発や重症化した場合は、医療機関を受診し適切に治療しましょう。

けんいん(牽引)性脱毛症

けんいん性脱毛症の原因と対策

けんいん性脱毛症は、髪の毛の長い女性のヘアスタイルが原因です。

毎日髪を結んだり、アップして引っ張り続けることで頭皮が弱って脱毛が起こります。

髪の毛の生え際や分け目が薄くなり、頭皮が透けて見えてしまいます。

また、エクステも頭皮への負担による脱毛や、頭皮の炎症に繋がりますので、長期間の使用には注意しましょう。

けんいん性脱毛症を防ぐためには、長期間同じヘアスタイルをしないことが大切です。
分け目を変えたり、毎日のように髪の毛を引っ張るようなヘアスタイルを避けましょう。

その他の脱毛症

その他にも、以下のような脱毛症があります。

過度なダイエットによる脱毛症

過度な食事制限をすると、髪の毛にも栄養が届かなくなってしまいます。

特にタンパク質は髪の毛の成長に必要ですので、しっかりと摂取しましょう。

また、タンパク質の吸収を助けてくれるビタミンやミネラルの不足も、抜け毛につながります。高たんぱくで低脂肪の栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

貧血による脱毛症

鉄欠乏性貧血の女性は多いです。

貧血になると、酸素を運ぶ役割をする、血液中のヘモグロビンが不足します。

髪の毛の毛根の細胞分裂には、酸素が必要です。貧血で頭皮に酸素が行き届かなくなると、髪の毛の成長妨げてしまい、抜け毛の増加につながります。

貧血になると抜け毛だけでなく、疲れやすさや肌荒れ等、さまざまな体調不良につながります。

レバーや赤身の肉、魚介類等、鉄分が吸収されやすい動物性食品を多めに摂取しましょう。

間違ったヘアケアによる脱毛症

間違ったヘアケアを毎日続けていると、髪の毛の組織や頭皮を痛めて抜け毛が増えてしまうことがあります。

・シャンプーの方法
頭皮を清潔に保つことは大切です。
しかし、一日に何度もシャンプーしたり、ゴシゴシと髪の毛や頭皮を擦ってしまうと、髪の毛の組織や頭皮を痛めてしまい、抜け毛が増えることがあります。

なるべくシャンプーは一日に一度までにしましょう。
シャンプーを手のひらで泡立てたら髪の毛や頭皮を擦らないように、指の腹を使って丁寧に洗うようにしてください。

・ドライヤーの使用法
シャンプーの後、髪の毛を濡れたままにしておくと、髪の毛の表面のキューティクルが開いたままで髪の毛を痛めやすいです。

髪の毛を痛めないために、しっかりとタオルで水滴を拭き取ったら、ドライヤーで乾かします。

しかし、ドライヤーの熱の当てすぎも髪の毛や頭皮にダメージを与えやすいです。
一箇所に長く高温の風を当て続けないように、左右に揺らし温度を切り替えながら乾かしましょう。

まとめ

女性のライフスタイルの変化により、薄毛や抜け毛に悩む女性は増えています。

抜け毛の原因はさまざまなので、それぞれのタイプに合った対策法が必要です。

抜け毛や薄毛に気付いたら、早めに対策することをおすすめします。

対策をしても効果を感じられない場合は、医療機関を受診して、薄毛の進行を防ぎましょう。