油と言うと全て同じように見えますが、実はそれぞれに特徴があるものです。
その理由は油を構成している脂肪酸であり、ものによっては薄毛対策にも役立ってくれる可能性を秘めています。
特に不飽和脂肪酸の中でも多価不飽和脂肪酸には大きな可能性が秘められているのです。
不飽和脂肪酸の種類
油には様々な力があるのがわかっています。
日常の生活の中でも欠かすことができない食材のひとつですが、使い方を誤ると脂肪となり体に蓄積されるだけでデメリットが増えてしまうのが問題です。
薄毛という部分でも体脂肪が増えてしまうと皮脂の分泌量が過剰に増えてしまう恐れがあり、頭皮の環境を悪化させてしまう可能性が出てきます。
肥満という問題も付きまといますが、油は全て同じものではありません。
含まれている脂肪酸の種類が異なるだけで、大きな違いが出てくるからです。
その鍵を握るのが脂肪酸です。
脂肪酸とは、脂肪の主要な構成要素になります。
様々なものと付き合って脂肪を作り上げていますが、健康にとっても実は欠かすことができない存在です。
人間にとってエネルギーになりますし、細胞膜やホルモンの原材料でもあります。
皮下脂肪を蓄えることによって外部からの刺激から守る役割もしますし、油に溶けやすいビタミンを吸収するためにもなくてはなりません。
邪魔ものと思われがちですが、実は大切な意味を持っているのです。
この脂肪酸にもいくつか種類があり、よく知られてるのは飽和脂肪酸です。
体の中で作ることができる脂肪酸で、エネルギーとして活用されやすい特性を持っています。
安定した存在で、乳製品屋チョコレート、肉にも含まれているのが特徴です。
常温では液体となる脂肪酸として知られるようになったのが一価不飽和脂肪酸です。
こちらの名前ではあまり知られていませんが、オメガ9系脂肪酸と言われています。
オメガ9系脂肪酸はエネルギーとしては使用しにくいのですが、他に色々な役割を持っていることがわかりました。
オリーブオイルに多く含まれているため日常的に使いやすい脂肪酸のひとつです。
多価不飽和脂肪酸はオメガ3やオメガ6と呼ばれています。
体内で合成することができない必須脂肪酸を含んでいますが、物質としては非常に不安定な形です。
魚から取れることで知られて注目されるようになりましたが、トウモロコシや大豆油などにも含まれています。
リノール酸やドコサヘキサエン酸なども多価不飽和脂肪酸です。
トランス脂肪酸は、植物油から作られます。
健康には良くないとされており、マーガリンが加工油脂などが該当しています。
油=健康に悪いわけではない
かなり身近な油が含まれていますが、油リコール健康に悪いものというイメージは、本来は間違いです。
トランス脂肪酸のようなものもありますが、ドコサヘキサエン酸などは体にいいと言われるようになり、違った評価を受けています。
ですが、どちらも脂肪酸であることには変わりがありません。
一番重要なポイントは過剰摂取はしてはいけないという点です。
体内で合成することができない一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸などは、食品から積極的に摂取しなければいけません。
しかし、体の中で生成できる飽和脂肪酸やトランス脂肪酸は極力摂取しないようにするのが基本です。
このような組み合わせを考えれば、体にとってマイナスなものにはなりません。
オメガ9系に属するオリーブオイル
オリーブオイルがとても健康にいいと話題に上ることがあります。
健康に良いものを摂取していると、薄毛対策になるのは必然です。
髪も体の中で作られる一部であり、健康な状態を保たなければうまく成長できません。
オリーブオイルはオメガ9系脂肪酸であり、善玉コレステロールを維持しながら悪玉コレステロールの濃度を下げられる力が注目されるようになりました。
血行不良を改善するという面では、血中コレステロールを下げるのは重要な意味があります。
血液が流れやすくなり、動脈硬化などを防ぐとともに、頭皮にも栄養を届きやすくなるのです。
オリーブオイルは注目されるようになり、そのまま飲むような人もいます。
しかし、オメガ9系は摂取しやすいものであり、比較的身体に蓄積しやすいデメリット思っているのです。
つまり、薄毛対策に役立つ可能性の高い不飽和脂肪酸ではありますが、摂取している間にデメリットも生まれてきてしまう問題を抱えています。
オメガ3系とオメガ6系の関係
オメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸は、少し状況が異なります。
オメガ6系脂肪酸は、悪玉コレステロールを下げる力を持っているものの、善玉コレステロールも下げると言うメリットもデメリットも抱えているのが特徴です。
血液が凝固しやすくなる問題もあり、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患のもとになるとも考えられるようになりました。
多くの食品に使われていることでも知られており、うまく使えばメリットがあるもののこのままではデメリットのほうが目立ってしまうのです。
過剰摂取にも繋がりやすいオメガ6系ですが、ここで重要な存在になるのがオメガ3系です。
魔法の油とも呼ばれるようになりましたが、血管を鍛えることができる上、善玉コレステロールを増やしてくれる役割を持っています。
さらにアレルギーを起こしやすいオメガ6系を抑えてくれる力を持ち、うまくバランスを取れるようにする存在なのです。
つまり、オメガ6系を有効に活用するためには、オメガ3系の存在が必須条件と見えます。
このバランスは、オメガ31に対してオメガ6が6という割合が理想です。
どちらも体の中で作り出すことができない脂肪酸である以上、うまく摂取していかなければいけません。
このバランスを気をつけながら摂取することによって、皮膚の乾燥を防ぎ細胞膜の柔軟性を高めてくれます。
頭皮にあるもの健康状態の維持にも役立ち、薄毛対策にも意味が出てくるのです。
健康な状態を保つという意味でも、意識的にオメガ3系を摂取できるようにしていく必要があるでしょう。
オメガ6系をうまく摂取できない現状
ここまで有効な不飽和脂肪酸であるオメガ3系をうまく摂取できなかったのには問題があります。
人間は知らず知らずの間にどちらも摂取してきました。
そのバランスがあったからこそを健康な状態を保てていたのです。
ところが、現代の食生活を見ると、オメガ6系の方が非常に多くなりました。
オメガ6系脂肪酸に含まれるのは大豆油やコーン油、加工食品などです。
我々の生活の中に普段から使われているような油が含まれています。
人間の味覚からすると、油を使った食品は食欲を促し美味しく食べられるものと認識しているでしょう。
安全に食べるという意味でも、加熱する時に使われるのですから、日常的に身近に存在していると言えます。
現代人の食生活には欠かすことができないもので、加工された食品を摂取すればほとんどオメガ6を取ってしまうと言っても過言ではありません。
その中でオメガ3系脂肪酸に属するものはなかなか摂取していないのが現状です。
魚などに含まれる油は、身近にあるものでもありません。
だからこそ、積極的に摂取しながらバランスをとり直さなければいけないのです。
女性の薄毛にも大きな影響を与えていくため、積極的な摂取を考えるべきでしょう。
まとめ
脂肪酸にはいろいろなものがあり、オリーブオイルだけが薄毛対策を含め健康にいいわけではありません。
摂取しすぎてしまうことのデメリットも含め、オメガ3系脂肪酸に注目し積極的な摂取を考えていくべきでしょう。
うまくバランスをとることにより動脈硬化なども防げるのですから、一石二鳥というものです。